二次創作小説(紙ほか)

ターン43:決着 ( No.131 )
日時: 2013/08/18 09:30
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 0.DI8Vns)

 ターン18:ハゴロモのターン。ようやく、自身のペースに持ち込めたのか、余裕の表情である。彼の防御手段はブロッカーではなく、シールド追加。そして、高パワークリーチャーによる殴り返しである。だが、彼の手札の中にたった1枚。妙な邪気を放つカードがある。

「さて、私のターンだ!ここで終わらせてやろう!」

 そういって、カードをバトルゾーンへ繰り出す。

「愚かなる民をその吹雪で支配せよ!!ゼロの龍よ!反逆者を喰らえ!神の力は絶対なりー!!《神聖竜ナイトメア・フリーズ》召喚!!」

神聖龍ナイトメア・フリーズ ? 無色(7)
クリーチャー:オラクリオン[ゼロ・プリズム] 7000
このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、マナゾーンのゼロ文明カードを好きなだけ、シールドゾーンに裏向きで加えても良い。そうした場合、加えたカードの数だけ、相手のクリーチャーをタップする。そのクリーチャーは次のターン、アンタップできない。
W・ブレイカー

『ギャアアアアアアアー!!!!!』
『アアアアアアアアアー!!!!!』
『ヒギャアアアアアアー!!!!!』

 現れたのは、二足歩行の龍。3つの首を持っている。胴体の中心部にはぽっかりと穴が開いており、何もかもを吸い込んでしまいそうだ。また、体の至る部分から絶叫が聞こえる。

「ははははは!!聞こえるか!?このクリーチャーを創造するために生け贄となった、殉教者の断末魔を!!殉教者の悲鳴を!!」

 直後、この龍の至る部分から人の顔が現れた。殉教者達の魂だろうか。

「さあ行け!まずは、効果でマナゾーンから5枚を回収!そして、お前のクリーチャー5体、つまり全員をフリーズ!」

 ヒナタのクリーチャーは全員、凍り付く。

「《キルト》で《L7》を攻撃!自分のクリーチャーが破壊されたから、
《ニューウェイブ》の効果発動!!《L7》を破壊!!」

 ニューウェイブは殉教者と引き替えに、相手を滅す効果を持っている。その効果で、死龍《L7》を破壊。

「はっ!一体、俺は今まで何を-----------------!!」

 これによって、ヒナタは正気を取り戻したが、もう遅い。

「愚かなる人間よ!!覚悟しろ!!《ニューウェイブ》でT・ブレイク!!」
「あぁっ!!」
「《アカデミアン》でダイレクトアタック!!」

 次の瞬間。英知なる物の刃が、ヒナタを襲う。

「ぐっ・・・・・・!!ぐあああああああああああああああああ!!」





 ターン20:テツヤのターン。いくら攻めても、パイルは順調にシールドを増やしている。しかし、テツヤも強力なクリーチャーで押し気味だ。

「俺のターン!!《戦慄のプレリュード》を2回唱える!そしてっ!!英知の力は絶対無敵!!覚悟は良いか?《「呪」の頂 サスペンス》!」


「呪」の頂 サスペンス SR 無色 (12)
クリーチャー:アンノウン/ゼニス 16000
このクリーチャーを召喚してバトルゾーンに出した時、相手のシールドまたは手札からカードを2枚見ないで選ぶ。相手はそれを見せる。その中の呪文を、自分がコストを支払わずに唱え、持ち主の墓地に置いてもよい。その後、相手は見せたカードの残りを自身の墓地に置く。
T・ブレイカー
エターナル・Ω

「ほーう、ようやくゼニスを出してきましたか。」
「そして、《サスペンス》の効果発動!!お前のシールドから2枚を見て、コストを支払わずに唱える!!お前のシールドから《ナチュラル・トラップ》を唱えるぜ!《エルサル・バルティス》をマナ送りに!行け、《オプティマス》で最後のシールドをブレイク!!」

 しかし、運とは時に平等に味方する。

「S・トリガー発動!《支配のオラクルジュエル》!」


支配のオラクルジュエル P 光/闇文明 (8)
呪文
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
S・トリガー
相手のタップされていないクリーチャーを1体破壊する。
バトルゾーンにある相手のクリーチャーをすべてタップする。

