二次創作小説(紙ほか)

ターン51:倒すべき敵 ( No.159 )
日時: 2013/09/22 01:14
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 0.DI8Vns)

 さて、シーンを変えてこちらはコトハとハゴロモのデュエマ。現在、シールドではコトハ4、ハゴロモ2とコトハが優勢だが、デュエマではシールドの数だけで優劣を決めるのは、愚の骨頂である。流石、イザナイ最強を自称していただけはある。コトハの場には、《勇騎妖精 ドジコ》、《天真妖精 オチャッピィ》だが、一方のハゴロモの場には《神聖霊ビビル・デビル・レオーネ》と《神聖騎オルタナティブ》、そして《ハゴロモ》の3体。数では大差ないが、戦力の差が開きすぎている。仕方なく、コトハは次のドローに託す。

(あんな連中、野放しにしていたらヤバい・・・・・・!こんなことで勝てなくなるデッキじゃないわ!!)
「あたしは、《呪縛のカルマ インカ》を召喚!」

 インカがバトルゾーンにいるとき、自分のターン中、相手はクリーチャーを召喚できない。 つまり、ニンジャ・ストライクやS・T獣を完全封殺するのである。そう、召喚制限で。

「そして、呪文。《父なる大地》を唱えて《ハゴロモ》とマナの《霊騎ラグマール》と入れ替えるわよ!!」

 ここでアタッカーは削っておかねば、後が怖い。ここで、マナの中から最も無害な《ラグマール》を引きずり出せば、強制効果でハゴロモの場は結局1体減る。それは、コトハにもいえることだが、彼女のデッキは自然・火。マナ回収は自然文明、そしてスノーフェアリーの十八番(オハコ)なのだ。

「ふん、《ラグマール》の効果で《ラグマール》をマナへ。」
「アタシは、《オチャッピィ》をマナへ!さらに、《ドジコ》を進化!《ダイヤモンド・ブリザード》を召喚!!そして、G・0呪文の《妖精の裏技 ラララ・ライフ》でさらにマナ加速!」


妖精の裏技ラララ・ライフ C 自然文明 (3)
呪文
G・ゼロ−バトルゾーンに自分のスノーフェアリーがあれば、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。

「これで、手札は使い切っちゃったけど・・・・・・!総攻撃よ!《ブリザード》でシールドブレイク!!」
「ふん、《デビル・レオーネ》でブロック。」
「でも、《ドジコ》でシールドをブレイク!!」

 これで、ハゴロモのシールドは全て割れた。が、

「S・T発動!《インフェルノ・サイン》!効果で、《神聖狼サンフレイム・アマテラス》を召喚!」
「えっ・・・・・・!」

 次の瞬間、魔法陣が現れる。現れたのは、かの《アマテラス》に似たクリーチャー。しかし、人型の風貌から、完全に機械のような風貌と化している。

「効果で、山札からコスト3以下の呪文を唱えても良い!!」

神聖狼サンフレイム・アマテラス ? 無色 (7)
クリーチャー:オラクリオン[ゼロ・プリズム] 5000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、またはこのクリーチャーが攻撃したとき、次のうちいずれかひとつを選んでもよい。
▼自分の山札を見る。その中からコストが3以下の呪文を1枚選び、山札をシャッフルしてからその呪文をコストを支払わずに唱える。
▼自分の手札から、コスト3以下の呪文を1枚、コストを支払わずに唱える。

「嘘でしょ・・・・・・!アタシは、普通の《アマテラス》を主軸にしたヒナタのデッキにも勝ったことないのよ!!強化版に勝てるわけが無いじゃない!!」
「はははは!!そうか!ならば、黙って絶望してろ!効果で、手札から《母なる星域》を唱え、《デビル・レオーネ》をマナに送り、マナから進化!《アマテラス》を進化元に、《聖危茉エンカー・ダークオングレイブ》へ進化!!」

