二次創作小説(紙ほか)
- ターン69:エグザイルの驚異 ( No.203 )
- 日時: 2013/10/26 09:21
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: 0.DI8Vns)
「ま、まずい・・・・・・!アタシのターン、《偽りの名 バルガ・ラゴン》を召喚!」
連ドラの必須パーツ、《バルガ・ラゴン》を繰り出したコトハ。攻撃するたびに、ドラゴンを出す強力獣だ。
偽りの名(コードネーム) バルガ・ラゴン P 火文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/アンノウン 7000
このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目をすべてのプレイヤーに見せる。そのカードが進化でないドラゴンであれば、バトルゾーンに出してもよい。
W・ブレイカー
「スノーフェアリーをサポートに、ドラゴンをメインにしたデッキか。しかし、お前も可愛くないものだな。一度でもいいから、「お兄ちゃんだーい好き!」って言って俺の胸に飛び込んできても」
「ぜっ、たい、やるかー!!本当にぶっ殺すわよ、バカアホ兄貴!!《チャミリア》のタップトリガーで、山札から《竜星バルガライザー》をサーチ!」
「ははは!どんなに言われても、俺は折れないぞー。何故なら、それが照れの裏返しだということを、お兄ちゃんは知っているからだ!」
「これ、本音なんだけど!!」
逐一腹の立つ兄だと彼女は感じる。そして、相当な重症だ。ここまでだと、ある意味賞賛に値する。コトハからすれば、賞賛ではなく硝酸をぶっかけたいところだろうが。ヒナタは一度、コトハに問いかけた。
「おーい、この人の異常なシスコンっぷりって何かワケがあるのか?」
「うん。深いわけがね・・・・・・。」
声のトーンを落とし、コトハは語り始めた。
「あの兄貴・・・・・・アタシを異常に好いてるのよ。以上。」
「ぜんっぜん深くねえ!!何か過去に深いドラマがあるのかと思ったぜ!!」
盛大に突っ込むヒナタ、しかし、そうしている間にもシュウヤはプレイングを進める。
「ハハハハハ!!俺のターンだ!《ディス・メルニア》をさらに召喚!さあ呪文、《デッドリー・ラブ》で《クーマン》を破壊し、《バルガ・ラゴン》を破壊だ!そして、ドロン・ゴー!!」
直後、悪寒がコトハを襲った。恐ろしい気配、これは天川から聞いた--------------------------
「賢者の力と愚者の力、それらが融合するとき、1つの真実が導き出される!無限皇に代わり、君臨せよ!水文明長代行、《百仙閻魔 マジックマ瀧》!」
百仙(バイト)閻魔(ヘル) マジックマ瀧 VR 水/闇文明 (7)
エグザイル・クリーチャー:アウトレイジMAX 7000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
このクリーチャーが攻撃する時、相手の手札を2枚見ないで選び、捨てさせる。このターン自分のアウトレイジはブロックされない。
W・ブレイカー
ドロン・ゴー:このクリーチャーが破壊された時、名前に「百仙」または「閻魔」とあるエグザイル・クリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。
自分の他の、名前に「マジックマ瀧」とあるエグザイル・クリーチャーをバトルゾーンに出すことはできない。
「うそっ!!これじゃあ・・・・・・!!」
「ははは!覚悟しろ!・・・・・・ターンエンドだ。」
今、完全に召喚酔いのこと忘れていたよね?と突っ込みたくなった。しかし、抑える。ここで突っ込んだら負けのような気がしたからだ。
「アタシのターン!!」
彼女の運がよければ、目当てのカードは山札に眠っているはずだ。
「《竜星バルガライザー》召喚!そして呪文、《魂の呼び声》を唱えて、レッドコマンド・ドラゴンを指定!」
魂の呼び声 UC 自然文明 (3)
呪文
種族をひとつ選び、自分の山札を見る。その中から選んだ種族を持ち名前が異なるクリーチャーを3体選んで相手に見せる。山札をシャッフルしてからその3体を好きな順序で山札の一番上に戻す。
《魂の呼び声》。種族を指定し、山札を見てその中から名前の違う3体を順番に山札の上に置く呪文だ。しかし、
「うそっ・・・・・・!いや、だけど・・・・・・!!」
お目当てのカードは、シールドに眠っているらしかった。
「《国士無双カイザー「勝×喝」》、《鬼カイザー「滅」》、《ジャジャーン・カイザー》の順に山札の上へ!《バルガライザー》で攻撃!」
「《ディス・メルニア》でブロック!」
分かっている。本意ではないが、《バルガライザー》は切り捨てる作戦だった。その代償として、
「《国士無双カイザー「勝×喝」》召喚!」
さらなるドラゴンが現れるのだから。
国士無双カイザー「勝×喝」(ガッツ) P 火文明 (8)
クリーチャー:レッド・コマンド・ドラゴン/ハンター/エイリアン 8000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分のドラゴン1体につき1回、相手とガチンコ・ジャッジする。こうして自分が勝つたび、相手のコマンド1体または相手のパワー7000以下のクリーチャーを1体破壊する。(ガチンコジャッジ:各プレイヤーは自身の山札の上から1枚目を見せ、それを一番下に置く。そのカードのコストが相手以上であれば、自分の勝ちとする)
スピードアタッカー
W・ブレイカー
「《「勝×喝」》が出たとき、自分のドラゴンの数だけ、ガチンコ・ジャッジする!」
この場合は、回数は1回だけだ。結果は、コトハがコス6の《鬼カイザー「滅」》、シュウヤがコスト4の《解体人形ジェニー》だった。
「勝ったから、《マジックマ瀧》を破壊!!」
「ドロン・ゴー!《マジックマ瀧》を再び召喚!」
やはりしぶとい、エグザイル・クリーチャー。スレイヤーのブロッカーもいるため、攻め込んでも意味がないからかターンを諦めた。
「俺のターン!呪文、《ハイドロ・ハリケーン》!!」
「げっ!!」
ハイドロ・ハリケーン R 水文明 (6)
呪文
バトルゾーンにある自分の光のクリーチャー1体につきカードを1枚、相手のマナゾーンから選び、持ち主の手札に戻してもよい。
バトルゾーンにある自分の闇のクリーチャー1体につき、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。
※殿堂入り
「俺の場に、闇のクリーチャーは3体!全員手札送りだ!!」
「くっ!《チャミリア》!《バルガライザー》!《コッコ・ルピア》が!」
さらに、猛追は続いた。
「そして、《マジックマ瀧》でW・ブレイク!!ここで、アタックトリガー(攻撃時に発動する効果)が発動!お前の手札を2枚、墓地送りだ!選ぶのは当然、さっき手札に行ったばかりの《バルガライザー》と《コッコ・ルピア》!」
手札を2枚破壊。それは、かのプレミアム殿堂呪文、《スケルトン・バイス》並みの強力な効果だった。
「ははは!どうだ!降参か?さて、《ブラッドレイン》と《ディス・メルニア》でさらに2枚シールドをブレイクだぁー!!」
「・・・・・・来たッ!!」
コトハはこの時、勝利を確信していた。何故ならば、これがこのデュエマで、最後の兄のターンと確信したからだった。