「《スケル・ハンター》を破壊し、全員をタップ!!」
「ば、バカな!!」

 パイルは笑みを浮かべた。

「私のターン!さあ、オラクルを愚弄したこと、後悔しなさい!!」

 そういって、

「《戦慄のプレリュード》を唱え、《双魔左神ディーヴォ》召喚!」


双魔左神ディーヴォ P 無色 (7)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァ 7000
このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーがリンクしている場合、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、相手はそれを自身の山札の一番下に置く。このクリーチャーがリンクしていない場合、相手のクリーチャーを1体破壊する。
W・ブレイカー
左G・リンク
このクリーチャーがリンクしていれば、シールドをさらに1枚ブレイクする

「さらに《霊騎右神ニルヴァーナ》とG・リンク!!リンクしたゴッドは召喚酔いしない!!さあ、《双霊騎神ディーヴォ&ニルヴァーナ》でシールドを全てブレイク!!」
「がはっ!!」

 直後、激痛がテツヤを襲う。そして-------------------------

「ゴッド・ノヴァでトドメを刺さなかっただけ、良しとしなさい。《霊騎サンダール》でダイレクトアタック!!」

「ばっ、バカな!くそっ!!くっそぉー!!!!!」

 直後、霊なる騎士がテツヤを吹き飛ばした。




「コンボ、”ハデスギル・タイム”発動!墓地から無色クリーチャーを復活させる!大いなる武の力よ!制圧せよ!世界は我が掌中にあり!!《「武」の頂 マキシマム・ザ・マックス》召喚!!」

「武」の頂 マキシマム・ザ・マックス P(R) 無色 (10)
クリーチャー:アンノウン/ゼニス 12000+
パワーアタッカー+12000
ワールド・ブレイカー
エターナル・Ω

 現れたのは、ダガーのような武器を所持した、巨人。いや、巨人の比ではない。

「ゼニス・・・・・・か。」

 日蓮は軽くそう呟いた。

「さらに、《ハデスギル・スキル》が死んだから、《黒神龍グールジェネレイド》召喚!!」


黒神龍グールジェネレイド SR 闇文明 (7)
クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ 6000
自分の《黒神龍グールジェネレイド》以外のドラゴンが破壊された時、このクリーチャーが自分の墓地にあれば、このクリーチャーをバトルゾーンに戻してもよい。
W・ブレイカー

「そして、俺のターン!墓地の闇のカード3枚を進化元に、《大邪眼B・ロマノフ》召喚!」
「ッ・・・・・・!!」
「《B・ロマノフ》でT・ブレイク!」

 邪眼の一撃が見事に決まった。しかし、

「S・トリガー《支配のオラクルジュエル》で《グールジェネレイド》を破壊し、全員をタップ。」
「なっ・・・・・・!!」
「心配するな。オラクルは慈悲深い。貴様をまだ殺めるわけではない。私のターン。《双天右神クラフト・ヴェルク》を召喚!!《イズモ》様を召喚し、トライG・リンク!!《双龍三柱神イズモ》!!」

 日蓮は上司の分身を召喚し、三体のゴッドは、一斉にフジへ襲いかかる。

「さあ、これで終わりだ!G・リンクした《爆神滅神ブラー》で残りのシールドをブレイク!」
「があっ!!」
「さあ、《三柱神イズモ》でダイレクトアタック-------------------------!」

 三体神が迫る。

「くっ、ぐっ、完敗だ・・・・・・!!」





「さて、インフィニティ・キーについて教えて貰いましょう。」

 ボロボロのフジに、日蓮は迫る。

「わりーな、俺は知らないんだよ。」
「な、何だとォ!!」

 フジはなお不敵な笑みを浮かべる。

「知ってるのは俺の親父さ。ザンネンだったな。俺は単なる時間稼ぎさ。」

 無論、嘘ではない。嘘をついてもオラクルの心理を読み取る能力ですぐにばれる。

「くっ、まぁいい・・・・・・!もう貴様にかまっている暇はない!さらばだ!!」

 そう叫ぶと、日蓮は姿を消した。

「・・・・・・ふぅ・・・・・・!」

 そう呟くと、フジは床に倒れ込んだ。