二次創作小説(紙ほか)
- ターン47:天使VS堕天使 ( No.148 )
- 日時: 2013/09/19 14:28
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: wJNgr93.)
一方、シントは獅子のようなクリーチャーと対峙していた。ターン6:シントのターン。今回のシントのデッキは、昔から自分が使っていた闇エンジェルデッキである。竜、悪魔、天使、その全てを自在に操れるシントだが、そのなかでも闇エンジェルは、シントがもっとも得意としている種族だ。現在、互いの場にクリーチャーはいない。が、早速シントは行動を開始した。
「俺のターン!《ボーン踊り・チャージャー》で墓地を肥やしてマナを加速!ターン終了!」
「私のターンでございます。《青銅の鎧》を召喚。ターンエンドでございます。」
見かけによらず、態度は丁寧なクリーチャー。さて、ここでシントはさらに攻めにいく。
「よし、俺は《カッチカチ・イッチカッチーズ》を召喚!ターンエンドだ!」
カッチカチ・イッチカッチーズ C 自然文明 (4)
クリーチャー:ワイルド・ベジーズ/アンノイズ 1000
自分のアンノウンをバトルゾーンに出した時、自分のマナゾーンにあるクリーチャーを1体、新しいシールドとして、シールドゾーンに裏向きにして加えてもよい。
「邪道な・・・・・・。見たところ、マナのカードから、そのデッキは堕天使メインのコントロール。ですが・・・・・・。私にそれは通用しない!!私のターン!《パクリオ》召喚!」
「うげっ!」
シントは思わず、顔を青ざめさせた。《パクリオ》は、相手の手札から1枚をシールドに埋める、非常に厭らしい効果を持つクリーチャーだ。
「効果で、手札を拝見!そして、《偽りの聖夜 コングラチュレーション》をシールドへ!」
「や、やったな!!俺のターン!《結納の堕天 ノシーレ》召喚!そして、《イッチカッチーズ》でシールドへ攻撃!!」
どんぐりの群れが、シールドへたたみかけた。しかし、
「S・トリガー発動!《緊急再誕》で《パクリオ》を破壊!そして、《光霊姫アレフティナ》を召喚!!」
「ま、またかよ・・・・・・!嫌な奴ばっか出しやがって!!」
光霊姫アレフティナ SR 光文明 (4)
クリーチャー:メカ・デル・ソル/アーク・セラフィム 8000
このクリーチャーを召喚するコストは、自分のシールド1枚につき1多くなる。
相手のクリーチャーが自分を攻撃する時、それがそのターンはじめての自分への攻撃で、自分のシールドが1枚もない場合、自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに加える。
自分のシールドが10枚以上あれば、自分はゲームに勝利する。
W・ブレイカー
「さて、私のターン。呪文、《ヘブンズ・ゲート》を唱え、《偽りの名 オレオレ・ライオネル》と《偽りの名 バッファ・ロデオーレ》を召喚!」
天国の門が開く。現れたのは、2体の天使。
偽りの名(コードネーム) オレオレ・ライオネル SR 光文明 (7)
クリーチャー:エンジェル・コマンド/アンノウン 8500
ブロッカー
このクリーチャーが攻撃する時、相手とガチンコ・ジャッジする。自分が勝ったら、「ブロッカー」を持つクリーチャーが出るまで自分の山札の上からカードをすべてのプレイヤーに見せ、そのクリーチャーをバトルゾーンに出してもよい。その後山札をシャッフルする。(ガチンコ・ジャッジ:各プレイヤーは自身の山札の上から1枚目を見せ、それを一番下に置く。そのカードのコストが相手以上であれば、自分の勝ちとする)
W・ブレイカー
偽りの名 バッファ・ロデオーレ P 光文明 (7)
クリーチャー:エンジェル・コマンド/アンノウン 8000
ブロッカー
このクリーチャーが攻撃またはブロックした時、相手とガチンコ・ジャッジする。自分が勝ったら、自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに加えてもよい。(ガチンコ・ジャッジ:各プレイヤーは自身の山札の上から1枚目を見せ、それを一番下に置く。カードのコストが相手以上であれば、自分の勝ち)
W・ブレイカー
「おいおい、マジかよ・・・・・・・!」
「さらに、登場時にガチンコ・ジャッジ!!」
山札がめくられて、勝敗が決まった。勝者はクリーチャーだ。
「私が勝ったから、山札よりわが分身を呼ぶ!!《神聖霊ビビル・デビル・レオーネ》を召喚!!」
神聖霊ビビル・デビル・レオーネ ? 無色(8)
クリーチャー:オラクリオン[ゼロ・プリズム] 9000
ブロッカー
相手のターン中、相手がバトルゾーンにあるクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選ばれない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい)
このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、または攻撃したとき、バトルゾーンにある、進化ではないクリーチャーを1体選び、裏向きにして、新しいシールドとして持ち主のシールドゾーンに加えてもよい。
「効果で、《ノシーレ》をシールドに!!」
「ちくしょぉ、強い・・・・・・!」
クリーチャー、もとい《レオーネ》は笑みを浮かべながら宣言した。
