二次創作小説(紙ほか)
- Re: ■… 鎖少女 …■ (学園 ( No.16 )
- 日時: 2013/04/24 06:58
- 名前: 暁 ◆veyMdjA2J6 (ID: 66F22OvM)
- プロフ: 暇なう(´・ω・`) のでもう一話(笑)
■ 第8話 とある少年の聴取
シン…と静まり返っている部屋に、2つの人影。
白い髪と、赤い瞳が初校長に何処か重い空気を与えている。封李はにっと笑った。
「でよォ…実際のところはどうなんだよ、テメェ」
「……何がだ」
「とぼけんな。帝神姫花の事についてに決まってんだろォが」
「だから何度も言っている。彼女は裏任務で死亡し…私の知り合いがそれを生き返らせた。が、その時の影響で彼女は記憶を失った。だからせめてでも記憶が戻るまではと、私が面倒を見ている」
封李の鋭い眼光が初校長を貫く。初校長は冷や汗を流した。
ドンッ…と言う鈍い音が響く。封李が、初校長のすぐ横の壁を殴ったのだ。
「——俺にそんな嘘が通用すると思ってんのかァ?」
「なっ…」
「じゃあ答えろ。何故鎖でつなぐ必要がある。何故他人には死亡したと嘘をつく必要がある。それに…何故、彼女に彼女自身の力を隠す必要がある」
「それは」
「全てはテメェの計画だろう?彼女は死んでなんていない。テメェが記憶を消して、周りにはそれなりの理由をつける。そこまでして欲しい力だった。彼女の…“盗みのアリス”が。だからあんな部屋に鎖で閉じ込めた」
「————!」
「そうだとすると…すげェ問題だよなァ?」
初校長の表情が固まる。封李は怪しげに微笑んだ。
これも、クロノ、デューン等の協力があってできている事である。
が、この男も一筋縄では行かないだろう。
「…何処にそのような証拠がある。何を根拠にそれを言う?」
「あくまで憶測の話だよ。証拠はまだ、なんにもねェ」
「まだ…か。どこを探してもそんなものはないさ。本当に彼女は一度死んだのだから」
「そうかよ。…あァ、ひとつだけ聞くぞ」
初校長はキッと封李を睨みつける。封李は表情をかえなかった。
「蘇生のアリスについてだ」
「…何だ」
「蘇生のアリスは…死んだ者を蘇らせるアリスだよな?その蘇らせる最中、受けていた傷も治るものなのか?彼女は重傷を負ったんだろう?」
「ああ、そんな事か。勿論だ。蘇生すると同時に、彼女の傷は全て癒された。彼女の体にはもうどんな傷もないだろうな」
「ふぅん。…それは本当に、“どんな傷も”か?」
「当然だ。どんな傷でも蘇生すると同時に治る」
得意げに言う初校長に、封李も満足げに笑った。
そうか。と封李はついていた手を戻し、部屋を出ようとする。
そしてもう一度初校長の方を見てから、部屋を出た。
(…何だ、あの最後の不敵な笑みは)
初校長は1人、嫌な予感を募らせていた。
——一方封李は部屋を出て、満足げに微笑んでいた。
手には録音機。今までの会話が全て録音されているようだ。
…見事にぬかりがない。
(さて…あとは、証拠を見つけるか。の前にアイツらにも教えてやんねぇとな)
封李は楽しげに笑ってから、クロノとデューンを探しに出た。
■
今回は封李くんのターンです(`・ω・´)
そしてだんだん話がこじれてきました。
わかりにくくってすいません;;
封李君は性格もとあるの彼しかイメージできませんごめんなさい(^_^;)