二次創作小説(紙ほか)
- ターン55:資格 ( No.171 )
- 日時: 2013/09/28 13:01
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: 0.DI8Vns)
「さて、ターンエンドだ。」
「また攻撃しないのか!?僕のターン!G・0発動!無色クリーチャーがいるからただで、《ゼロの裏技 ニヤリー・ゲット》を使用!《戦慄のプレリュード》、《逆転王女プリン》、そして《破界の右手 スミス》を手札に!」
ゼロの裏技ニヤリー・ゲット C 水文明 (4)
呪文
G・ゼロ−バトルゾーンに自分の無色クリーチャーがあれば、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
自分の山札の上から3枚をすべてのプレイヤーに見せる。その中から無色カードをすべて手札に加え、残りを好きな順序で山札の一番下に置く。
《ニヤリー・ゲット》は最高で3枚を自身の手札に加えることができる。さらに、G・ゼロの条件が無色クリーチャーが場に存在することなので、無色中心ならばどんなデッキにも文明を考慮せずに入れられる。
「見せてやる・・・・・・!無色のアウトレイジの力を、貴様ら教団に!束縛を破界し、自由を手に入れろ!!この世界のジョーカーとなれ!!《破界の右手 スミス》召喚だ!」
スミスは現れた。今にも、右手を解放せんとの勢いである。
『レン!このまま、《メガギョロン》を召喚しろ!』
「OK!《戦慄のプレリュード》から、《墓地の守護者 メガギョロン》を召喚!効果で、《ニヤリー・ゲット》を回収!G・ゼロ発動!《ニヤリー・ゲット》を再度唱え、《宿命のデスティニー・リュウセイ》、《真実の名 リアーナ・グローリー》、《偽りの羅刹 ゼキア・エクス・マキナ》を手札に!」
さらに手札を増やすレン。ブロッカーもいて、1つとなり強化された代わりに1度しか攻撃できないゴッドの攻撃もシャットダウンしている。
「最澄で、残りのシールドを全てブレイク!!」
「ぐおっ・・・・・・!やはり、流石とでも言っておこうか。黑鳥レン。いや・・・・・・同胞よ。」
連は再び疑問に駆られた。何故、天草は先程から自分を仲間に引き入れようとするのか?
「一つ問う。貴様の目的は何だ?」
「貴様を教団の信者にさせること。自覚はないらしいが、貴様は天性のゼロを操る力を持っている。その証拠に、クリーチャーたちも貴様に応えようとして、目が輝いておる。が、その力をもっと有効に使わないか?」
「断る。僕にそんな力があるのなら、それはない。僕はアウトレイジでもオラクルでもないッ!!ただの人間だ!!」
天草はため息をついた。
「さて、貴様に問おう。ゼロとは何か?」
「そんなこと・・・・・・!」
次の瞬間、レンは自分の頭に鋭い痛みを感じた。
「な、何だ・・・・・・!」
「貴様、ゼロに執着するのは自分の好みのせいでと思っていたらしいな?違う。貴様がゼロに執着する理由。」
間を置いてから、天草は言い放った。
「それは、貴様が人間でありながら、オラクルの力を持っているからだ。」
「そんな訳は・・・・・・!」
レンは息も絶え絶えに言い返そうとする。しかし、言葉が見つからない。
「私のターン。呪文、《バイオレンス・ヘヴン》を唱える!」
「なっ!!」
次の瞬間、空中から幾つもの槍が振り落ちる。そして、互のクリーチャーは消滅した--------------------ように見えた。
「《バイオレンス・ヘヴン》の効果で、ゴッド以外のクリーチャーを消滅させる。つまり、ゴッド・ノヴァも生き残る対象圏内だ。」
レンの場は更地になってしまったが、天草の場にはリンクした《人造神》が生き残っている。
「《人造神ラエン》でQ・ブレイク!!」
「ぐ、ぐああっ!!」
一気にシールドが吹き飛んだ。破片をもろにくらい、体の節々から鮮血が吹き出す。
「ば、馬鹿な・・・・・・!これまでの力を持っているというのか!」
「嘘だと思いなら、もう一度食らってみるか?もっとも次は大怪我では済まないがな。さて、さっきの問だが、答えは何もないということではない。無敵の力、無尽蔵の生命力、そして無限の可能性。それらをすべて併せ持つのは、クリーチャーの中でもゼロ文明クリーチャーのみ!!さあ、ターンエンドだ。」
相手には、リンクしたゴッド。一方のこちらには、何もない。
「さあ、どうする?貴様の場には何もない。さあ、この状況から、どう逆転する?」
(方法は唯一つ・・・・・・!あの呪文を引くしかない!!)
レンはカードを引いた。そして、一瞬笑みをこぼした。
「《スミス》と《デスティニー・リュウセイ》を召喚。ターンエンドだ。」
「悪あがきか。もうじきできなくなるがな!!私のターン!再び、《ギロチン・チャージャー》で《リュウセイ》を破界!さらにマナ進化で《大神秘イダ》を召喚!さらに、《デ・バウラ伯》召喚!さあ、《イダ》よ、最後のシールドをブレイクするのだ!!」
襲いかかる人造神。とうとうレンは覚悟を決めた。シールドが割られる。そしてレンの浮かべた表情は-----------------------------------------勝利を確信した笑みだった。
「S・トリガー発動!《逆転王女プリン》!」
「ば、馬鹿な!この盤面で登場するだと!?」
「悪いな、僕はどうしてもオラクルに染まることは出来ないらしいな。」
虚空から少女が現れ、神を止めた。そして、
「僕のターン!《プリン》でダイレクトアタック!!」
「《バウラ》でブロック!!」
しかし、レンの場にはまだ《スミス》が残っている。
「《破界の右手 スミス》で」
「ば、馬鹿なァー!」
天草は拒絶するように叫んだ。しかし、《スミス》は右手を武器を変換し、一気に天草へ襲いかかる。
「ダイレクトアタックだァー!!」
「く、くそっ!!だが・・・・・・目的は果たした!!」
声を上げた天草はバリアを貼り、《スミス》を受け止める。直後、渦のような空間に入って去っていった。とりあえず、勝利したのだ!
『終わったな。レン。』
スミスは安堵の息をつく。そして、レンのほうをむいた。が、
「ぐ、ぐああああああああああああ!!」
レンは突如唸りだした。スミスが駆け寄る。見ると、レンの体が光り出している。
「だ、大丈夫か!!」
「ぐ、ぐ、ぐ、ぐああああああ!!」
そして眩い光とともに、レンの体は消えた。
「おい・・・・・・嘘だろ!!」
スミスは声を上げる。そして、しばらく呆然とその場に立っていた。