二次創作小説(紙ほか)
- ターン6:D・リーグ ( No.14 )
- 日時: 2013/06/15 07:35
- 名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 39RfU1Y2)
「どわああああ!!遅れる、遅れる!!」
「朝からデュエマやるバカが居るか!!早くしろ!!」
ヒナタとレンは、廊下をダッシュしている。そのとき、何かに頭を捕まれた感覚を覚えた。
「!?」
「おーまーえーらー!廊下を走って良いと、どこのどいつが言ったァ!?」
それは生徒指導の谷口ケイゴ先生だった。(というか誰だ)
「や、ヤバ・・・・・・す、すみません!!」
「良いだろぉう、このままだと遅刻だ。後で呼ぶから、お前ら名前を言え。」
「僕は山田太郎です!」
「俺は田中健志郎です!」
「逃げるためにバレバレの偽名を使うなぁー!!!!!」
と、こっぴどく叱られたが運良くギリギリで2人は教室に滑り込んだ。
チャイムが鳴った。先生が教室に入ってくる。朝の会を終え、先生は教壇を降りようとしたとき、自分の足を止めた。
「ああ、1つ言い忘れていた。今日から本格的に、”D・リーグ”が始まる。」
「D・リーグ!?」
ヒナタは思わず声を上げた。他の連中も、やはりざわつき始める。」
「ええい、静まれ。D・リーグというのはな、授業の一貫として行う、
個人リーグ戦の事。詳しい事はまたその時に説明する。そして、お前達の学校生徒証明書は、ICカードとなっており、ポイントが記録されるようになっている。そして、D・リーグのデュエル、または今日以降の校内敷地でのデュエマの後に自分と相手のシールドの差で、そのポイントは増減する。これをS(シールド)・ポイントという。覚えておけ。そして、S・ポイントが0になった者は・・・・・・!」
しばらく間を開けて先生が口を開いた。
「即、”退学”だ。」
『---------------------------------!!』
再び、場はざわつき始めた。
「静まれ!とにかく、これは校則違反などのペナルティとしても減点される。くれぐれも退学にならないよう、気を付けることだな。もちろん、デュエマの後、また、S・ポイントは購買部で自分のカードを購入するとき、また食堂での食費代わりにも使用できる。覚えておけ。無論、無駄遣いは自分の首を絞めることになるからな。気を付けておくことだな。」
「破産=退学か・・・・・・。」
レンが呟いた。
「これは、プロの世界でも同じようなルールが適用されており、それに似せたもの。分かったな?それでは、4時間目の理科でまた会おう。」
『・・・・・・。』
場は一瞬静まりかえった。
-----------------------5時間目、D・リーグ。この時間、デュエル・ルームという大きいホールで進行は進められる。
「で、でっけぇなぁ・・・・・・!」
「確かに、大きい。そしていくつもの対戦スペースがある。」
レンが呟く。すると先生が話し始めた。
「それでは、D・リーグについて説明する。D・リーグは基本、同学年の者同士で行われる。同じクラス、違うクラスに関わらずな。そして、戦績はS・ポイントとして残る。そして対戦は一度つき2回。勝ち抜きではないため、負けても終わりというわけではなく、次の対戦となる。そして、対戦する者と観戦する者に分かれるのだ。ちなみに、対戦相手はランダムで決められる。ではまず、出席番号20までは対戦エリアに、21番から後は観戦スペースに行け。後は、お前達が持っているケータイ器機に情報が発信される。対戦相手などはここで確認しろ。以上。」
ちなみにヒナタの出席番号は1のため、ヒナタは対戦エリアへ向かった。すると、ケータイの着信音が鳴り、思わず開ける。
「俺の対戦相手は----------------。」
「よぉ!!」
「!!」
図太い声。振り向くと・・・・・・。
「でかッ!!」
巨体の少年。その顔はにこやかだが、彼の姿を見てヒナタは怯んでしまう。
「俺はD組の江碕ゴンだ。よろしくな!!」
(ゆ、友好的っぽい?よ、良かったぁー。)
「お、俺はE組の暁ヒナタ!よろしくな。」
そして、デュエルテーブルに2人とも向かい合う。かなり大きいテーブルだ。そして、互いに離れている。そうこうしている間に会場のアナウンスがなる。
『デュエマ・スタート!!』
ターン15。ヒナタのターン。互いにシールドは4。ヒナタの場には《アクア・ライブラリアン》。ゴンの場には《乱打の超人》、《西南の超人》。
「俺はこいつを召喚する!その光は天から地上をも照らす!現れよ、太陽の使者!《青狼の始祖アマテラス》召喚!!」
「うっ!!」
「さらに効果で、山札から《ヒラメキ・プログラム》をバトルゾーンの《アクア・ライブラリアン》に使用!山札をめくって、こいつよりもコストが1多いクリーチャーを踏み倒す!竜王は君臨し、全てを支配する!現れよ、《偽りの王 ナンバーナイン》!!」
《ナンバーナイン》の効果で、ゴンは呪文を使用できない。
「ターンエンド!!」
「俺のターン!真実の名に目覚め、何を得るか?超人の底力、特と見るが良いわ!!《真実の名 ナッツ・スパゲッティーノ》召喚!」
真実の名(トゥルーネーム) ナッツ・スパゲッティーノ R 自然文明 (7)
クリーチャー:ジャイアント/アンノウン 7000
W・ブレイカー
このクリーチャーが破壊された時、自分の山札を見る。その中から好きな枚数の進化ではないクリーチャーを、コストの合計が6以下になるように選び、バトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。
「ターンエンド!!」
「くっ、俺のターン!!《サイバー・A・アイアンズ》召喚!効果で5枚ドロー!!《ナンバーナイン》でW・ブレイク!!」
「ううあッ!!S・T!!《ナチュラル・トラップ》!!しまった、俺は呪文が唱えられないのか!!」
慌てふためくゴン。
「タ、ターンエンド!!」
「お、俺のターン!!《乱打の超人》を出して、ターンエンド!!」
「俺のターン!!《サイバー・A・アイアンズ》でT・ブレイク!《ナンバーナイン》でトドメ!!」
「う、うわああああ!!」
このデュエマ、シールド差4でヒナタが勝利した。すると、ケータイがなる。
『暁ヒナタに4のS・ポイント追加』
「な、成る程・・・・・・こんな感じで進むのか・・・・・・。」
「オイお前!すっげぇ、強かったぞ!またデュエマしようぜ!!」
「あ、ああ!」
そう言って握手する二人。デュエマとは時に友情も生むのである。その時だった。
「待ち侘びたぞ、暁ヒナタ・・・・・・!」
背後から声が聞こえる。
「お、お前は・・・・・・!!」
「俺か?俺の名は焔クナイ。次のお前の対戦相手は、この俺だ。覚悟しな!!退学にしてやる!!」
「ま、待て!!俺になんの恨みが」
「問答無用!!俺より強いこと自体が罪。この俺が貴様に勝つことで、俺が最強と言うことが証明されるんだよ!!」
遂に、ヒナタの目の前に現れた焔クナイ。次回、激闘開始!!