二次創作小説(紙ほか)

Re: 【inzm】空色の涙 ( No.57 )
日時: 2013/08/05 21:12
名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)

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とまぁふざけた推測をしていましたらね、見事にその考えは玉砕されました。

『放課後、体育館の裏で待っています。必ずお越しください。』

食堂から帰ってくると机にこんな物騒な手紙が入っておりました。
やはりあれですよね、リンチってどの時代でも行われるんですね

空「丁寧な言葉だからこそ余計怖い……。」















はーい放課後になりました。
え、展開が早い?苦情は作者にお願いします。

見渡してみてもそれらしき人はいない。
後ろからこう……きたりするんでしょうか?


















「こーんにちは♪」

後ろからの突然の訪問者。
さっきまで人などいなかったものだから反射的にとび跳ねる。

「九条空ちゃん……だよね?」

確かめるような口調ではあるがこの人は確信しているのだろう。私がそうだと。(わざわざ机に手紙を入れるくらいなのだから)

空「はい……。」

相手は先輩だった。
流石に夏に入れば同じ学年の人の名前と顔ぐらいは一致する。

「私の名前は……鈴木彩加。ニコッ」

人懐っこい笑顔。その顔からは今までの事を彼女がしたとは思えなかった。手紙の持ち主ではないんでしょうか?

「私がその手紙をだしたんだよ。こんな所に呼び出したりしてごめんね?」

空「い、いえ。」

どうやら全て顔にでていたらしい。

カサッ

彼女は愛しむように青葉を拾い上げた。















「私ね、別に貴方に恨みなんかないの。」

彼女の手から青葉が落ちる。
風に揺られながら……ゆっくりと。

空「……………。」

「あ、でも悪戯で貴方を傷つけてたわけじゃないんだよ?ちゃんと……私なりの理由があるから……少し、聞いてくれるかな?」










僅かな風が彼女の髪を揺らし、口に人差し指を当てていた彼女の顔はよく見れなかった。