二次創作小説(紙ほか)

Re: 【inzm】空色の涙 ( No.47 )
日時: 2013/08/03 22:53
名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)

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このとろけるようなホワイトソース。
普通は牛乳、小麦粉などを使いますがこのソースには生クリームでも入っているのでしょうか?舌の上ではまろやかな曲芸を披露するのだけれどいつまでも味を引きずらない。

そんなソースでもやはり影の役者、主役は具です。
きのこやベーコン、ホウレンソウといった一般的な具に関わらずこの素晴らしいソースと絡まる事により基準のスパゲッティを凌駕しているのです。

そして極め付けには盛りつけとして一番上に半熟玉子が乗っていること。
それにより卵のあのとろーりとして舌ざわりがなんとも……!!


空「とっても美味しいです。」

涼「それはよかった。」

ついグルメリポーターのように解説してしまったようです。
でも美味しい。もう自分で作ったスパゲッティは食べれません。

基「あぁでもびっくりしたよ。家に帰ったら九条さんがいるんだもん(笑)」

空「私もびっくりです。まさか3人方のお家でまた夕食をご一緒するなんて。」

横目で涼野先輩を見ても本人は涼しい顔でカルボナーラを食べています。

南「まぁでも好都合だろう。」

はーい、それは先輩方の都合だと思います。
私にとっては非常によろしくない!!



基「さて、では事情聴取をしようか。」

空「そこは疑問形にして私に選択権を与えてくれてもいいのではないでしょうか?」

基「はい、ではもう一度見直そうか。その腕の怪我はどうしたんだい?」

はい、無視。
いいですよねー無視って便利ですものねー。

空「昼休み、教室のゴミ袋を捨てに行ったら上から降ってきた鉢に当たりました。」

そう答えれば予想通りの回答を私がしたのか満足そうに笑う。
入学式の時にこの人の笑顔が綺麗と思ったのはどうやら間違いのようです。今ではただの極悪非道の笑顔ですよ。

南「……怪我は大丈夫なのかよ。」

空「はい、完治に向かってます。」

少し手首をさする。
現代の湿布は優秀らしくもうすぐで完全復活である。それでも重い物を持つと痛むんですがね。例えば本とか、本とか。

涼「他には?」

空「……はい?」

涼「その手以外の傷はないのか?」

……………。
今日の授業中にシャーペンのノックする側と芯が出る側を間違えてノックする勢いで自分の指に芯が刺さりました。

という事を言うのはアウトですね。

空「いえ、まったく。」

そう言うと3人は首を傾げました。
一体何を期待していたんですか?













その後は何故か涼野先輩に送ってもらい無事帰宅しました。