聖危茉エンカー・ダークオングレイブ ? 無色 (8)
クリーチャー:オラクリオン[ゼロ・プリズム] 12000
メテオバーン−このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを好きな数、自分の墓地に置いてもよい。こうして墓地に置いたカード1枚につき、手札またはマナからコスト5以下の無色クリーチャーをコストを支払わずに召喚しても良い。そのクリーチャーは召喚酔いせず、ターンの終わりに破壊される。
このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、墓地から無色のカードを好きな数、このクリーチャーの下に置いても良い。
T・ブレイカー

 現れたのは、人型の神。しかし、所々に鎧のようなパーツが着いており、人造神であることを表していた。

「《エンカー》の効果で、墓地の無色カードを好きな数このカードの下に置く!!」
「さっき、《プライマル・スクリーム》とかで、墓地を増やしていたのはこのため・・・・・・!」

 気づいてももう遅い。容赦なくハゴロモは攻撃を仕掛ける。

「《エンカー》でT・ブレイク!効果で、エンカーの下にあるカードを全て墓地に置き、その数・・・・・・5体を一気に召喚!《儀心のイザナイ 一休》と《ノウメン》3体、《墓地の守護者 メガギョロン》を召喚!《メガギョロン》の効果で墓地から《戦慄のプレリュード》を回収!さあ、総攻撃を仕掛けろォー!!」

 だめだ。仮に除去呪文を引き当てたとして、この数は多すぎる。次のターンまで持たない。結局、自分はやられてばかりなのか・・・・・・。シールドが3枚吹き飛んだ。もはや、目の前の神に美しささえ感じる。そもそもヒナタでさえ敵わなかった相手だ。自分が勝てないのも無理はない。そう思いにふけり、《ノウメン》によって、最後のシールドが吹き飛ぼうとしたときだった。

「諦めるのッ!?」
「!」

 声が聞こえた。オーロラだ。

「アンタ、ばっかじゃないの。こんな状況で勝てるわけ・・・・・・。」
「勝てるよ!コトハなら絶対、勝てる!!ヒナタがやられたって聞いたとき、アイツの敵は討つっ!てデッキを組んでたじゃん!アタシだって、同じ思いだよ!ドラポンがやられたって聞いたときは、悲しかったもん!あのカードがシールドから出れば、絶対勝てる!」

「裏切り者が何を言うかァー!!最後のシールドをブレイク!!」

 最後のシールドが吹っ飛んだ。が、次の瞬間だった。

「そうだよね。諦めちゃダメなんだよ!S・T発動!《破壊のお転婆姫 プリンセス・ウルスス》!」
「なっ!!」

 次の瞬間、ハゴロモの場が全て吹き飛んだ。

「な、何が・・・・・・!」

 現れたのは、メルヘンチックなクマの姫。しかし、腕には爪型の武器が着いており、攻撃性を表している。

破壊のお転婆姫クラッシャーベア プリンセス・ウルスス ? (8)
クリーチャー:アウトレイジMAX 3000
このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、相手の無色クリーチャーとパワー2000以下のクリーチャーを全て持ち主のマナゾーンに置く。
自然のマナが5つ以上ある場合、このクリーチャーは「S・トリガー」を得る。

「ば、バカな!!」
「アタシのターン!《プリンセス・ウルスス》でダイレクトアタック!!」
「あっ・・・・・・ぎゃあああああああ!!」

 クマの姫に切り裂かれ、無惨にもハゴロモは爆発して消滅した。

「ありがとう、オーロラ。アタシもまだまだかな。」
「ううん、パートナーなら当然だよ!いつだって、助けてあげるからさ!」

 照れたように、オーロラは返した。

「ところで、アンタってドラポンのこと好きなの?」

 唐突な質問に、オーロラの思考が一瞬止まる。

「ちっ、違うわよ!ドラポンみたいな単細胞に、アタシがつられるわけ無いじゃない!」
「へー、ツンデレかー、可愛いー。」

 からかうように、コトハが言った。

「う、うるさーい!!あんたに言われたくない!」
「ちょっと!どーいう意味よ!」
「別にー。」

 オーロラは顔を真っ赤にして言い返す。コトハも負けじと返した。そのまま口論に発展。苦難を共にした後も、結局いつも通りの2人だった。