PR
二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【inzm】空色の涙 ( No.39 )
- 日時: 2013/06/08 20:30
- 名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)
018
基「まぁ『鉢の手入れでもしていたんだろう』って言ってたのは怪我した本人なんだけどね;」
涼「なんでまたそんな事を……。」
普通そういう事は生徒会に申告して深くまで探るのが普通だろうに。
隠した所で得はないはずなのだから。
基「きっと、事を大きくしたくなかったんだろうね。」
涼「けど放っておくつもりもないのだろう?」
この男が野放しにするわけがない。
仮にもこの学校の生徒会長だ。問題を素通りしていたらそれこそ問題、まぁなんだかんだいってこいつはお人好しなのだけれど。
基「うん。でもね……難しいんだよ。」
涼「?」
基「被害者はわざと事を収めようとするほどの子だよ?俺が話を聞こうにも何も話してくれないと思うんだよ。」
あぁなるほど。
それもそうだ。聞かれた事を答えていたら被害者としては不都合なのだろう。
基「だからね、協力してくれないかな?」
涼「………ここにはそう訪れるものではないらしい。」
厄介事を持ちこんだら巻き込まれる、と。
基「被害者は1学年の『九条空』ちゃん。風介……確か知り合いだよね?」
涼「図書委員のか?」
確認をとれば頷かれる。
薄いピンク色の髪に水色の瞳で図書室で仕事をしている彼女を思い浮かべた。
彼女は何か人から恨まれるような事をしたのだろうか。
基「今日は丁度彼女が当番の日だよ。」
ガラッ
図書室を見渡してみればもう下校の時間が近づいているからか人はほとんどいない。
あぁ、でもちゃんといる。
真面目な彼女だから最後までいると思っていたよ。
涼「君と会う時はいつも本が一緒だな。」
空「………図書委員ですからね。」
PR