二次創作小説(紙ほか)
- ターン63:ウェディングVSドラゴン ( No.195 )
- 日時: 2014/02/26 22:17
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: 0.DI8Vns)
「まだまだ続くぞォ!! 《時空の嵐 ストームXX》を《超次元リバイブ・ホール》で召喚!」
超次元の扉が開くと同時に、フジの墓地からカードが1枚加わった。
《リバイヴ・ホール》の効果は、コスト7以下の闇のサイキック・クリーチャーを呼び出すと同時に、墓地からサルベージを行うことが出来る優れものなのだ。
超次元リバイヴ・ホール C 闇文明 (5)
呪文
クリーチャーを1体、自分の墓地から手札に戻す。
次のうちいずれかひとつを選ぶ。
►自分の超次元ゾーンから好きな数のサイキック・クリーチャーをコストの合計が5以下になるように選び、バトルゾーンに出す。
►コスト7以下の闇のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
時空の嵐ストームXX P 闇/火文明 (7)
サイキック・クリーチャー:アーマード・ドラゴン/フレイム・コマンド 7000
このクリーチャーは攻撃することができない。
自分のターンのはじめに、自分の山札の上から3枚を墓地に置く。
覚醒−自分のターンのはじめに、自分の墓地からファイアー・バードを5枚選び、山札に加えてシャッフルしてもよい。そうした場合、このクリーチャーをコストの大きい方へ裏返す。
「まずい……!」
「さあ、行くぜ!! 《ダーク・ルピア》でシールドブレイク!!」
闇の小鳥が甲高い声で鳴きながらシールドを貫いた。シールドが1枚吹っ飛んだ。しかし。
「ここで覚醒されるわけにはいかない! 僕のターン、《「祝」の頂 ウェディング》を召喚してバトルゾーンへ!」
現れたのは、究極の堕天使。己の力を極限にまでゼロに近づけた者の慣れの果て。
その偽りの光は、フジに向かった。
「さあ、手札とバトルゾーンから3枚選んでシールドに加えろ!」
「ちっ、ヤなことしやがるぜ……!!」
そう呟くと、フジは手札から2枚、フィールドの《レッピ》と《グール》をシールドに置いた。
「いけっ! 《ヴィルヘルム》で攻撃……はしない! ターンエンド!」
「読みがいいじゃねえか。《ウェディング》以外で攻撃したら確実にトリガーが発動するのを悟ったようだな」
しかし、フジの笑みは狂気のものへと変わる。
「行くぜェ!! 俺のターン、《スクランブル・タイフーン》で5枚引いて3枚墓地へ落とす、そして墓地が6枚以上あるため、グラビティ・ゼロ発動!! 《モールス》を復活させる! そして、《暴発秘法 ベンゾ》召喚! コイツの効果で、シールドを1枚選択して、手札に。S・トリガー発動! 《デーモン・ハンド》で《ヴィルヘルム》を破壊だ!!」
切札であるクリーチャーが一瞬で破壊された。
しかも。フジの破壊衝動は一度始まったらなかなか終わらないのである。
「そして、《氷結カッチ・コチーン》を出して《ウェディング》を凍結して、次のターンまでアンタップできなくするぜ! さあ、《ダーク・ルピア》でシールドをブレイクだ!!」
次の瞬間だった。少々、フジは調子に乗りすぎたのかもしれない。
「S・トリガー発動《ホーガン・ブラスター》。効果で、山札をシャッフルしてから捲って呪文かクリーチャーなら出しても良い! 来た、《偽りの王 ヴォルフガング》!」
「はっ!?」
そう。このままでは、《ストーム》以外が全員破壊されてしまうのである。
「ちょっ、ヤベッ……!」
「それにさっき、君が散々墓地にカードを送ってくれたおかげで、僕のマナには《ヴィルヘルム》の効果で大量のカードが送られている! 《ボルバルザーク・エクス》を召喚! 効果でマナが全てアンタップ!」
無双機龍の登場で、枯渇した大地は再び水を得たかのように若返る。
「《メッサダンジリ・ドラゴン》に、《呪紋のカルマ インカ》を召喚! さあ、総攻撃だ!! 《ヴォルフガング》でW・ブレイク! 雑魚は皆消えな!」
王龍軍団の総攻撃を前にして、フジのシールドとクリーチャーは次々に消えていく。
「くそっ、S・トリガーは……《ヤミノサザン》に《黒神龍 オドル・ニードル》だ!」
「無駄だよ、《インカ》が居る限り、相手は自身のターン以外にクリーチャーを出せない!!」
つまり、フジの抵抗は一切出来ないということだ。
「《ウェディング》の攻撃時に、アタック・チャンスで《天頂秘伝ゼニス・レクイエム》でワールド・ブレイカーに!」
成す術無し。呆然と立ち尽くすフジ。
「ザンネンだったね、これで終わりだ。《ボルバルザーク・エクス》でダイレクトアタック」
***
勝負の後、フジはため息をついてジェイコフの顔を見上げた。
「負けた。俺様の完全な敗北だ。約束通り、武闘財閥はこれ以降クライニューグループに干渉しない。」
「ありがとう。」
ジェイコフはフジに頭を下げた。
「フ・・・・・・ハハハ!!勝者に頭を下げられるのは初めてだ。偏屈なやろうと聞いていたが、気に入った!!後で俺の所に来い。貴様、暁ヒナタを倒したくはないか?」
「もちろんだが・・・・・・どういうことだい?」
ジェイコフは首をかしげる。以前、彼には負けている。リベンジしたいという思いはあった。フジは、豪快な笑みを浮かべて見せた。
「ハハハ!!俺が直々に鍛えてやる!!サマートーナメントでアイツを倒したかったら、俺に着いてくることだな!」
「あんたが、相応の人物ならね。負けた相手にしごかれるのは、どうだと思うんだが。」
「ふん、デュエマにはもっと先の次元がある。それを見たかったら、俺様が直々に着いてやると言うことだ。悪い話じゃないだろう?」
もっと先の次元・・・・・・その言葉で、ジェイコフは興味を持った。ならば、体験するほかにはない。もっと先の次元を。
「目標は、トーナメント優勝!!そして、打倒ヒナタ!良いだろう?」
「もちろんだ。」
こうして、1つの協定が結ばれた。果たして、さらに進撃が予想される2人を相手に、ヒナタ達はどう立ち向かうのか!?