二次創作小説(紙ほか)

Re: 【inzm】空色の涙 第2章更新中!! ( No.84 )
日時: 2014/04/06 21:12
名前: 志保 (ID: fnEXgJbc)

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南「よし、今日も張り切って仕事をしよう!!」

空「……ただ単に石ころを運ぶだけですけどね。」



基「カット——……。」

基山先輩が頭をかきながら溜息を吐く。
困ったように舞台にいる私達のもとへ足を進める。

今練習しているのは『白雪姫』の物語の一部分。
丁度、白雪姫がお城から追い出されて小人達の家で居候をさせてもらっている場面である。

基「九条さん……もうちょっと声を張るのと、棒読みを改善してもらえないかな?」

もともと、引っ込み思案で声なんか出さないんで無理なお願いです。
しかも棒読みになりたくもなりますよ。



配役はまぁ無難にくじ引きで決め、今は各場面を練習中。
私は自分の希望も叶い、「七人の小人」の一人になれたわけです。

主役の姫と王子は誰だって?
勿論お決まりのあのお二方。


八「なんで私がこんなボロイ家に住まなくちゃいけなんだ。この間までは城に住んでいたというのに……。」

基「まぁまぁ、俺と結婚すればこんな所——…」


はい、わかりましたでしょう?
学校きっての美男美女の二人、基山先輩と八神先輩です。
えぇえぇ、二次元でのお決まりがここでも発生したのかとても素晴らしいくらいに当たりました。

白「空ちゃん、衣装作り頑張らないとね!!」

空「そうですね……。」

なんとか演劇部に頼みこみ、重要な役の衣装は借りれた。が、小人の服は何故か三着しか見つからず、残りの四着は手作りとなりました。

そのため小人役で分担することになったのですが、これがまたすごいんですよね。

緑「ごめんね、本当に苦手でさ;」

小人役は結局人数が足りず、各々で誘いあって人数を合わせました。
流石に助っ人に衣装を作らせるなんて失礼極まりない為、実行委員が担当となったのです。

メンバーを紹介しましょう。
勿論私、白木春ちゃん、緑川先輩、南雲先輩、厚石先輩、宮城紗菜ちゃん、木戸小咲ちゃん。

南雲先輩は涼野先輩に無理やり引きずり込まれたようで……お気の毒に。

この中で実行委員は私と春ちゃん、緑川先輩。

勿論作業員に男子である緑川先輩は戦線離脱されました。
なので四着を二人で割るんですね、算数の問題です。


空「(練習も結局居残るし、カーテン終わってないし、衣装作るし……オールなんて社会人の技なんじゃないんですかね)」