二次創作小説(紙ほか)

ターン54:神の一撃 ( No.170 )
日時: 2013/09/26 22:57
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: 0.DI8Vns)

 現在、イズモの場にはリンクしたゴッド、そして《無頼聖者スカイソード》。さらにシールド回復によって、イズモのシールドは6枚。一方のヒナタは2枚だ。

「さあ、僕の場にはパワー1万5千の《メリーチェーン&バレンタイン》がいる。こいつはブロッカー持ちだ。さあ、どうする?」
「なら、こっちは《暴剣坊 アラシ》を召喚だぜ!効果で山札から3枚を墓地に送り、《転生プログラム》を回収だ。」


暴剣(クロス)坊(ボーイ) アラシ P 水/火文明 (7)
エグザイル・クリーチャー:アウトレイジMAX 6000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から3枚を墓地に置き、その後、その中から1枚を手札に戻す。それがエグザイル・クリーチャーであれば、そのターン、このクリーチャーは「スピードアタッカー」を得る。
W・ブレイカー
ドロン・ゴー:このクリーチャーが破壊された時、名前に《暴剣》とあるエグザイル・クリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。
自分の他の、名前に《暴剣》とあるエグザイル・クリーチャーをバトルゾーンに出すことはできない。

 ヒナタが繰り出したクリーチャーは、クロスファイアの新たなる姿、《アラシ》。しかし、パワー差は倍以上。勝てる相手ではない。ヒナタの場には《アクア・スーパーエメラル》と《ファルコン・ボンバー》がいるものの、いつまでもつかわからない。

(手札補充も兼ねて、さっきは通したけど、今度はそうはいかない。ここで、連中は掃除しねえと!)

 そう言って、さらに手札からカードを繰り出した。

「呪文、《支配からの解放》を唱えて《スカイソード》を破壊!さらに、どこからでも墓地に行ったとき、《キューブリック》の効果が発動し、ゴッドを手札へ送還するぜ!」
「たかが時間稼ぎだ。」

 イズモはつぶやいた。そして、《メリーチェーン》を手札に戻す。

(やっぱブロッカーを残してきたか!)
「さらに呪文、《スパイラル・ゲート》!《バレンタイン》も手札へ!ターンエンド・・・・・・。」

 ゴッドをすべて除去し、ターンを終了した。

「さて、僕のターン。マナチャージをし、呪文。《大地と永遠の神門》を唱える!」
「げっ・・・・・・!」

 使ったのは、マナか墓地に埋まったコスト7以下のゴッドを復活させる、凶悪な呪文。効果で、《バレンタイン》が復活してしまう。

「さらにG・0呪文、《神の裏技 ゴッド・ウォール》!」


神の裏技ゴッド・ウォール UC 無色 (5)
呪文
G・ゼロ−バトルゾーンに自分のゴッドがあれば、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
バトルゾーンにある自分のクリーチャーを1体選ぶ。それがゴッドであれば、自分の次のターンのはじめまで、そのクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、離れるかわりにとどまる。ゴッドでなければ、自分の次のターンのはじめまで、そのクリーチャーが破壊される時、墓地に置かれるかわりにバトルゾーンにとどまる。

「《バレンタイン》を選択!これによって、《バレンタイン》は次のターンまで、場を離れない!さらに呪文、《緊急再誕》を唱える!」
「ま、またクリーチャーを出すつもりか!?」
「今度は神であるこの僕を、バトルゾーンへ!《イズモ》召喚だ!」


イズモ UC 無色 (5)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァ/オラクル 5000+
中央G・リンク(このクリーチャーまたは他のゴッドをバトルゾーンに出す時、自分の好きな数のゴッドからカードを1枚ずつリンクを外してもよい。その後、このクリーチャーを「右G・リンク」または「左G・リンク」とあるゴッドにリンクしてもよい)

 現れたのは、銀髪に義手を持つ少年。つまり、今ヒナタが目の前で相手にしているイズモそのものなのである。

「さあ、神々よ1つとなれ!ゴッドリンク!《バレンタイン&イズモ》を召喚!さらにリンクした神は召喚酔いしない!!愚純な無法者に、裁きを下せ!T・ブレイク!!」
「ニンジャ・ストライク発動!《光牙忍ハヤブサマル》召喚!コイツ自身を《ブロッカー》にし、神の攻撃を受け止める!」

 自らを犠牲にし、守護を司る忍は散った。

「ふん、首の皮が繋がっただけのこと。ターンエンド。喜べ、貴様は我々の殉教者として、一生名を残せるかも知れないのだから。」
「く、くそっ・・・・・・!!」

 ブロッカーこそ居るものの、《転生プログラム》しか有効そうなカードを握っていないヒナタにとって、この状況は絶望的だ。

「ターンエンド・・・・・・。」

 結局、何もしないまま1ターンを終えた。

「さあ、僕のターン。《メリーチェーン》を召喚し、トライ・ゴッドリンク!!《真滅器神イズモ》!!」

 2体のゴッドに加わり、さらに《メリーチェーン》が加わる。

「さあ、《イズモ》でT・ブレイク!クリーチャーを選んで破壊しろ!」
「くそっ!!《アラシ》を破壊!」

 しかし、ドロン・ゴー後がない。そのため、無駄死にである。さらに、

「アタック・チャンス発動!《黄泉秘伝トリプル・ZERO》を唱える!」

黄泉秘伝トリプル・ZERO(ゼロ) P 無色 (7)
呪文
アタック・チャンス−無色クリーチャー(自分の無色クリーチャーが攻撃する時、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい)
自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに加える。
バトルゾーンに自分の、コスト6以上の無色クリーチャーがあれば、カードを1枚引き、その後、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。

 イズモのデッキはS・トリガーをほとんど投入していない分、ブロッカーやシールド回復でそれらを補っている。この呪文を投入しているのは、当然と言えた。

「シールド、手札、マナを1枚ずつ追加!さあ残りのシールドをすべて消しされ!!」
「受ける・・・・・・!」

 残りのシールドが吹っ飛んだ。次の瞬間だ。

「S・トリガー発動!《終末の時計 ザ・クロック》でターンを飛ばす!当然、《バレンタイン》のターンの終わりにアンタップする効果も使えない!!」
「命拾いしたな、暁ヒナタ。だが、次のターンで終わらせる。」
(やるべきことはやった。あとは、賭けるしかない!!)

 次のターンが、このデュエマでヒナタの最後のターンとなる。