二次創作小説(紙ほか)

Re: 【inzm】空色の涙 ( No.55 )
日時: 2013/08/04 22:05
名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)

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空「ありがとうございました。」

南「怪我は?」

空「していません。」

それを伝えると安心したのと同時に先輩は階段の上を睨みつけた。

南「お前、落とした奴の事見たか?」

空「いえ……。」

あぁやっぱり落とされたんですよね。
私そんなに嫌われているんでしょうか……。

懸命に社会の資料を集めている自分が惨めに思えました。












美「なっさけない。」

空「……もう少し心配して下さってもいいと思うのですが……?」

昼休みにその事を美紗に言ってみると呆れを通り越して何故か軽蔑の眼差しをされた。

美「君にじゃないよ。その南雲晴矢先輩に対して。」



美「空は後ろから落とされたから普通に相手を見る事なんてできるわけないでしょ。後ろに目があるわけじゃないんだから。」

ふむ、確かに。
こんな時に千里眼があれば……なんて厨二病的な事を言ってみる。

美「その先輩は真正面から見れたのに姿を見てないみたいじゃない。本当に……情けない。」

ガリッとストローをかじる。
先ほど教えてもらった感じだと私のこの2つの事件は先輩方のファンによるものだとか。

まぁ確かに最近お家で夕食をとったりなどしてしまいましたからねぇ。




けれど少しひっかかる。
私の予想だとそういった人達はもう少し陰湿な事をやるのかと思っていました。
例えば靴を隠すとか、教科書を使い物にならないくらいボロボロにするとか。(古い?放っといて下さい)

だってわざわざ姿がばれるかもしれない危険性のある『階段落とし』をするなんて馬鹿でしょう?













空「……まるで、自分の存在に気付いてほしいと言っているみたいです……。」


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階段落としとは

ある一定の高さの場所から特定の人を故意に落とし怪我を負わせようとする行為の事。(参照:駄作者志保の脳内)