二次創作小説(紙ほか)

Re: (D灰)ルージェの空に…… 第1話Part6更新! ( No.17 )
日時: 2014/01/18 02:41
名前: 風死  ◆Z1iQc90X/A (ID: 7PvwHkUC)

 第1章 闇よりいでる
 第1話「黒の教団」Part7

 「AKUMAか」

 テッサイアが低い声で言う。 
 男の血を撒き散らしながら1つの存在が顕現する。
 そしてその存在は、赤い血をまるでシャワーのように嬉しそうな表情で浴びながら、テッサイアを指差す。
 
 「Yes! 正解だエクソシスト! 我輩はAKUMA、それもLv2————」 
 血走った巨大な1つの瞳。
 2m以上の細身。
 あばら骨が浮き出たような腹筋と細枝のような異様な細さの手足と腰。
 明らかに人外だった。
 それは自らAKUMAであることを証明し、骸骨のような手を掲げ振り下ろした。

 瞬間。
 水面が盛り上がったと思うと、突然大爆発が起こり小舟が砕け散る。
 一般人であるリーバーが破片に当たって怪我をしないように、アレンがイノセンスを発動し木片を防ぐ。
 そのイノセンスは赤色の巨大な腕のような姿をしていた。
 イノセンスの中でも珍しい寄生型に類され、十字架(クロス)という固有名を有している。

 「おいおい、騎士気取りかぁ? 一般人護ってる余裕が有るとでも思ってんのかよぉ!?」
 「レベルべべベルレベルベルベベルルルルレベールトゥーアーンドトゥリーイィィィィィィィィ」

 水面から次々と蚊の大群がごとく現れるAKUMA達。
 下位のLv1はおらず全てがLv2から3だ。
 それもその数20体以上。
 
 「やれやれ、随分と進入を許しちまったもんだぜ」

 ぼやくようにテッサイアが言う。
 既に六幻を抜刀している神田は、答えるのも不快なほどに怒っているようだ。
 おそらくAKUMA達は伯爵から現状教団にいるエクソシストは3人だけだと聞かされているのだろう。
 それらを確実に倒せと命ぜられて着たに違いない。
 地下水道は足場が無く飛行能力を基本的に持たないエクソシストにとって戦いづらいが、飛行能力を有する奴等には関係ないのだ。
 ファインダー達はほとんど出払っていて人質にし辛い今、ここがもっともエクソシスト達を適した場所と判断したのだろう。

 「悪知恵は働く」

 忌々しげにAKUMA達を睥睨(へいげい)しながら、テッサイアは両手を大きく広げる。
 そして言外にリーバーに逃げるよう指示し、イノセンスを発動する。

 「イノセンス発動」

 数十に及ぶダーツの矢が宙を舞う。
 テッサイアのイノセンス「爆走遊戯(ギャオンハ—ツ)」だ。

 地下道の戦いが始まった。

 エクソシスト何たるや。
 伯爵の使い魔たるAKUMAを粉砕し、伯爵を討つ者なり。
 そう心の中で反芻(はんすう)しテッサイアは走り出した。

  

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