「ターンエンドです!次のターンで、私の勝ちです。神の力・・・・・・!素晴らしい!一度は憎んだ神の力・・・・・・ですが、今はむしろ愛おしく思える!!」
「馬鹿な奴だ。今のお前を見て、てめーの元の主人はがっかりするだろうな!俺のターン。《結杯の堕天カチャマサングン》召喚。効果で、《アレフティナ》を破壊!ターンエンドだ。」
シントは、自身が手に握っている切り札を見て、ため息をつく。コストが重すぎて、今の状態じゃ出せない。このままでは、先に勝負を決められてしまう。
「私のターン!勝負ありましたね!進化!《オレオレ・ライオネル》を《白騎士の聖霊王ウルファス》に!一斉攻撃です!まず、《ロデオーレ》でW・ブレイク!ガチンコ・ジャッジ!!・・・・・・まあいいでしょう。」
「よし、今度は俺の勝ちだ!」
「ですが、《ウルファス》でW・ブレイク!!」
聖霊王が、シントへと襲い掛かった。次の瞬間だ。シールドから、黒き渦が巻き起こる。
「S・トリガー発動!《ウェディング・ゲート》だぜ!!効果で、こいつら2体を召喚する!黒き漆黒の天使よ!一夜限りの幻想を、見せてやれ!」
ウェディング・ゲート R 闇文明 (6)
呪文
S・トリガー
光でも進化でもないエンジェル・コマンドを2体まで、自分の手札からバトルゾーンに出す。
「なっ・・・・・・!!」
「現れよ!《偽りの聖夜 エンゲージリングXX》、《偽りの聖夜 スター・イン・ザ・ラブ》召喚!」
偽りの星夜(コードナイト) エンゲージ・リングXX(ダブルクロス) P 闇文明 (7)
クリーチャー:エンジェル・コマンド/アンノウン 9000
ブロッカー
W・ブレイカー
このクリーチャーが破壊される時、かわりに自分のシールドをひとつ墓地に置いてもよい。
偽りの星夜(コードナイト) スター・イン・ザ・ラブ P 闇文明 (9)
クリーチャー:エンジェル・コマンド/アンノウン 13000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、他のクリーチャーをすべて破壊してもよい。そうした場合、自分のシールドをすべて墓地に置く。
T・ブレイカー
「コンボ発動!《スター・イン・ザ・ラブ》の効果で、コイツ以外のクリーチャーは全て吹き飛び、俺のシールドは全て墓地へ!!ただし、《エンゲージリングXX》の効果が先に発動し、シールドを1枚墓地に送れば、生き残る!!その名も、”バイオレンス・エンジェル”だ!!」
「なっ!!」
《レオーネ》は驚愕した。つまり、結果的にクリーチャーが全滅したのはこちらのみなのだ。《スター・イン・ザ・ラブ》が中心のコアから、ビームを放つ。次の瞬間、偽りの光に覆われた天使たちは、全滅した。
「さあ、俺のターンだ!墓地のクリーチャー3体を進化下に、この武闘財閥の開発した、このクリーチャーを墓地進化!!《堕天王ルミナス・ファンタディオス》だ!!」
堕天王ルミナス・ファンタディオス ? 闇文明 (7)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド 13000
墓地進化GV−闇のクリーチャーを3体自分の墓地から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
誰も闇文明以外の呪文を唱えることができない。
相手が闇文明の呪文を使ったとき、自分の山札の一番上からシールドに置く。
T・ブレイカー
「こいつは、対教団用に武闘財閥が開発した、最新のカードだ。かの有名な《アルカディアス》をモチーフにしている。覚悟しろ。コイツの効果で、もう誰も闇以外の呪文は唱えられないぜ!!」
「う、うう!!」
「いっけぇ!!まず、《スター・イン・ザ・ラブ》でT・ブレイク!!」
巨大な暗黒の天使が、シールドを3つ叩き割る。
「そして、《エンゲージ・リングXX》で最後のシールドをブレイク!!」
「がはっ!!」
さらに一撃が決まる。皮肉なことに、S・トリガーは全て《スーパー・スパーク》や《ヘブンズ・ゲート》など、光の呪文だった。
「あ、あわわ・・・・・・!!」
「《ルミナス・ファンタディオス》でダイレクトアタック!!」
「う、うわああああああああああ!!イ、イズモ様!!お許しを!!ギャアアアアアア!!」
断末魔をあげて、《レオーネ》は完全に消え去った。
「ひゅー、危なかったぜ。」
シントは、安堵のため息をついた。
「だ、だめですよシントさん!敵の数が多すぎます!!」
その後も、クリーチャーを倒していくが、きりがない。
「これじゃあ、ビルに入ることさえもままならないな。」
シントが呟く。次の瞬間だった。
「待たせたな!!」
後ろから声がする。見ると、レン、コトハ、そして怪我を負ったフジとテツヤだった。
「み、みんな!!」
シントは振り返って、声を上げる。フジは、腕に包帯、顔には絆創膏を貼っていたが、笑みを浮かべ、ヒナタに話しかけた。
「お前が、暁ヒナタだな。」
「は、はい!!」
「武闘ビルに入れ。今現在、こちらが所持している”インフィニティ・キー”で、ヒナタの体内に眠る0・メモリーを起動させるんだ!!」
「お、俺の体内に!?」
「聞いた話によると、激昂したお前の感情に、0・メモリーが反応し、体内に入り込んだらしい。今なら、安全に起動できるはずだ!!そうすれば、お前の所持しているエグザイル、ドラポンは復活どころか超パワーアップする!!」
「ほ、本当ですか!!」
ヒナタは嬉しそうに言った。
「行くぞ!教団より先に、0・メモリーを起動させるんだ!!」
「はいっ!!」
仲間たちを背に、2人の少年はビルへと入った。