二次創作小説(紙ほか)

Re: ■… 鎖少女 …■ (学園アリス)  ( No.22 )
日時: 2013/04/27 21:34
名前: 暁 ◆veyMdjA2J6 (ID: K3bvumcI)
プロフ: コメントは一番最後に返してます。有難うございます!

■ 第12話 記憶操作


(バレてもうた…)


顔面蒼白と言うのが1番ピッタリな蜜柑の現状。

石を取り上げられた上に、今記憶をどうとかいう話が目の前で進められている。

その時、校長室の扉が静かに開いた。


「お呼びですか?」

「!…デューン先生!」

「…佐倉?それに…今井に冥利?初校長、これは一体…?」

「ブラッド。君に頼みがある」


デューンが訝しげな表情をした。

空はずっと初校長を睨んでいる。悠は何処か、落ち着かない様子だ。


「この3人が、例の少女の部屋に入っていた。それも私のあの石を使ってだ」

「だ…から言ってんだろ?俺らはその石を拾ったんだよ」


空がハッタリをかます。初校長は静かに空を見ていた。


「…と、言っていますが。偶然あの部屋に行ってしまったのでは?」

「そうだとしても、少女に対して部屋から出るとかどうとか話していた」

「そんなの当たり前じゃない!!だってあんな鎖に繋がれてるんだよ!?」

「が…彼女のことは口外されてはならない。そこでブラッド、君にはこの3人に記憶操作のアリスを施して欲しい」

「……なるほど。ですが——」


デューンは真っ直ぐに初校長を見据えた。

そして、静かに3人を庇うように立つ。


「子供の脳に記憶操作はかなりのリスクをともないます。ヘタをすればその他の記憶も消しかねません」

「…まぁ、そうでもあるが」

「ですから…この3人についての処分は、とりあえず私に任せてもらえませんか?」


無表情のまま、デューンはきっぱりと言い切った。

初校長は目を見開く。

が、分かった。と頷いた。


「しかし…もう1人、記憶操作をしてほしいものが居てな」

「?誰ですか?…あの少女ですか?」

「否、違う。…とりあえず、その3人を寮に送ってきてくれ」

「…了解しました」


行くぞ。とデューンは3人を促す。

言葉を発そうとした蜜柑をデューンは止め、引っ張り出すようにその部屋を出た。


「…先生、ウチらどうなんの?」

「……大丈夫だ、そんな重い罰則は与えないさ。それに佐倉。…彼女と友達なんだろう?しかも何度もあの部屋に行っている。だから彼女に色々なことをも聞いているだろう?」

「なっ、なんで知って…!?」

「……まさかと思ったが、図星か」

「あ」


小さく微笑し、デューンは蜜柑の頭を撫でる。

そうだったのか。と2人が目を見開いた。


「とにかく、3人は帰るんだ。とりあえず謹慎処分を与える」

「…先生はどーするんだ?」

「初校長のところに行ってくる。…ん?今井、なんだそれは?」


デューンは悠が手に持っている小さな物体に目をやる。

にこっと悠は微笑んで、


「奥の手、ってやつです」

「「?」」

「…まぁいい。じゃあな」

「……っ先生!」


切羽詰った様子の蜜柑。

デューンは振り返って、微笑んでやった。


「大丈夫だ。…待っていろ」

「き、気をつけてな、先生!」

「あぁ」


初校長が記憶を消してほしい、もう1人の人物。

蜜柑でもなく、鎖少女でもなく、空でもなく、悠でもない。


(————恐らく、)



それは————……





 茅さん
了解です!見ておきますね!
そう言ってもらえて嬉しいです!すっごく!!←
空君ナイスキャラです(*´∀`*)