二次創作小説(紙ほか)

ターン50:時間の無法者 ( No.158 )
日時: 2013/09/21 13:48
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 0.DI8Vns)

 まず、テツヤとパイルのデュエマ。互いにシールドは5枚、まだ動き出していないと見られる。パイルのターン。場には《霊騎のイザナイ パイル》だ、

「私のターン。《交錯のインガ キルト》を召喚。そして、《パイル》をタップし、ターンの終わりに光臨発動!《霊騎サンダール》を召喚!どーですか?イザナイ(笑)だなんて言わせませんよ!!」

 いきなり、光臨を発動し、”ラグマループ”のコンボパーツを揃えだした。しかし、テツヤはなお不敵な笑みを浮かべる。

「俺のターン。《一撃奪取 マイパッド》でコスト軽減し、我が下部にして絶対無敗の知将、《常勝ディス・オプティマス》を召喚だ!!」

 こちらもコンボパーツは早いうちに揃えておきたい。そのための《マイパッド》だ。こうして、テツヤは自身の最強の布陣、”知将の罠”を完成させにかかる。が、

「私のターン。《霊騎ラグマール》召喚!効果で《ラグマール》をマナに送り、貴方もクリーチャーをマナに送りなさい!!」
「ちっ、《マイパッド》を送る。」

 これで、コスト軽減はできなくなってしまった。

「まだだ、”ラグマループ”発動!!効果で、マナに送られた《ラグマール》を回収ですよ!」

 これにより、次のターン再びクリーチャーを除去されてしまう。ここで、テツヤは大ばくちに出る。

「俺のターン。呪文、《カラフル・ダンス》を唱える!マナのカードを5枚墓地に置き、山札から5枚を加速!!置かれたカードは、《スパイラル・ゲート》、《電撃戦士ガード・ゲイナー》、《ダンシング・フィーパー》、《アクア・スーパーエメラル》、《埋め立てロボ コンクリオン》だから、《オプティマス》のスペース・チャージ光が1回、スペース・チャージ水が3回発動!墓地の呪文、《反撃のサイレント・スパーク》を回収し、手札3枚とシールド3枚を入れ替える!これで手出しはできぬまい!俺の最強コンボ、”知将の罠(インテリアス・トラップ)”だ!」

 これにより、相手は無闇な手出しができない。どれかを踏めば、S・Tが発動する恐れがあり、油断がならない状況だ。が、パイルにはそれをひっくり返すクリーチャーを保有している。

「私のターン!《パイル》を進化!《聖帝エルサル・バルティス》を召喚!これで、S・Tは使わせませんよ!《サンダール》の効果で、マナの《聖帝ソルダリオス》を回収!」
「へーえ、イザナイ(オワタ)の癖に、よくやるな。」
「誰の人生が終わってんじゃあ!!樹海で死のうだなんて、微塵も思っていないよ!!私は《エルサル・バルティス》でW・ブレイク!」

 霊騎の帝が、テツヤへ打撃を喰らわせる。シールドが飛び散った。しかし、1枚目のシールドが破壊された瞬間、《バルティス》の動きが止まった。

「ど、どうした!《バルティス》!早く、その愚純な人間を叩きつぶせ!」

 次の瞬間、シールドから時計の針を胸部に取り付けた男が現れた。パルは説明されるまでもなく、状況を理解した。そして知った。自分がイザナイ(オワタ)というのはあながち間違いではないことを。なぜなら、

「ザンネンだったな、S・T発動!《終末の時計 ザ・クロック》!こいつが出た時点で、お前のターンは終わりだから、当然《バルティス》の効果も無効だよなぁ?」
「く、くそっ!!アウトレイジMAXか!!」

 自分のターンが終わってしまったからである。舌を鳴らすパイル。ここで、テツヤはさらに追い打ちを掛ける。

「さあ、俺のターン!!飛散する雄牛の無法者よ!その斧で、荒れた大地を肥やし、枯れた泉を潤せ!《飛散する斧 プロメテウス》召喚!」


飛散する斧(スプラッシュ・アックス) プロメテウス P 水/自然文明 (5)
クリーチャー:アウトレイジ 1000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から2枚をタップしてマナゾーンに置く。その後、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻す。

「あ、あわわ・・・・・・!!」

 パイルはその姿を見て驚愕した。現れたのは、牛のような風貌のクリーチャー。しかし、体型はスマートで片腕は斧になっている。そして何より、スーツ姿。これらの特徴は全て、このクリーチャーが無法者・アウトレイジであることを物語っている。

「牛だからもうちょっと、ごついのが出てくると思ったか?悪いが違うな!」
「いやいや、そんなことは微塵も思ってません!!」
「んじゃあ、効果でマナを2枚加速!そして、置かれたカードが《霊王機エル・カイオウ》と《クワトロ・ブレイン》だから、スペース・チャージ発動!」

 再びテツヤの墓地、シールド、手札が光る。

「墓地から《調和と繁栄の罠》を回収し、シールド2枚へカードを仕込む!そして、《プロメテウス》の効果で、マナから《ラッキー・ダーツ》を回収!そして、呪文《ラッキー・ダーツ》を唱え、このシールドを選択する!」

 テツヤが選んだシールドからは、《母なる星域》が飛び出た。

「効果で、《プロメテウス》をマナに送り、マナから《ザ・クロック》を進化元に、《クロノジャッカー トルマリーン》に進化!!」

 現れたのは、時計塔が変形したようなクリーチャー。顔面には時計が着いている。

「流石フジ!ヤバいカードを作っちまったらしいな!さあ、《オプティマス》と《トルマリーン》でシールドを4枚ブレイク!!」
「く、ぐああ!!くそっ、舐めたマネを!私のターン!《霊騎右神ニルヴァーナ》を召喚!さらに、《戦慄のプレリュード》を唱えて、《双魔左神ディーヴォ》を召喚!ゴッド・リンク!!そして、《ディーヴォ&ニルヴァーナ》でT・ブレイク-------------------------!!」

 しかし、テツヤは笑みをこぼし、叫んだ。

「ストップだ!《トルマリーン》”だけを”破壊し、ターンの残りを飛ばす!!」

クロノジャッカー(時空間爆弾) トルマリーン ? 水/光 (7)
進化クリーチャー:アウトレイジMAX 6000
進化−自分のアウトレイジ、またはグレートメカオー1体の上に置く。
相手のクリーチャーがアタックしたとき、このクリーチャーの一番上のカードを墓地に置き、ターンの残りを飛ばしても良い。そうした場合、このカードは自分の山札の一番下に置かれ、自分のクリーチャーの効果は全て打ち消される。
W・ブレイカー

 効果で再び時間が止まり、《トルマリーン》は《ザ・クロック》へと退化した。

「ば、バカな!!2度も時間を止められるなんて!!」
「俺のターン!死亡フラグ成立だな!覚悟しろ、オラクル!!《オプティマス》で最後のシールドをブレイクし、《ザ・クロック》でダイレクト・アタック!!」

 パイルは怯えきった顔で、悲鳴を上げ、次の瞬間《ザ・クロック》の打撃によって消滅した。

「おのれぇ・・・・・・!!覚えてろォ!!ぎゃああああああ!!」

 その台詞を聞いて、テツヤは呟いた。

「・・・・・・イザナイ(ベタ)。」