二次創作小説(紙ほか)

ターン52:理由 ( No.162 )
日時: 2013/09/22 19:11
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 0.DI8Vns)

 日蓮とフジは、激しいデュエマを繰り広げていた。両者、ドラゴンを中心としたデッキ、フジはドラゴン・ゾンビデッキ、日蓮はドラゴンのゴッド・ノヴァを使用している。フジの場には《黒神龍オドル・ニードル》、《ダーク・ルピア》。日蓮の場には、《神龍のイザナイ ガーリック》と《神来のイザナイ 日蓮》だ。シールドはフジが3、日蓮が4という状況だ。

「俺のターン。《黒神龍ダンチガイ・ファンキガイ》召喚!」

黒神龍ダンチガイ・ファンキガイ SR 闇文明 (6)
クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ/ハンター 6000
このクリーチャーが攻撃する時、相手とガチンコ・ジャッジする。自分が勝ったら、進化ではないドラゴン・ゾンビを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出してもよい。
W・ブレイカー

 現れたのは、反骨の身を持つ死龍。おぞましい雄叫びを上げて、威嚇する。が、

「私のターン。《スーパー獄門スマッシュ》で《オドル・ニードル》を撃破する。」
「くっ、やられたか。だが、墓地から《グールジェネレイド》を召喚!」
「まだですよ!さらに、《ガーリック》と《日蓮》で計3枚のシールドブレイク!!」

 2体のイザナイが、フジのシールドヘ畳みかけた。シールドが一気に割れ、さすがのフジも舌を鳴らす。

「これほどまでとはな・・・・・・!」
「光臨発動!《日蓮》で《真滅右神ブラー》を、《ガーリック》で《龍機左神オアシス》を召喚!」

 《ガーリック》は光臨によって、コスト8以下のアーマード・ドラゴンかドラゴン・ゾンビを召喚できる。これにより、日蓮の場は2倍にふくれあがる。

「《オアシス》の効果で、《ダンチガイ・ファンキガイ》を破壊!」
「ちっ、またかよ!」
「同じデッキで私に挑もうなど、愚の骨頂。さあ、ゴッド・リンク!神々よ、融合せよ!《真龍機神オアシス&ブラー》!」

 現れた龍神はまさしくフジが恐れていたそのものだった。が、

「俺のターン・・・・・・!ははは・・・・・・!信じられないほどヤバイ状況なのに、体がぞくぞくするぜ・・・・・・!俺は、《魔龍バベルギヌス》召喚!効果で自身を破壊して、《偽りの王 モーツァルト》を召喚!」

偽りの王(コードキング) モーツァルト P 闇/火/自然文明 (11)
クリーチャー:キング・コマンド・ドラゴン/アンノウン 17000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、ドラゴン以外をすべて破壊する。
相手のドラゴンは攻撃することができない。
T・ブレイカー

「《ダーク・ルピア》の効果で《オアシス&ブラー》を破壊!さらに、墓地から《グールジェネレイド》2体をリアニメイト!」
「《ブラー》を残す!」

 繋がるようにコンボが決まる。これらを全て計算してのことなのだ。

「これで、テメーのドラゴンの動きを封じた。さらに、ドラゴン以外の存在、俺の《ダーク・ルピア》と《日蓮》を破壊!」
「や、やられた!」

 さすがの日蓮も驚いたのか、声を上げる。しかし、

「私のターン!進化!《ブラー》を《聖危茉エンカー・ダークオングレイブ》に!」
「なっ!!」

 現れたのは、人造神。効果で墓地の無色を全て取り込み、自身のエネルギーとする。

「さらに《エンカー》で最後のシールドをブレイク!メテオバーンで《儀心のイザナイ 一休》を召喚!」


犠心のイザナイ 一休 P 光文明 (5)
クリーチャー:オラクル 1000
このクリーチャーが破壊された時、コスト7以下の、進化ではない無色クリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。

「ま、まさか!!」
「《一休》でダイレクトアタック!」
「《ハンゾウ》をニンジャ・ストライクで出し、破壊だ!」

 ガマのようなシノビが、《一休》を破壊するが、直前で渦が巻き起こる。

「破壊時の効果で、《双魔左神ディーヴォ》を召喚だ。」

 またゴッドだ。倒しても倒しても、きりがない。が、1ついえることがある。倒しても倒してもキリがないのならば-----------------

「さあ、ターンエンド。次のターン、《モーツァルト》を破壊し、私が勝利を掴む!!」
「ヤ、ヤバイ・・・・・・。俺のターン。」

 直接、根源を叩きつぶせばいいと。

「進化V!ドラゴン2体・・・・・・《グール》2体を進化元に、《超神龍アラブル・トラブル》!効果で、俺様のシールドを全て破壊し、俺の《モーツァルト》と相手のシールドも1枚を残して全て破壊する!!」
「なっ!?」

超神龍アラブル・トラブル ? (9)
進化クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ 7000
進化V−自分のドラゴン・ゾンビ2体の上に置く。
このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、自分のシールドを全て墓地に置く。そうした場合、自分のクリーチャーを破壊し、相手のシールドを1枚残して全て墓地に置く。

 現れたのは、武闘財閥が開発したバケモノ。黒き鎧に身を包み、敵を殲滅せんとの勢いでこちらを睨み付けている。

「さらに、墓地進化。《死神術士デスマーチ》を召喚!」


死神術士デスマーチ UC 闇文明 (1)
進化クリーチャー:デスパペット 1000
ブロッカー
墓地進化−闇のクリーチャーを1体自分の墓地から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
このクリーチャーがバトルする時、そのバトルの終わりまで、バトルしている相手クリーチャーのパワーは-4000される。(パワー0以下のクリーチャーは破壊される)

「《デスマーチ》で最後のシールドをブレイク!」
「何故だ!何故そうまでして、我らオラクルの理想郷に刃向かおうとする!」
「トーゼンだろ。」

 日蓮の問いを一蹴し、フジは言い放った。

「押さえつけられて反抗するのは、何もアウトレイジだけじゃねえってこった。」
「------------------------------------------!!」

 フジは拳を振りかざした。そして叫ぶ。

「《アラブル・トラブル》でダイレクト・アタック!!」
「ぐっ、ぐああああああああああああああああ!!」

 黒き龍の炎に、日蓮は焼き尽くされ、消滅した。その姿を見て、フジはため息をつく。

「バカなやつだ・・・・・・。平和を訴えていたはずが、逆に自分たちが争いを起こす起因になっていたとも知らずに・・・・・・何事も行き過ぎはいけないな行き過ぎは。」