二次創作小説(紙ほか)
- Re: マギ 人魚達の鎮魂歌 ( No.11 )
- 日時: 2013/05/05 17:45
- 名前: 姫佳 (ID: kM82Y1ex)
- プロフ: 遂にマギ小説初めてしまったああああ((ry
プロローグ
「リーナ様!!お誕生日、おめでとうございます!!」
「我がスィレナ族第1皇女、リーナ様に幸あれ!!」
今日は私の18歳の誕生日。国民達が、皆祝福してくれている。
「皆さん!今日は私の誕生日を祝ってくれて有難う!!お礼に、私の踊り(バイレ)を捧げます!!この国の全ての方々に、幸福が訪れますように!!」
私がそう言うと、国民達は温かな声援を送ってくれた。
「クラシオン家第1皇女、リーナ・クラシオンが命ずる。美しき地球よ、我が身に力を与えよ!『地球の鈴(ラッテラ・ティンブレ)』!!」
私がそう叫ぶと、赤い腕輪がベルに変わった。
「それじゃあ、まずは霧を払うよ!風の舞(ビエント・バイレ)!!」
私は宙に飛び上がり、島を覆っていた霧を払った。
「流石リーナ姫様!!美しい踊り(バイレ)だ!!」
「流石、『太陽の踊り子(アポロン・バイラドーラ)』ね!!」
皆、喜んでくれてる…!!私は、皆の笑顔を見る為に、自分が強くなる為に舞うの!!
「それじゃあ、いっくよー!!まずは…、」
その時、何処からか大きな爆発音がした。辺りはパニックに陥る。それもその筈、この国はとても平和で、爆発など一度も起こった事がないからだ。
「やっと見つけた…。『スィレナ族』…!!」
頭上から声がし、驚いて上を見上げた。其処には、大きな船が浮いていた。
「こいつ等は、俺達の研究材料だ!!1人残らずひっ捕らえろ!!」
その声と共に、船から降りて来る数百名の人々。そして、国民達を次々と捕まえ、船に乗せていく。
「止めて!!皆をどうする気?!」
「言っただろ、『研究材料』だって。さぁて…、お前の体も調べさせて貰おうか!!」
そう言い、男が鞭で私を捕まえようとした。
「ソール!!」
私が名前を呼ぶと、草むらから大きな獣が出てきた。
「風の舞(ビエント・バイレ)!!」
私はソールを風で包む。直後、ソールが宙へ浮かび上がった。
「皆を助けるよ!ソール、力を貸して!!」
「勿論!リーナの大切な家族を傷つけるなんて許せない!!」
「いくよ!!」
私が鈴を鳴らそうとした瞬間、後ろに人の気配を感じた。
「雷の鞭(トルエノ・フルスタ)!!」
「きゃあああっ!!」
私とソールは電撃を浴びせられた。私は鞭で捕えられ、ソールは変化が解けたまま海へと転落していく。
「ソール!!!」
私は鞭を風の舞(ビエント・バイレ)で切り裂き、ソールを抱きしめた。
「良かった…。まに…、あった…、」
私は気を失った。最後に聞いたのは、私が海へと転落した音だった。