二次創作小説(紙ほか)

ターン46:武闘ビル襲撃 ( No.138 )
日時: 2013/09/01 22:52
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 0.DI8Vns)

「ふふふ・・・・・・!あれが武闘ビルか。さあ、お前ら。あのビルを攻め落とせ!!」

 ここは、武闘ビル遙か上空。そして虚空に浮かぶのは、教団のトップの少年、イズモ。金属製の義手を振り上げ、背後にいる何体もの実体化したクリーチャーに指示をする。

「ヨミ様・・・・・・!ついに、あなた様が復活になられるのですね!ヨミ様!ヨミ様ァ!!」

 イズモは歓喜するかのように、叫んだ。そして直後、大量のクリーチャーが目下の標的を定め、大量に落下する---------------------。




「つまり、コトハとレンにも伝えたと言うことですか!」
「ああ。さて、さっき入った情報だと、テツヤもフジも無事ですぐに武闘ビルに向かったと言うことだ。さて、もうすぐ着くぞ!」

 ダッシュで、ビル街を駆け抜けるシントとヒナタ。そして、次の瞬間視界に入ったのは、中心にそびえ立つビルが-----------------------大量のクリーチャーに囲まれていた。

「おいおい冗談だろ?もう襲撃が始まったのかよ!!」
「デュエマで、1人1殺していくしか無いみたいですね。しかし、あのクリーチャー、どこかで見たことあるような・・・・・・。」

 ビルを襲撃しているクリーチャーは、どれもこれも無色クリーチャー。しかし、どこかで見たことがあるような容姿だった。

「決闘空間の開き方は分かるな!?」
「はぁ!?分かりませんよ!いっつも、一方的に挑まれていたから・・・・・・。」
「クリーチャーにデッキをかざせ!自分のデッキの中に、”意志を持つカード”があれば、そのまま敵を空間に引きずり込めるんだ!」
「わ、分かりました!!」

 まずヒナタは、銃口を向けて、ビームを放とうとしている人型のクリーチャーにデッキをかざした。直後、周りが黒い靄に包まれ、デュエルが始まったことを示した。一方、シントは獅子のような姿をしたクリーチャーにデッキをかざし、そのまま空間に引きずり込んだ。




 ターン12:クリーチャーのターン。人型のクリーチャーはうなりを上げた。

「おおおおおおおお!!全ては我が教団のために!!《無頼勇騎タイガ》を召喚!!シールドをブレイク!」
「ちっ、喰らったか!!」

 互いに一進一退の攻防が続く。敵の場には、《タイガ》と《無頼勇騎ゴンタ》。一方、ヒナタの場には《一撃奪取 トップギア》だ。今回、ヒナタはデッキから闇を捨て、ビート中心にした。これにより、さらなる動きが期待できる。

「俺のターン!!《進軍する巨砲 クロムウェル》に、《ヒラメキ・プリグラム》を使って、《蹴断の閃き マトリクス》を召喚!そして、《クロムウェル》をシールド・ゴー!さらに、コンボ発動!”必殺のダブルヒラメキック”!!効果で、《タイガ》を破壊するぜ!そいつのコストは2!コスト1のクリーチャーを山札をめくって出しな!」
「くっ、《ブレイズ・クロー》召喚・・・・・・!」
「まだだぜ!《支配からの解放》で、《ブレイズ》も根絶やしに!そして、手札を一枚墓地へ!そして、《クロムウェル》のシールド・ゴーでスピードアタッカーを得た《マトリクス》でW・ブレイク!!」

 流れるようなコンボをお見舞いし、攻め立てるヒナタ。しかし、

「S・トリガー発動。《ミステリー・キューブ》!」


ミステリー・キューブ R 自然文明 (5)
呪文
S・トリガー
自分の山札をシャッフルする。その後、上から1枚目をすべてのすべてのプレイヤーに見せる。それがクリーチャーであれば、バトルゾーンに出してもよい。クリーチャーでなければ、自分のマナゾーンに置く。

