二次創作小説(紙ほか)

Re: 黒子のバスケ【私にとって、君は光】 ( No.67 )
日時: 2013/04/02 19:52
名前: 詩隈 伊吹 (ID: y0qltvGJ)

第8Q【強くなった。そして、質問の嵐】


それは、圧倒的。

「っとう!」

彼女、梓はリングのふちをはなし地面に降り立った。
それを呆然と見上げるのは、黄瀬涼太。
誰もが信じられないという顔をして彼らを見つめている。
たった今火神を圧倒的な力で押さえつけた黄瀬を、体格もちがうましてや女に圧倒的な差をつけられ、負けているとは。誰も思っていなかったのだろう。

「やはり彼女も……成長をしていた」

黒子が呟く声が響いた。



「……さすがっスよ。梓っち」
「ん。涼太も、成長したね」

負けても悔しくなかった、彼女にはなんとなく。
梓は黄瀬の頭を撫でる。少し背伸びをして。
そんな仕草が黄瀬はとても懐かしくて、彼女に腕を伸ばした。
そして、ふわっと優しく抱き締める。

「っ?……涼太?」

黄瀬の抱き着き癖には慣れたと、梓は平然と黄瀬に問う。
黄瀬は梓の首筋に顔を埋め、呟く。

「梓っち、おかえり」

黄瀬はそう言うと、彼女から身体を離して笑いかける。
そんな様子を黒子はじっと見つめていた。


「さて、梓。」
「ふぉ?!」

涼太が帰っていったあと、すぐさまあたしはテツヤに捕まった。
ついでに誠凛さんたちにも囲まれる。

「話してもらいましょうか。いままで音信不通だったのは何故ですか」
「テツヤ……怖い……」

「というか、なんで貴方はここにいるの?」
「え?あぁそれは……」

「キセキ世代の練習相手ってどんな感じなんだ!?」
「あ?えっと……」

「お前、オレと1on1しろ!!」
「めんどい。……あ、ゴメン」

「梓、まずはボクの質問に……」
「いいえ、まず服を脱いでもらいたいわね!!」
「ちょ、カントク、それはっ!」
「1on1をしろーーー!」




……取り敢えず、テツヤ以外の全員の質問には答えさせてもらいました。