二次創作小説(紙ほか)
- ターン40:暴走する力 ( No.122 )
- 日時: 2013/08/12 21:43
- 名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 0.DI8Vns)
そのころ、シントは黒い霧の中に入ったまま帰ってこないヒナタを心配し、とうとう友人である星目テツヤにケータイで招集をかけたが、
「すまねぇ、今、補習中。」
「え!?ちょ、まっ!お前は確か学年一位・・・・・・。」
信じて貰えなかったのか、バレバレの嘘で一蹴される始末。
「仕方ねぇ、今度はフジに頼むしか・・・・・・。」
と、縋るような思いで、武闘フジに電話した。
「フジか?俺だ!無頼だ!後輩がやばいんだ!訳は後で話すから、四階コモンホール付近に来てくれ!」
「すまない、厄介ごとに絡まれた。」
プチッ、ツーツーツー・・・・・・。
「ちくしょぉー!どいつもこいつも!!」
そのころ、テツヤは、ため息をついた後、ふと振り向いた。
「パイルと言ったな、貴様。この俺にいきなり襲撃するとか、エデンに落ちる覚悟はできているんだろうな?その後、八つ裂きにされて、”ピー”と”ピー”と”ピー”される覚悟もできてるんだろうな?」
「ふん、その減らず口もいつまでたたけるでしょうか?つーか怖いなアンタ。あまりにも発言がやばくて、”ピー”で修正されていますよ。というか分からないんですか?貴方達は教団からA級危険人物に指定されているんですよ?」
パイルと呼ばれた男は、憎々しげに口角を上げ、言った。
「今頃、貴方の仲間はハゴロモそして、日蓮に苦しまされているでしょうよ。」
「そいつはどーも。だが、これだけはいえる。」
テツヤは顔を上げてこういった。
「あいつらは、そんぐらいでやられるような、ヤワな命じゃねーんだよ!そして、お前、教団の他の連中と比べてインパクト薄ッ!!」
教団と戦ったこともないくせに嘘で挑発するテツヤ。
「ほざきなさいッ!!この私は、”イザナイ”でもトップ(自称)に君臨するんだ!そして、インパクト薄いのは元からだ!!」
「ああ。トップ(笑)だな。」
テツヤがさらに追い打ちを掛ける。
「おいいいい!!語尾の(笑)って何ですかああああ!!」
「んじゃあ、トップ(馬)。」
「馬!?馬鹿って言いたいのか!?まさか馬鹿って言いたいのか!?」
「イザナイ(空気)。」
「私が一番気にしてること言ったよこの人ォォォォォォォ!!確かに薄々感づいていたよ!でも、認めたくなかったんだああああ!!自分の影が薄いことを!!」
「髪もな。」
さらりとよけいなことを言う。
「いや、髪は別に薄くねーし!!」
だんだん会話が反れているので、割愛するが、実際はもっといざこざがあったりする。ちなみに、パルの髪は別に薄くはない。
「もう良い。勝負と行きましょう!!」
「叩きつぶす。覚悟しておけ!!」
パイルが黒い霧を吹き出し、デュエマが始まる。
ワックスで逆立て、脱色した白い髪の持ち主---------------------フジこと、武闘フジは目の前の相手を睨み付けた。
「教団の連中か。」
「”財閥”め・・・・・・!ことごとく、我々の邪魔をして、何が目的だ!」
仮面の男---------日蓮は、憎々しげにそう言った。フジは笑みをこぼす。
「0・メモリーは、手にした物に宿る経験履歴を、一度全てデリートし、再度、潜在能力と共に全てリカバリーする、究極の代物。そんな物が、貴様ら教団に悪用されては世界のバランスは崩壊する。」
「だが正規の方法で起動できず、暴走すれば、たちまち骨がむき出しの化け物、[ゼロ・プリズム]へと自身のクリーチャーは変貌する。さあ、0・メモリーの秘密を教えなさい!!」
「貴様らには教えない。男は大抵2つの方法で勝負を決める。」
フジは、拳を突き上げた。
「拳で決めるか、決闘(デュエル)で決めるか。」
もう片方の手には、デッキケースが握られていた。
「クリーチャーが0・メモリーで暴走し、白骨化するのには0・メモリーを正規作動させる”インフィニティキー”が必須なのだよ!そのうちの1つは手に入れ、《ナイトメア・フリーズ》は完成したが、《ヨミ》様の復活にはもう1つが必要!!そこまでは分かっている。さて、もう1つのカギのありかを教えろ!!教えないのならば、実力行使だ!!」
「武闘財閥の名にかけて、ここは絶対に譲らない!!”インフィニティキー”は諦めて貰おう!!」
日蓮が直後、黒い霧を吹き出す。
「「デュエマ・スタート!!」」
そのころ、ヒナタはハゴロモとのデュエマの最中で暴走。《クロスファイア》を倒された怒りが、彼を悪魔へと変える。
アサルトブレイバー(殲滅勇砲)L7(セブン)? 火文明 (7)
進化クリーチャー:アウトレイジ[ゼロ・プリズム] 11000
進化−自分のアウトレイジ一体の上に置く。
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から5枚を見る。そのうちの1枚を相手に見せて手札に加え、残りを墓地に置く。このようにして見せたカードが火または闇のカードであれば、バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主の山札の一番下に戻してもよい。
自分の墓地にクリーチャーが7体以上ある場合、自分のクリーチャーは全てスピードアタッカーを得る。
W・ブレイカー
「ヒャハハハハハハ!!効果で山札から5枚をめくり、それが火・闇のクリーチャーならばお前のクリーチャーを山札の一番下へ封印。《盗掘人形モールス》を回収して、《キルト》を封殺!!」
「なっ!」
直後、《キルト》へ大量の銃弾が撃ち込まれ、山札の一番下へ。
「最後のシールドをブレイク!!」
狂ったような笑みを見せながら、死せる無法者は砲撃した、が。
「S・トリガー!!《DNA・スパーク》!!」
DNA(ディエヌエー)・スパーク R 光文明 (6)
呪文
S・トリガー
バトルゾーンにある相手のクリーチャーをすべてタップする。
自分のシールドが2枚以下であれば、自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに加えてもよい。
ハゴロモのシールドは、再び回復。さらに、
「私のターンだ!《真実の名 アカデミアン》を召喚!!効果で《L7》をバウンス!!」
(思った通りだ。やつは暴走していて、大きすぎる力を扱え切れていない!!)
ハゴロモは内心笑みを浮かべる。
(後は、日蓮とパイルがどうにかしてくれるだろう。)
そう言って、自身が手に忍ばせた切札を見る。《ニューウェイブ》では無い。それは上司のイズモから託された神聖なる龍のカード・・・・・・。