「効果で、山札をシャッフルしてめくり、それがクリーチャーならば、登場する!来たか、よし。」

 次の瞬間、クリーチャーの手に邪気が集結する。

「皮肉な物だな。かつての主の、友をこの手で倒すことになろうとは・・・・・・!」
「かつての・・・・・・主!?」

「・・・・・・全てを無に帰せ。それがゼロの意志であり、至高神の遺志だ!!《神聖鬼フィニッシュ・バスター》召喚!!」

神聖鬼フィニッシュ・バスター? 無色(7)
クリーチャー:オラクリオン[ゼロ・プリズム] 6000
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、相手のクリーチャーを一体選ぶ。そのクリーチャーを持ち主の山札の一番下に置く。その後、自分のクリーチャーを1体選び、持ち主の山札の一番下に置く。
このクリーチャーが場を離れたとき、代わりにマナゾーンへ置く。


「・・・・・・バスター?まさか、お前・・・・・・!コトハの、《スタート・ダッシュ・バスター》!?」

 容姿こそ変貌しているが、その面影はある。クリーチャーは------------------フィニッシュ・バスターはうなずいた。

「そうだ。私はあの後、教団に蘇生された。生まれ変わり、一つの結論を導き出した。それは、この身を教団に捧げること!!教団がこの世界を平和にすれば、もうコトハも・・・・・・彼女も危険な目に遭わずに済む!!教団に抗うことがどんなに愚かなことか・・・・・・!」
「そんなの間違ってる!!それはアイツへの裏切りだ!てめーがやられたとき、誰が一番悲しんだか知ってるだろ!!」
「・・・・・・邪魔をするな!!我が効果で、《マトリクス》を山札送りに!!」

 ビームは見事に、《マトリクス》の体を打ち砕いた。

「そして、《タイガ》も山札に!・・・・・・分かったか?もう私は誰も傷つけたくはないのだ!!私のターン!私自身で、W・ブレイク!」
「ニンジャ・ストライク発動!《ハヤブサマル》でブロック!バカ言えよ!今のお前の姿を見て、一番傷つくのはどこのどいつだ!待ってろ!その煤けた根性、俺がたたき直してやる!俺のターン!!・・・・・・来たぜ!まず、《ブレイン・ストーム》で山札を操作だ!」

 ヒナタは己の勝利を確信した。

「新時代の幕開けを告げる術師よ、何時の力で目下の敵を吹っ飛ばせ!勝利は我が手にあり!出でよ、コバルトの名を継ぐ者!《紺碧術者 フューチャー》!!」


紺碧術者(メイジ・オブ・コバルト) フューチャー P 水/火文明 (7)
クリーチャー:アウトレイジ 6000
マナゾーンに置くとき、このカードはタップして置く。
スピードアタッカー
このクリーチャーが攻撃するとき、自分の山札の上から1枚目を墓地に置く。それが呪文であれば、コストを支払わずに唱えてもよい。
W・ブレイカー
このクリーチャーが山札にあり、バトルゾーンに自分の《セブ・コアクマン》があれば、このクリーチャーの文明に光を追加する。

 現れたのは、狐のような頭を持つクリーチャー。マシンガンを装備しており、さらに腕は巨砲となっている。

「《フューチャー》で攻撃!効果で、山札を墓地に置き、それが呪文ならば唱える!来たぜ!これを狙ってた!《ティラノ・リンク・ノヴァ》!!効果で、お前のシールドを全て吹っ飛ばす!」
「ば、バカな!!」

 《ティラノ・リンク・ノヴァ》。14と重いコストと引き替えに、相手のシールドを全て消し飛ばす呪文。もはや、フィニッシュ・バスターは無防備だ。今回、ヒナタはこれを想定してデッキに組み込んだのである。

「《フーチャー》でダイレクトアタックだ!!」
「ぐ、ぐああああああああああああ!!」

 断末魔と共に、大砲が響いた。抗うことをおそれてしまった超獣は、虚しくも跡形もなく消えた。