二次創作小説(紙ほか)
- Re: 満月をさがして ( No.87 )
- 日時: 2013/05/09 06:42
- 名前: 千紗 (ID: 4jdelmOD)
セナside
「それにしても・・・私さっきから見られてません?」
満月は周りをきょろきょろと
少し怖がってる目を見せた。
確かに見られてる
「大丈夫だよっ
気にしなくて」
私はにこやかに笑った。
この子を不安にさせないために
・・・なんかこの子、見覚えがあるんだよなぁ
私達初対面のはずなのに、おかしいな
私と満月が話していると
紫色の髪の毛の女が満月の隣に座る
「あなた、さっきから何と話してるの?
変な子ねぇ」
その女は満月に向かって
「ふっ」と笑った
む、むかつくっ!
「えっ、あ・・・あの」
満月は上手く話せてないみたいだった。
頑張って・・・!
「あなた、どこの所属?」
女は話題を変えた。
「ショゾク・・・?」
「劇団とか事務所とか入ってないの?」
「はい」
もしかしてこれを利用して・・・
「ふーん・・・
じゃかわいそうだけど無理なんだね
ここだけの話・・・
受かるメンバーもう決まってるらしいよ
このオーディション」
勝ち誇ったような笑顔を見せた。
嘘!
オーディションは正々堂々とやらなくちゃ意味がないんだからね!?
「えっ
じゃあなんでオーディションやるんですか!?」
満月はとっさに大声を叫び
一目がさらに気になる。
もうこの子は純粋すぎて
信じ込んじゃったんだ・・・
「このオーディションは朝のニュースや
ワイドショーで大々的にとりあげられる
そんな注目の中「何万人の中から選ばれた」って子は
それだけで有名人。
新人売り出すには絶好のチャンスよ」
はぁ?
こんなの初耳!
『それでは審査を始めます
受付でもらったバッジの番号が選ばれたら入ってください』
満月の歌・・・どんな歌なのかな
『では1番の方から』
満月は、1年後には死ぬ運命・・・
『11番の方』
それなら受からせてあげないと。
『18番の方どうぞ』
死ぬ運命をとめることは
出来ないけれど__
『21番の方どうぞ』
!
満月の番だ
満月はうかない顔をして
バッジを握りしめる
平気かな・・・