二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【inzm】空色の涙 ( No.50 )
- 日時: 2013/08/03 22:51
- 名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)
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空「すいません、その何か言いたそうな顔は何なんですか?美紗……。」
美「いやぁ……我が友もなかなかやるなぁと思ったんだよ。」
……この人って一体どこから噂を聞くのでしょうか。
正直言って怖いです。
美「でもさ、あの先輩達も馬鹿だよね。」
空「?」
美紗は心底「意味が分からない」という顔をしながら外を眺めている。
美「だって普通自分達の家に連れ込んだら悪化するよ。」
悪化……。何が……悪化するんでしょうか。
怪我は順調に治ってますが?
空「主にどんなものです?」
美「……君さ、鈍感なのかそうじゃないのかよくわからない。」
それだけ言うと自分の教室へと入られてしまいました。
すいません、意味ありげな事を残して去らないでください。
春「本当に大丈夫?」
春奈ちゃんの目線の先には少し多目の荷物と私の手。
今目の前にあるこの荷物は授業で使った資料など。残念な事に日直だった私はこれを資料室まで戻しに行かなくてはいけないのです。
心優しい春奈ちゃんは私の手の心配をしてくれているのですね。
社会の先生には気遣うべき場所は貴方の頭のてっぺんではなく生徒だという事に気付いてほしい。
空「階段を2階程降りればすぐそこですから。」
まさにその通りであともう少しこの階段を下がれば資料室へ到着します。
ご乗車ありがとうございましたーもうすぐ終点です。
とか言ってみるものの途中で停車する駅なんて一つもありませんでしたが。「俺が運んでやるよ」とかときめく一声を掛けてくれる人なんていらっしゃいませんでしたが。
えぇえぇ、そんな「ときめきキュン」な展開が来ない癖に「野郎てめぇぶっ殺す」な展開はきました。
ドンッ
空「ん?;」
階段の途中で背中を押された感触。
バランスが取れない体。
どうやら私はこれから床に体当たりをするそうです。いや、リアルに。
バサッ
手元にあった資料は床にばらまかれ辺りは少し悲惨な事に。
けれど身構えていた痛みは来ない。
南「お前……手以外は怪我させられてないんじゃなかったのかよ。」