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ルナとタイはアパートの部屋に居た。
「…なにも…無くなっちゃったね…」
ボツリと呟いたのはルナ。　一緒に魔王を倒して　　一緒に妖界を救って。
「ぼくたちにしては、結構長かったな。同じところに留まってる時間」
「そろそろ動く時期だね」
「…ああ」
二人は同時に顔を見合わせた。
＊＊＊
「紗綾、黎夜、夕夜〜！準備は、出来たぁ！？」
階下から聞こえてくる母の元気なーー元気すぎる声に、サーヤたち三人は方を竦め、支度を終わらせにかかる。
　　引っ越すのだ。学校は変わらないが、綾香が帰った以上、ウィンドミルに居続ける必要は無くなった。
　　まだサーヤたちを否定する元マテリアルたちは大勢居るけど、そんなもの、家族がいれば怖くない。
サーヤたちは支度をすませ、荷物を持ち外へでる。
お世話になった伊吹に改めて礼を言い、荷物整理を終わらせたらまた来ると言って。
サーヤはウィンドミルを数秒みてから、綾香に呼ばれ走って追った。