二次創作小説(紙ほか)

Re: 【inzm】想像フォレスト ( No.27 )
日時: 2013/10/10 19:11
名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: J69v0mbP)

Page9  《本》






 がちゃり、とドアノブが音をたてた。
 とつぜんのことに、私はびくりと肩を震わせる。

 見やると、ドアノブがまわされていた。壊れかけのかぎが、ガタガタと鳴る。

 私は無意識的に肩を抱く。

 嘘……やだ、やだやだやだっ……。


(こわいっ……!)


 くちびるを噛みしめ、涙目になりかけながらうつむく。視界に入る、床に散らかった、数々の本たち。

 この子たちが、私を守ってくれればいいのに。

 ふと、そんなことを思うけれど、そんなことしてくれるはずもなくて。

 その瞬間、トントンと扉が〈ノック〉された。


「え、あ、あ……。」


 ふらふらと、いすから立ち上がり、とにかく二階に逃げなくては。

 そう思って、階段に向かって走り出したのに。


「あっ……!」


 気づいたら、前のめりになっていた。

 本ですべってしまっていた。

 騒がしい音をたてて、私が床に倒れる。
 と同時に、しまったと思う。

 音をたててしまった。
 つまり、〈外〉にいるニンゲンは、家の中に何者かがいることを知ってしまった……。


(ど、どうしよ……。)
「あれ……? 中に誰かいる?」


 薄い扉の向こうから、声が聞こえる。

 そして、ふたたびドアノブが回った。

 とたんに、嫌な音がする。


 ガヂャッ


 かぎが、変な音をして壊れた。


(あ……!)


 扉は、ずいぶん簡単に開いてしまった。