二次創作小説(紙ほか)

Re: 【inzm】空色の涙 第2章更新中!! ( No.85 )
日時: 2014/04/13 21:39
名前: 志保 (ID: fnEXgJbc)

007


空「はぁ……。」

溜息を吐いたら幸せ逃げるよ、といわれるが吐きたくもなります。
(一応、吸っとくか)

手元には型紙通り綺麗に切られたサテンの布。
そして片方には糸を通した針。
はい、これから私は家庭科の授業を行いたいと思います。

文化祭が近いにも関わらず、高校では多くの宿題が出されるんですね、これがまた。それをこなしてからのこれです。
眠くもなるし、近くにベッドがあれば飛び込みたくもなりますよね。

空「だいたい、何でこの家にはミシンがないんですか。おかしいでしょ。」

こんなことになるなら買っておけばよかったと後悔。
手縫いで服とか、いつの時代だ。


空「……ハイホー、ハイホー……。」

歌ってて悲しくなりました。






空「オール、きっつ……。」

今にも落ちそうな瞼を擦りながら教室に向かう。
秋にもなると風も冷たくなって……、と思いたいのですがまだまだ蒸し暑い。むっ、とした暑さが疲労に疲労を重ねる。

春「どこまで進んだの?文化祭……明後日だよね。」

ついでに言えば、明日が準備なので残りの作業時間は今日の夜だけ。
鬼畜、鬼畜の所業だ。

空「私は頑張った……精一杯やったんですよ。」

それでも小人の服を1着作るので、昨日は精一杯だった。
今日も勿論、劇の練習をして帰るのだろうから早めの帰宅は望み薄。どうする私、これはかなりヤバい状況だ。

春「手伝いたいけど……ごめんね。」

これまたうちのクラスは少し遅れていてクラス総出で作業に打ち込んでいる。こんな時にヘルプは頼めない。
(只でさえ、私は免除されているのに恐縮だ)

空「気にしないで下さい。こればかりは運がなかっただけですから。」


あぁ、でも今日中に小人の服をもう1着とカーテンの補修。
今日もオールを発動するしかなさそうです。


空「(サラリーマンを尊敬します。)」