二次創作小説(紙ほか)

Re: 【inzm】空色の涙 ( No.26 )
日時: 2013/05/13 20:48
名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)

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空「ごめんなさい、先輩。こればかりは本当に帰らして下さい。一生のお願いです。」

腰を綺麗に90度曲げ、素早く足を動かす。
幸運な事に先輩はすでに靴を脱いでいたので追ってくる可能性は皆無だ。




空「(あのお二方までいるというのは……;)」

流石にびっくりです。そしてよかった。
これでもうあの人達の内1人に関わったら「死」を意味する事が分かったのだから金輪際関わるのはごめんだ。





そう、このすぐ近くの角を曲がる前まではよかった。



ドンッ

カーブミラーもなければ電灯も少ない道だったので人に気づかずそのまま当たりました。
いやはや、しかも二人いるという。



涼「確か君は……。」

基「知り合い?」


突っ込みますよ、突っ込ませて下さい。
曲がり角で人にぶつかってしかもそれがイケメンとか、いつの時代ですか。どこの漫画ですか。

それにですね、言わせてもらえば今は朝ではないですしパンなんて加えてませんから。時代と時間帯、そして次元をわきまえてからこい。
一昨日きやがれってんだ。

南「げっ……;」

「げっ」じゃありません。
私の台詞ですからね。

涼「晴矢……この子がここにいる理由とお前、関係あるか?」

南「…………。」

人間図星の事を言われると言葉に詰まるのは分かりますが否定して下さるととっても嬉しかったです。
視線を泳がせてしまったら肯定と見られてしまうではありませんか。

基「まぁまぁ;とりあえず家に入りなよ、春といってもまだ夕方は寒いし雨が降った後だと尚更だよ。」








我らが生徒会長に促されてしまっては断る術を私は持っていません。