二次創作小説(紙ほか)
- Re: 黒子のバスケ【私にとって、君は光】 ( No.25 )
- 日時: 2013/03/19 06:21
- 名前: 詩隈伊吹 (ID: DJvXcT4Z)
第10Q【初耳です、赤司様】
「あっ、それでお前の練習相手の事だけど……」
昨日ずっと悩んでた。
でも、考えて見るとあたしはテツヤのそばにいれば安心できる気がする。
だって、テツヤって一緒にいてすごく心がポカポカする。
それに、テツヤがバスケでどう成長していくのか見たい。
そう、切実に思ってしまう。
「あ、はい。その事なら、赤司くんがみんなの前で言うって言ってました」
「……みんなの前って?」
(なんか、すごく嫌な予感……)
そんな予感を感じながらテツヤを見つめていると。
ガラガラッ
体育館の扉が開いた。
そして、赤司くんがバスケ部面々を引き連れてやって来た。
何故、みんな一緒にくる?!
迫力半端ないよっ!?
「なんだ。黒子、梓。早いじゃないか」
そう言って笑いながら、あたし達のほうに歩いてくる。
「ちぇ、テツヤより早かったら梓と1on1できたのによ……惜しい事したぜ」
「青峰っち! 俺が相手するすっよ! ね?」
「黄瀬相手では駄目なのだよ。時雨沢が相手でなくては。青峰を倒した相手だからな」
「ええっ?! 緑間っちまで、そう言う事言うっすかー?!」
「黄瀬ちん、うるさいー。 」
「紫原。お前はどうだ?」
「別にー?」
なんか、すごく身長が神の人が増えてる。
まさか、一軍レギュラーこいつもか?身長高いし。
紫の髪の、ひときわ身長が高い彼は何故かうまい棒を食べている。
……何故、うまい棒?
「あーもうっ! 時雨沢梓! 俺と勝負するっす! 女の子に俺が負けるはずないっす!!」
なんて、黄瀬くんが叫んだ。
なんとも、自信がおありのようで。
「黄瀬、それは赤司の話しを聞いてからにするのだよ」
そう言って、緑間くんが黄瀬くんなだめる。
そうだ、あたしは赤司くんに呼び出された。
そして、こいつ等にも話があるようだし。
あたしのことか?
「そうだな。緑間の言うとおりだ」
そういいながら、赤司はあたしのほうに歩いてくる。
そしてあたしの隣となって、みんなをみつめながらこう言った。
「今日から、梓は僕達一軍レギュラーの個人練習相手をしてもらう。」
赤司のまさかの発言に、あたしは声が出なかった。
そして、一軍レギュラー達は次々言葉をこぼしていった。
「うおっ! やったじゃんッ! 毎日1on1できんじゃねーか!」
「うわぁぁぁっ! 赤司っちどういうことっすかー!!」
「うるさいのだよ、黄瀬。いいだろう、相手してやってもいい」
「ふーん。赤ちん、こいつのこと認めてるんだ」
「よかったですね。これで一緒にバスケができます」
なんかいろいろツッコミたいが、自体が追いつかない。
どういうことだ。
というか、まず、こいつらが一軍レギュラー?!
全員2年だろう?!
それに、個人練習相手って……こいつら全員?
し、死ぬ……。
負ける自信はないとしておこう。
しかし、帝光中学バスケットボール部一軍レギュラーを相手するって、しかも場合によっちゃあ2人とか3人とか……。
「梓、やってくれるな?」
聞いてくる割には、赤司の目がやるよなって目してる。
なんか、怖いし。拒否権ないじゃんか。断れない……。いや、ちがう。
断りたくない。
だって、テツヤの練習相手もできるってことだろ?
それなら、あたしは断る理由はない。
『よろしくお願いします』