二次創作小説(紙ほか)
- ターン61:もう1つの太陽 ( No.193 )
- 日時: 2013/11/02 07:59
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: 0.DI8Vns)
「ゲヘヘ・・・・・・!貴様、人間の癖して我らに歯向かおうというのか!?愚か愚か愚か愚かァァァァアア!!ギャアハハハハハハ!!」
クリーチャー---------------------《真龍のイザナイ ガーリック》 が、1人の人間を前にして高笑いを上げていた。そう、ここは決闘空間。教団に目をつけられた、運の悪い決闘者が連れてこられる場所・・・・・・のはずだった。しかし、少年は臆さなかった。クリーチャーを目の前にして。少年は弄んでいた。目の前で戦っているクリーチャーを。
現在、少年の場には《紅蓮の怒 鬼流院 刃》のみ。一方のガーリックの場には、タップ状態の《ガーリック》と《紫電左神ヴィタリック》、《エコ・アイニー》、《ボルシャック・クロスNEX》だった。シールドは、少年が0。一方のガーリックは4枚だ。しかし、少年はため息をつくと言い放った。
「あーあ、飽きた。」
その一言を。それは、間違ってもこの戦いを放棄することを意味するのではなく--------------------”お遊び”の終結を意味していた。
「出てこい」
呟くと、カードを弾いた。直後、カードが実体化する。
「《無双竜機フォーエバー・メテオ》召喚。」
無双竜機フォーエバー・メテオ SR 火/自然文明 (8)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン/ハンター 8000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
スピードアタッカー
このクリーチャーがバトルに勝った時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、このクリーチャーとバトルさせてもよい。
W・ブレイカー
現れたのは、強靭な肉体を持ち、機械と武器を装備したドラゴンだった。少年は口角を吊り上げると、
「消え失せろ、ザコ共。」
と言った。次の瞬間、クリーチャーの軍勢が消滅した。《メテオ》の攻撃とともに。《メテオ》の効果は、自分がバトルに勝った際、もう一度敵のクリーチャーを選択し、バトルさせることができるのである。
ガーリックは、唖然とした。圧倒的だった戦況がひっくり返されたためである。だが、すぐに元の余裕を取り戻し、
「ギ、ギヒャハハハハハ!!ば、ばっかじゃねえのか!?まだ俺様のシールドは4枚あるんだぜ!?」
「バカはお前だ。このとき、《鬼流院 刃》の効果が発動。」
今度は超次元の扉から、3体のクリーチャーが現れる。それも、勝利を確定させる3体が。
「開け、超次元の門ッ!!《勝利のガイアール・カイザー》、《勝利のリュウセイ・カイザー》、《勝利のプリンプリン》の3体を超次元ゾーンから爆誕させる。」
勝利のガイアール・カイザー ≡V≡ 闇/火/自然文明 (7)
サイキック・クリーチャー:レッド・コマンド・ドラゴン/ハンター 5000
スピードアタッカー
このクリーチャーは、バトルゾーンに出したターン、アンタップされているクリーチャーを攻撃できる。
勝利のリュウセイ・カイザー ≡V≡ 水/闇/火文明 (6)
サイキック・クリーチャー:レッド・コマンド・ドラゴン/ハンター 6000
相手は、自身のマナゾーンにカードを置く時、タップして置く。
W・ブレイカー
勝利のプリンプリン C 光/水/自然文明 (5)
サイキック・クリーチャー:ハンター/エイリアン 4000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーは攻撃もブロックもできない。
V覚醒リンク−バトルゾーンに自分の《勝利のガイアール・カイザー》と《勝利のリュウセイ・カイザー》がある時、そのクリーチャーとこのクリーチャーを裏返しリンクさせる。
紅蓮の怒 鬼流院(きりゅういん) 刃(じん) ≡V≡ 火/自然文明 (7)
サイキック・クリーチャー:ビースト・コマンド/ハンター 7000
自分の自然または火のハンターがバトルに勝った時、それよりコストが小さいハンターを1体、自分の超次元ゾーンまたはマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
W・ブレイカー
※プレミアム殿堂超次元コンビ:《偽りの名 ゾルゲ》
「さあ、V覚醒リンク!!」
現れた3体が融合した。次の瞬間に現れるのは、咆哮を上げる異星獣と狩人の融合した龍。
「《唯我独尊ガイアール・オレドラゴン》」
唯我独尊ガイアール・オレドラゴン ≡V≡ 光/水/闇/火/自然文明 (30)
サイキック・スーパー・クリーチャー:レインボー・コマンド・ドラゴン/ハンター 26000+
スピードアタッカー
ハンティング(バトル中、このクリーチャーのパワーは、バトルゾーンにある自分のハンター1体につき+1000される)
このクリーチャーがバトルに勝った時、このクリーチャーをアンタップし、相手のシールドをふたつ選ぶ。相手はそのシールドを自身の手札に加える。
ワールド・ブレイカー
リンク解除(このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、そのサイキック・セルのいずれか1枚を選んで超次元ゾーンに戻し、残りのカードを裏返す)
このクリーチャーの効果を簡潔に言えば、”勝利”を体現したようなものである。まず、バトルに勝てばアンタップする無限アタッカーの上に、リンク前の《勝利のガイアール・カイザー》の効果でアンタップキラー、さらにワールドブレイカー持ちの、まさしく正真正銘、唯我独尊を表した超獣である。
龍が唸りを上げ、《クロスNEX》が消滅した。
龍が火炎を上げ、ガーリックを守る盾が破壊された。
龍が唸りを上げ、勝利を確定させる。
「《鬼流院 刃》でダイレクトアタック。」
「そ、そんな・・・・・・!!理不尽だっ!!」
------------そして、怒りの刃で神を信仰する者は、この場から消え去った。
空間が消え、少年は安堵の息をつく。が、背後に気配を感じた。
「オイ貴様ァ・・・・・・、ものすごい輝きようじゃなぁ!!」
「!」
思わず振り向く。しかし、そこには何もない。不自然に浮いたカードを除けば。
「ワシと一緒に、馬鹿げた神を倒さんか?」
「・・・・・・俺と契約するのか?」
「契約なんざいらん。世の中、ギブ&テイクじゃからのう。
それを聞いて、少年は迷いなくカードを手に取った。
「同感だ。」
この時から、少年-----------------槙童キイチは無法者を手にすることになる・・・・・・!
「槙童・・・・・・やはり、彼のもとに《キンジ》は渡ったか・・・・・・。ヒナタ君達と上手く馴染めばいいんだけどね。」
ビルの屋上から、その光景を眺め、天川は1人不敵に笑みを浮かべていた。