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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 満月をさがして ( No.9 )
- 日時: 2013/05/03 11:26
- 名前: 千紗 (ID: 4jdelmOD)
大好きな英知君・・・茜・・・
私のこと見守ってますか。
私、神山満月12歳。
今日も二人を想い
歌を歌います
「♪〜♪」
英知君には恋の歌、
茜には友情の歌を送ります
「やめなさい満月さん」
おばあちゃんっ
またばれちゃったよ
「音楽なんて汚らわしいもの
お前の父親を思い出して気分が悪いです」
私のおばあちゃん、神山文月さんは
音楽が大のきらいみたいです。そんなものじゃないのになぁ・・・
「ごめんなさい
でも私・・・」
「口ごたえはしない!」
「・・・はい」
こうしていつもいつも
おばあちゃんに道を閉ざされてきた
「若王子先生がおみえになりました
きちんとして」
えっ若王子先生!?
「こんにちは満月ちゃん
具合は・・・どうかな?」
「今は調子いいです!」
若王子先生はお医者さんです
私は外に出られないんです、なぜか
だから特別に
私の家に来て診察してもらってます
___そう
診察ってことは、もちろん私病気なんだ
喉に“ニクシュ”っていう悪性の腫物が出来てるんだって
「満月ちゃん
やっぱり手術しようよ」
「うーん、やっぱり・・・
ダメです。ごめんなさい先生(苦笑」
手術って最大の敵なんだ
だって・・・
「手術すると、声でなくなっちゃうんでしょ?」
「・・・うん
声帯ごととることになるからね」
命より、声の方が大切だから
「死ぬのは怖くないです
1回死んでみたいって思ってたし」
そう、
死んで___“みたい”
「でも
歌えなくなるのはすごくこわい・・・です」
「・・・満月ちゃん」
「だから手術は受けませんっ」
私は無理して微笑んだ。
12歳の言う言葉じゃないかなぁ?
「あっ
それより先生お願いがあるんです!」
「えっなになに!?」
「明日私・・・
病院行く日ってことにしてくれませんか!?」
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