二次創作小説(紙ほか)

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと忘却の彼方 ( No.113 )
日時: 2013/05/30 21:51
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

第12章 もう1人の幼馴染・高橋輝美との再会(後編) ハルは犯人を目撃していた?

(ストーリーモード:バン)

ハルが記憶喪失してから数日経ったある日の午後、俺たちはテルと一緒にケイティの案内で事件現場に来ていた。

「…ここよ、ハルとナオが襲われたのは-------------------------」

ケイティに案内され、事件現場にやってきた。もちろん、ルークも一緒だ。
リーフも付き添いたかったが、ハルの傍に居るから留守番しているとのこと。
そのため、リーフの代わりにヒロが行くことになった。

「ふーむ…」

ところどころに血だまりが出ている…恐らく、ナオが犯人に襲われた時にできたものだろう。
その時、ハルは頭を抱えながら押さえていた…しかし、犯人に拳銃のようなものでナオを狙っていたのだ。

(うーん…何か引っかからないか、この事件-----------------)

どうやら、犯人がいるのは間違いなさそうだ。ケイティの証言を聞いてみて思ったことをいうしかない。
ケイティに向けて、溜息をついたその時…ルークがあることに気付く。血だまりを見て、首を傾げる。

「おかしいなぁ、この辺りには濡れてた跡があるぞ」
「-----------えっ、どういうことですか?」

ヒロが顔を覗き込みながら、ルークのところに歩み寄る。確かに良く考えたら、あの日は雨が降っていたはずだ。
どう見ても明らかにおかしい…それに何か違和感を感じる、もし犯人が何のためにナオを狙ったのかも分かっていれば-------------

「あの日、雨なんか降ってなかったか?」
「あっ、降ってた…ような気がします。事件があった日のことですか?」
「それだ…遊園地で遊びまくったハルたちは念のために折りたたみ傘を持っていったんだろう」

折りたたみ傘を持ちながら歩いていた時、帰り道で襲われた可能性が高い。
何らかの理由で犯人は何を考え、企みかけているというのが気になる。もしかしたら---------------

「なぁ、みんな…何か引っかからないか?」

ルークたちを見て、腕を組みながら語りかける。俺を見た瞬間、ヒロはあることに気付く。
もしかして、ハルは犯人の顔を目撃していた可能性がある…ということか?

「僕、思ったんですけど…もしかしたら、ハルさんは犯人の顔を見ているんじゃないでしょうか?」
「どういうことだ、ヒロ?」

ルークが首を傾げながら、ヒロに問い質す。少し考え込んだ後、ヒロは俺を見てから結論を出した。

「ハルさんはナオが撃たれた時、犯人の顔を見てるんじゃないですか?」
「何っ!?」
「だとしたら、犯人はハルさんの命を狙うかもしれません!」

ヒロの言うとおり、ハルは間違いなく犯人の顔を見ている可能性が高い。
よく考えれば、犯人はハルの命を狙っているかもしれない…一刻も早く、事件の謎を解き明かさなければいけない。

「うーん…僕も信じがたいが、ヒロの言うとおりかもしれないな」
「ルークさん、そう思いますか?」

ルークに問い質したヒロの様子を見て、思わず首を傾げた。その時、ケイティが気付く。

「ルーク、CCMが鳴ってるよ?」
「おぉ、サンキュー」

CCMを取り出し、画面を開くと---------------------------------
ロサンゼルス市警の捜査一課に所属している知り合いの警部からだった。
ルークはすかさず、CCMを片手で持ち、耳に当てていう。何か話があったのだろうか。

「Hello?(もしもし?)」
「It is Mac Ron, but can you come now?(マックロンだが、今から来れるか?)」
「In the Los Angeles local police department?(ロサンゼルス市警に?)」

マックロンと名乗る警部とは知り合いなのだろう…どういう関係なのかは知らない。
英語で話しているところを聞く限り、事件に関する情報が手に入る可能性が高いということか。

「Oh, bring the friend of Hull together. I want to talk by all means.(ああ、ハルの友達も一緒に連れて来い。どうしても話したいことがある)」

その言葉を聞いたルークの目が大きく見開かれ、ビックリ仰天する。

「Even if I am said to bring it suddenly …(いきなり連れてこいと言われても…)」
「Oh, bring it by all means because you are good. The information about the man who had red eyes in question appeared …(まぁ良いから、必ず連れてくるように。例の赤い瞳をした男についての情報も出たからな…)」

赤い瞳の男に関する情報が出た…ってことは、もしかして何か掴んだのかもしれない。
ルークは顔を顰めながら、俺たちを見て溜息をつく。まだしも、新しい情報が出てくるとは思えない。
マックロンという人はルークの知り合いで、幼い頃から仲良くしてもらっているのだろうか。

「Are what, it true?(何、それは本当か?)」
「Oh, it is true. Come by all means and is in the drawing room of one section of investigation.(ああ、本当だ。必ず来い、捜査一課の応接室に居るからな。)」

ルークはゴクリと息を飲みながら頷く。きっと、すぐに行くという感じだろう。
ヒロやケイティも把握したようで、すぐに頷いた。ロサンゼルス市警か…日本で言えば、警視庁のようなものだろう。

「… Oh, I understood it. I go from now on!(ああ、分かった。これから行くよ!)」

そう言ってから、電話を切った。ルークは決心したように覚悟を決め、俺たちに振り向く。

「これから、ロサンゼルス市警に行くよ。捜査一課の警部から連絡があった」
「タイーザの兄貴から?」
「ああ、タイーザの兄貴だ。まぁ、行けば分かると思うけどな…」

ルークは面倒なことにならなければいいと願うばかりだった。ケイティはルークを見て気遣う。
ロサンゼルス市警に行くということは、そこで事件に関する情報を手に入れることができるのだ。

「だったら、ロサンゼルス市警に行くぞ!」

ルークたちを促し、事件現場を後にした。こうして、ロサンゼルス市警に向かうことにしたのだった。