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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 黒子のバスケ ( No.1 )
- 日時: 2013/03/17 01:20
- 名前: 詩隈伊吹 (ID: PNtUB9fS)
プロローグ
もともと、親にすすめられて始めたバスケだ。
小さい頃は、親に褒められてただ嬉しくてやっていただけだった。
「本当、貴方には才能があるわ!親として誇らしいほどに」
あたしがいろいろなプレーをするたび、母さんは褒めてくれる。
それが小さい頃のあたしにはかけがえのないもので、暇があればあたしはバスケをしていた。
でも、中学にあがってバスケチームにはいった時にふと思った。
『あたしは、バスケが好きなのかな』
そうだ。
あたしは親に強要されたんだ。
親に逆らえない子供の気持ちに漬け込んで。
気づいた時、凄く悔しかった。
バスケをしてたのは、自分の意思ではない。
それに気づいたあたしの心に何故か、ぽっかり穴があいた。
なんでだろう。
あたしはいままで生きていた時間をバスケにつぎ込んでいた。
それがただの、空っぽな時間になってしまった。
だけど、あたしはバスケが好きなのかな。
時々、無性にバスケがしたくなる。
でも、その度に親への不信感が胸に溢れる。
だから我慢する。
でも、我慢しなくちゃならないほど。
あたしは、やっぱりバスケが好き?
それをグダグダ考えていたら、あたしは
バスケが分からなくなった。
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