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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【inzm】空色の涙 ( No.33 )
- 日時: 2013/05/19 15:21
- 名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)
014
美「で?本当に何もないわけ?」
空「しつこいですよ……」
まったくこの人は。まるで人の不幸を何かの暇つぶしにでも思っているのだろうか。
空「向こうだって必要以上に一人の人間と関わりたいとは思ってないでしょう。これが普通だと思いますけど。」
そう、別に以外だなんて思っていない。
要は芸能人と一緒なのだ。
もし芸能人と深く関わることになったら周りが黙っていないだろう。
彼らは自分達の立場を分かっているからこそ他の人と距離をとっているのだ。
それはあの3人も同じ。
美「まぁ……被害者が空になる事にかわりはないからね。」
「お気を付けて。」という物騒な事を残して呼び出した本人はさっさと帰ってしまった。
本当にこれだけを聞きたかっただけらしい。
空「どれだけ暇だったんだ……;」
暇、というより自由人なだけか。
「「キャ——!!」」
そう、彼らは私とは対極な存在。
例え同じ学校でもまるで別世界にいるかのような錯覚が起きるほど。
空「(そう考えればこの間の出来事はどれほどの確率で起きたのか……)」
普通の女子なら喜ぶところだろうが私にとってはこれから生きていく上で必要になるであろう残り少ない運の心配をしてしまう。
明日辺りに車にでも撥ねられたって文句は言えまい。
数日後。
車に撥ねられた方がマシだと思えるほどの事が起きる事を私は知らない。
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