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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 黒子のバスケ【私にとって、君は光】 ( No.33 )
- 日時: 2013/03/20 12:48
- 名前: 詩隈伊吹 (ID: LfHD8N1N)
第13Q【テツヤのため】
それは、教室でテツヤとお弁当を食べていた時だ。
「時雨沢梓!勝負っすっ!!」
「やだ」
わざわざ教室にまできて、あたしの机の前にいる黄瀬くんに嫌味と憎しみをこめて返す。
だって、テツヤとご飯中なの。テ・ツ・ヤと。
この頃、いつもうざい黄瀬くんがさらにうざくなりました。
「……てかさ、なんでそんなにあたしと勝負したいんだよ。青峰に相手してもらいなよ」
「青峰っちに時雨沢に勝ったらって言われたッス!」
「…………あいつ、押し付けやがったな」
うざい黄瀬くんの相手を。
「今日の放課後ッス!」
そう言い残して、教室から出て行った。
「……黄瀬くん。すごい剣幕でしたね」
「うん〜……ああいうのってなんか勝負になるとガラッと印象変わって戸惑うんだよね〜。特に黄瀬くんはさぁ……」
机を向き合わせて、向かい合って食べるお昼。
それはもう当たり前になりつつあった。
「頑張ってください。梓なら、勝てます」
「うん。……テツヤのために頑張る」
頬を緩めてテツヤに微笑む。
テツヤもあたしに微笑みを返してくれた。
あたしの今のバスケをする理由。
彼等の成長を肌で感じること。
そして、主に……テツヤのこと。
『やっぱり君は、特別だから』
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