二次創作小説(紙ほか)
- Re: 黒子のバスケ【私にとって、君は光】 ( No.15 )
- 日時: 2013/03/17 23:01
- 名前: 詩隈伊吹 (ID: bKy24fC9)
第6Q【黄、緑、赤、ご対面】
さつきのふあふあした空気に呑まれかけた時だった。
「青峰っちー!! いるっスカ!?」
「あぁ?黄瀬か?」
「……黄瀬?」
何処かで聞いたことあるな。
そう思いながら声のする方をみると、黄色い頭のイケメンさんが走ってきた。
「青峰っちどこいってたっすか!競争しよーって昨日言ったじゃないっすか!」
「うるせぇな。忘れてたんだよ」
「なんで忘れるっすか!俺は楽しみにっ……ん?」
青峰にすごく迫ってた黄色いのは、青峰の隣にいたあたしにやっと気づいた。
それから、あたしと青峰の顔を交互にみてからあたしを指差す。
「誰っすか?この人」
「俺のライバル」
「……ちがう」
またも勝手な事を言った青峰に肘でかると突く。
しかし、黄色いのはあたしの言葉が聞こえなかったようで。
「うわー!! 緑間っち!青峰っちにライバルがっ!」
「なんなのだよ、黄瀬」
などと叫びながら、これまた髪が緑なイケメンさんに走り寄って行った。
その間に、さつきに囁く。
「あの黄色いのだれ?緑のも」
「え?あぁ、黄瀬涼太くんと緑間真太郎くんだよ」
「ふーん」
緑の……緑間くんは、泣き喚く?黄瀬くんをなだめながら?こちらにやってきた。
「青峰。お前にライバルができたとは本当か?」
「おう。こいつ」
とん、と肩を押されて前にでる。
青峰を睨みつけながら、緑間くんと黄瀬くんを改めて見上げる。
2人共、青峰と同じく長身でかなり鍛えられた身体をしている。
「……この細いのがか」
「……可愛い顔した子っすね」
(何故そんなに睨まれなくてはならないんだよ)
「なんで、そんなに梓睨んでるの二人とも」
さつきがあたしの腕を掴みながら言った。
二人の鋭い視線を受けながらも、あたしは二人の観察を続けていた。
やっぱりすごくいい身体をしている。
レギュラーだろうか。
青峰のあの実力だったらレギュラーだとすぐ分かるけど。
「で、青峰。お前はこいつを何故ライバルに?」
「1on1で負けたんだよ」
「なっ……!」
「えぇっ?! 青峰っちが?!」
二人とも驚いた表情をした。
そんなに珍しいのか。
あ、そういえば負けた事ないとか言ってたっけ?
「なんの騒ぎだい?黄瀬、緑間、青峰、桃井」
そこに、またもや赤い髪のイケメンさんが現れた。
(このバスケ部はなんなんだよ。イケメンしかいねーのか? 青峰覗いて)
「赤司!」
「赤司くん」
「赤司っち、大変っす!」
「どうしたんだ、黄瀬」
みんなの輪にゆうゆうとはいってくる赤い髪のイケメンはあたしに目を向けた。
「ほう、時雨沢梓か。何故お前がここにいるんだ?」
『赤の人に、名前を知られてた。何故?』