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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【inzm】空色の涙 ( No.36 )
- 日時: 2013/05/26 20:53
- 名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)
015
ドサッ
空「これ、人でも入ってるんでしょうか……」
え?ゴミ焼却場の前で物騒な事言うなと?
いえいえ、でも本当に重いんですよこのゴミ袋。
女子に持たせるものではないだろう、と言いたくなるほどに。
空「あー……暑い。」
燃えているゴミを恨めしそうに見る。
髪はまとめているとはいえ首に張り付くし体育がある日なんて最悪だ。
春「そこはいいです!!もう心底どうでもいいですから!!」
空「え、結構重要だと思いますけど。物語を書くにしても序章というのが必要でしょう?」
春「今は必要じゃないからね!?」
とある放課後。
机を間に挟んで向かい合わせに座る春奈ちゃんは眉を吊り上げている。
「抜けてる所が長所でもあるけど……;」と呆れた顔で言われているが気にしない。
春「で、本題です。その手首のねんざ、ちゃんと説明して!!」
視線を自分の左手首に移せば真新しい包帯で覆われていた。
少し動かせば痛い。うん、悪化するからやめようかな。
空「焼却場から教室に帰るときに鉢が落っこちてきただけです。」
春「たまたまで鉢が落ちてくるの?」
と、言われましても心当たりがないのでなんとも言えないのですが……。
別に私は少々内気なもので目立った行動はしていませんし今のところ何かされるような事はないはずです。
空「たまたまだと思いますよ。あの一件以来何もないのですから。」
もし人為的ならばここに来るまでに階段の一つや二つで床とご対面しているはずです。
この時期の床かぁ……冷たいだろうけれど汚いからなぁ←
春「むぅ……空は少し抜けてるんだからちゃんと気を付けてね!!」
廊下を掛けていく彼女を見送ってから私も図書委員会の当番へと向かいます。
空「さて、今日もはりきっていきましょう。」(棒読み
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