二次創作小説(紙ほか)
- Re: 進撃の巨人〜外伝〜 とある一兵士の見た世界 ( No.37 )
- 日時: 2013/12/25 11:41
- 名前: Banira (ID: 1CRawldg)
「あの子達…大丈夫ですかね?」
「大丈夫。あの子達はみんな怖気ない勇気を持っているから。心配しなくても自分たちで切り開いていけるわよ。」
「そうですよね。あの子達ならきっと…。」
「うん。」
今、私とぺトラは夕日を背に向け撤退時の集合拠点であり、補給拠点
である本部へと向かっている。
その道中で、さっき私たちが危機一髪に瀕していたところを助けた
3人の訓練兵について話していた。
「でも、別れ際で3人の名前聞いた時びっくりしたのは、あの子達3人
全員、今年兵団を卒業した中で上位10位以内の成績で卒業してるって
ことなんですよね。」
「ええっ!そうなの?」
「分隊長、知らなかったんですか?」
「全然、知らなかった…。」
「こっちの方が驚きですよ!まさか、分隊長が知らなかったなんて…。
てっきり、仕官以上は全員知っているもんだと思ってました。団長から
教えてもらってなかったんですか?」
「教えられて…というか、毎時の報告書の欠点で怒られに行った時
以外は、話しかけてすら貰ってないから…。」
肩をすぼませて赤面して言うハーブを見て、ぺトラは勝ち誇った様に
笑っていう。
「分隊長。もしかして団長と最近何かあったんですか?」
ハーブはその顔を見て余計に顔を赤くしてムキになって言い返すが
その場の立場はもう現実世界の上司と部下の関係ではなく完全に
逆転していた。
「ったくもぅ…。ぺトラったら…。分隊長になってみないと
分からないだろうけどね、私達だって色々忙しいのよ…。
っで…ところで、ぺトラあなたは誰から教えてもらったの?」
「ハハハッ。あ…ああ、すいません。実はリヴァイ班の集まりで
兵長からお前らこれ見とけって言われて渡されたんです。」
「えっ兵長から!?兵長とならいつも一緒にいるのになんで私には
教えてくれなかったんだろう。」
「もしかして、団長だけでなく兵長からもハーブ分隊長、嫌われて
いるんじゃないですか?」
ここぞとばかりに調子がいいのかぺトラはさらにハーブにちょっかいを出す。
「うるさい!ぺトラまで…。まったく今日は何なのよ!変な奇行種には
出くわすし、帰ってきたらかえってきたでこの有様になってるし…」
と、ハーブは挙句の果ていつも信頼をおいているぺトラからもいじられて自分の不運を呪うほかなかった。
そして、その隣には鬱憤を晴らすかのようにあざ笑うぺトラの姿が
あったのだった。
新兵達にとっては、言葉を吐き出すことすら困難な戦場で明らかに
場違いな二人の夫婦漫才のような笑い声と呆れ声がこだまするのであった。
そんなこんななぐだぐだの雰囲気のまま進んでいるともう二人の目の前には集合拠点の
巨人に攻撃され半崩壊状態で廃墟同然の本部が見えて
きていた。
見ると、既に先に撤退していたハーブの組織した班の
面々がちらほらと帰ってきており、さすが調査兵団
屈指の精鋭と言うべきかみな怪我も泣く一仕事終えて
自分の立体起動装置のガスの入れ替えをしていた。
