二次創作小説(紙ほか)
- Re: サトミちゃんちの8男子〜幼馴染との再会〜 ( No.19 )
- 日時: 2016/01/02 19:12
- 名前: 美咲 (ID: jiumbMha)
〜第三話「夢の謎」〜
チュン、チュンチュン、チュンチュン
ぅ…うるさい。
すずめさん、わざわざ朝の合図なんかしなくていいよ。
時計を見ると、まだ6時。
うーん…ま、いっか。たまには早起きでも。
あたしは着替えてゆっくり、一階へ下りた。
「サトミ様、おはようございます!良い朝ですね♪朝食ならもう出来てますからどうぞ」
朝からテンション高いなぁ、シノは。
テーブルにはミッチーにゲンパチ、ソウスケが座っていた。
「あれ、今日ミッチー早いね。どうしたの?」
緊急事態の時だけしか早起き出来ないと思ってたんだけど。
「俺、学校でちょっと手続きしなきゃなんねぇんだよ」
何の?って聞こうとしたけど、
「そういう君こそ今日は早いな」
先に、ゲンパチが表情も変えずにあたしに聞いた。
「昨日見た夢が気になって、早く起きた…とか」
あ、それ、実は気にしてる。ホントあの夢はいったい…
でも、あんなこと前にもあったような……って、それより、
「なんでソウスケがあたしが夢見たこと知ってるの!?
…………あ、もしかして、あたし達…」
「たぶん、同時に寝たんだろう。偶然な…。それで、サトミが夢見てるのが分かって、気になったから見たんだ」
見たんだ・・・。まあ、いいや。
パックの焼きそばをお腹いっぱいに食べるような夢よりましだから。
「で、その夢って何なんだ、ペテン師」
うわ、出たよ!
いつもの上半身裸にタオル・・・。
ここ一応女子の家なんだから。
「いいかげん、ペテン師って言うのやめろよな、
この、コブンゴ!」
「あぁ?てめぇが「で、その夢とはなんでござるか?」」
ブンゴとソウスケがまたケンカ始めだしたら、
ソファで紅茶を飲んでいたのか、ダイカが口をはさんだ。
平日の朝からのんびりティ−タイムですか・・・。
ていうか、いつからいたの。
ダイカって神出鬼没なのかな。
「そういえば、サトミちゃんて、
呪いのヒントになる夢見れてたんだっけ」
隣に座っていたケノもソファから身を乗り出す。
「あ、あぁ。だが昨日のサトミの夢は呪いとは関係なさそうだった…
というか、なかった」
ブンゴとケンカをやめて、ソウスケが語り始めた。
「じゃあ、俺達には関係ねぇじゃん」
さっそくブンゴがソウスケの言葉に文句をつけた。
言い方ムカつくけど、ホント関係ないよ。
ただ、不思議な夢見ただけ…。
「いや、関係ある! サトミッ、お前に馴れ馴れしいあの男は誰なんだ! 思い当たりないのか?」
そ、そんなこと言われても、
こんな夢見たのは昨日が初めてなんだから…。
「ないよ…。でも、何か妙に違和感があったんだけど、気のせい…かな」
あたしは頑張って昨日の夢を思い出す。
「それだ! 俺も普通の夢と何か違うような気がしたんだ。リアルすぎるっていうか・・・」
ソウスケは腕を組んで、あたしと同じように一生懸命考える。
一時の沈黙…。
でも、ミッチーが破った。
「あのさぁ、全然話しが見えねぇんだけど! サトミの夢がリアルとかなんちゃら、ワケわかんねぇぞ」
あぁ、そうだよね、いきなりこんな事話されてもね…。
いっそ二人だけで考えるより、みんなで考えて話し合ったほうがいいのかもしれないけど、やっぱりあの夢のリアルさはちょっと
説明しずらい。
「だいたい、リアルとか男とか言ってっけど所詮ただの夢だろ。気にすることねぇよ」
ブンゴ、悪気はないのだろうけど、今ソウスケに対してケンカ
売ってるような発言したよ。
けど、
「ふっ、サトミの夢をバカにしてられるのは今のうちだな。俺の親父から受けた修行の成果見せてやるよ」
ソウスケは意外に落ち着いた様子だった。
お父さんに教えてもらった事を今からするのかな。
でも、何するんだろ?
「今からお前らに昨日サトミが見た夢をそのまま見せる」
〜つづく〜
