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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 魔天使マテリアル× ( No.496 )
- 日時: 2013/06/28 00:22
- 名前: ルル (ID: x2W/Uq33)
第二章〜心に傷を負っても〜
「大体!貴方があんな悪魔なんかに着いて行かなければ、こんな忌まれるべき事態にはならなかったのですよ!!」
「本当よね…」
「救いようがないな」
周りから次々と厳しい言葉が飛んでくる。 サーヤたちは柊会の人全員が視線を投げかけて来る中、じっと怒りや悲しみを耐え手を握りしめていた。 サーヤは唇を噛みしめ、レイヤはあからさまに殺人光線を放ち、ユウヤは有ろう事か、微笑をたたえ静かに殺気立っていた。 そんな個性的な己の子供たちが頑張っているのだ。 自分が負けるわけには行かない。
「…本当に、申し訳有りませんでした」
綾香は深々と頭を下げる。
「謝って済む問題なんですか?こんな、忌み子を産んでおいて」
“忌み子”
サーヤたち三人、もしくは魔梨を指す言葉。
その言葉を聞いた瞬間サーヤは心を貫かれたように痛んだ。 既にレイヤとユウヤの怒りは満タン直前。 確かに、自分たちは生まれてはいけなかったかもしれない。迷惑かもしれない。
でもどうして、魔王はもう居ないのに。 私たちが忌まれる理由はないよ? ねぇどうしてそんな差別をするの? ねぇ ねえ…
何で……………………?
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