二次創作小説(紙ほか)

ターン44:地獄の炎、”フレイム” ( No.133 )
日時: 2013/09/12 06:43
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 0.DI8Vns)

「ふははははは!0・メモリーを暴走させた割にはたいしたことなかったな!」

 突如、虚空からヒナタが現れた。シントはそれを受け止める。

「てめぇ・・・・・・!!」
「ふはは!人間め、まだ居たか。だが、もう遅いわ!!」
「るっせぇ!!俺と勝負しろ!」

 そういって、デッキを取り出すシント。

「この私と?笑わせるな。もともとは貴様が狙いだったのに・・・・・・!望まなくとも、叩き潰してくれよう!!」
「ああ、デュエマスタートだ!!」

 次の瞬間、ハゴロモが煙を噴出し、デュエマが開始した。



 シントの場には、《密室の破壊者クローズド》に《凍結の魔天ダイイング・メッセージ》、《聖黒獣アシュライガー》、そしてシールドは4。ハゴロモの場には《ハゴロモ》、《無頼聖者スカイソード》、そしてシールドは5枚。現在、ターン16でシントのターン。ドラゴン使いのシントにしては、連ドラで目にしにくい光景である。

聖黒獣アシュライガー UC 光/闇文明 (4)
クリーチャー:シャイン・モンスター/ダーク・モンスター 4500
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
H・ソウル
E・ソウル
自分のエンジェル・コマンドとデーモン・コマンドすべての召喚コストを最大2少なくしてもよい。ただし、コストは1より少なくならない。


「俺のターン!《暗黒導師ブラックルシファー》召喚!効果で、山札から5枚を墓地へ落とすぜ!!そして呪文、《フェアリー・ライフ》を唱え、《ダイイング・メッセージ》で攻撃!《スカイソード》をフリーズ!そして、W・ブレイク!!」
「ぐおお!」

凍結の魔天ダイイング・メッセージ P 光文明 (7)
クリーチャー:デーモン・コマンド 7000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、またはこのクリーチャーが攻撃する時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、タップしてもよい。そのクリーチャーは次の相手のターンのはじめにアンタップされない。(まず何を攻撃するか選んでから、タップするクリーチャーを選ぶ)
W・ブレイカー

「ターンエンドだ。」
「ふはは・・・・・・!私のターン、《神聖竜ナイトメア・フリーズ》を召喚!効果でマナのゼロ文明を3枚シールドへ!そして、その数だけ、相手をフリーズさせる!」

 輪が放たれて、シントのクリーチャーを止めた。

「ッ!」
「さあ、次のターン、一斉攻撃で貴様は終わりだ!」
「・・・・・・どーだか。」

 シントはつぶやき、カードをめくる。

「俺のターン。《アシュライガー》でコストを4下げた、こいつをさらに、《フェアリー・ギフト》を唱えて、8マナで召喚する!!」

 次の瞬間、3つの文明の力がシントの持つ、1枚のカードに集中する。

「悪魔と天使、そしてドラゴン!3つの古代種族が合わさるとき、究極の魔獣が光臨する!進化GV!!悪魔三体を進化元に、《竜魔神王バルカディア・NEX》召喚!!」


竜魔神王バルカディア・NEX P 光/闇/火文明 (15)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド/デーモン・コマンド/アーマード・ドラゴン 25000
進化GV−自分のエンジェル・コマンド、デーモン・コマンド、アーマード・ドラゴンのいずれか3体を重ねた上に置く。
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
相手は呪文を唱える事ができない。
このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体破壊し、自分の山札を見る。その中からドラゴンまたはコマンドを1体選び、バトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。
ワールド・ブレイカー


「こ、これは・・・・・・!!」

 頭部や肩に《悪魔神バロム》、胸部と足腰に《聖霊王アルカディアス》、顔と腕、背中のアーマーにNEXの面影が見え、その姿は圧巻の一言。竜魔神王は咆哮をあげて、唸る。

「行けッ!!《バルカディア・NEX》でワールド・ブレイク!!効果で《ナイトメア・フリーズ》を破壊!!」
「バカめ!シールド・トリガー、《支配のオラクルジュエル》で《アシュライガー》を破壊し、全員をタップ!」
「《バルカディア》の効果で、呪文は唱えられないぞ!!」

 分厚い本が現れて、ページがめくられる。そして、光を発する。しかし、《バルカディア・NEX》が咆哮をあげて、光は消えた。

「じゅ、呪文封じ・・・・・・!!」
「覚悟しろ。俺の仲間を傷つけたら、どうなるか覚悟しておけ!!《バルカディア・NEX》の効果でさらに山札から進化!!《バルカディア・NEX》を、我が最大の切札、《偽りの悪魔神王 デス・マリッジ》に進化!!」


偽りの悪魔神王(コードコマンド) デス・マリッジ VR 光/闇文明 (10)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド/デーモン・コマンド/アンノウン 15000
マナゾーンに置くとき、このカードはタップして置く。
進化−自分のデーモン・コマンドまたはエンジェル・コマンド1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにあるデーモン・コマンドとエンジェル・コマンド以外のクリーチャーを全て破壊する。その後、各プレイヤーはマナゾーンにある呪文をすべて、持ち主の手札に戻す。
T・ブレイカー
相手は呪文を唱えることができない。

「これが、《ウェディング》に《サスペンス》の2体が合体した、最強の切札だぜ!!冥土の土産に教えてやる。俺の真の使用種族は、闇のエンジェル・コマンドに光のデーモン・コマンドさ。《デス・マリッジ》の効果で、デーモンとエンジェル以外をすべて破壊!そして、マナの呪文を手札に回収!」
「あ、ああああああああああ!!!」

 ハゴロモの場に、もはや守ってくれるクリーチャーなど存在しない。

「エデンに堕ちろ!!《デス・マリッジ》でダイレクトアタック!!」

 -----------------シントの異名、”フレイム”だが火文明使い故に付けられたわけではない。”フレイム”は炎を意味するが、炎は炎でも、純粋にただ燃える炎とは違う。そう、彼の操る炎は逆らうあらゆる敵を燃す、”地獄の炎”なのである。それは除去戦略。闇エンジェル特有の強烈な効果を生かした戦法で、あらゆる敵を一方的に排除するのだ。そして、その地獄の炎が、神の使いに向けられる。

「あ、あぎゃああああああああ!!く、くそっ!!こんな輩のために、死んでたまるか!!」

 悲鳴を上げたハゴロモは間一髪、次元の裂け目へ逃げ込み、難を逃れたのであった。