二次創作小説(紙ほか)
- ターン70:勝利宣言 ( No.204 )
- 日時: 2013/10/25 23:22
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: 0.DI8Vns)
シールドは残り1枚。コトハは本来なら、精神的にもゲーム的にも追い詰められたはずだ。しかし、コトハの表情は勝利を確信した笑みだった。
「やっぱり、シールドに埋まっていたのね・・・・・・!それで終わり?」
「ターンエンドだ!次のターン、勝負を決めてやる!!」
「ざーんねん。それは叶わないわ。何故なら、もう”兄貴のターンは来ないから。”」
彼女の言っていることの意図が読めなかったシュウヤ。しかし、彼女の言っていることの意味がわかった。
「数多の勝負を乗り越え、ここに宣言する!未知なる侵攻者へ掲げる反逆の旗に浮き出る二文字、それは”勝利”!!《勝利宣言 鬼丸「覇」》召喚!!」
勝利宣言 鬼丸「覇」≡V≡ 火文明 (10)
クリーチャー:ヒューマノイド/レッド・コマンド・ドラゴン/ハンター/エイリアン 9000+
スピードアタッカー
パワーアタッカー+5000
このクリーチャーが攻撃する時、相手とガチンコジャッジする。自分が勝ったら、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。(ガチンコジャッジ:各プレイヤーは自身の山札の上から1枚目を見せ、それを一番下に置く。そのカードのコストが相手以上であれば、自分の勝ちとする)
T・ブレイカー
《勝利宣言 鬼丸「覇」》。攻撃時のガチンコ・ジャッジに勝てば、エクストラターンを得られる最強とも名高いビクトリーカード。
「し、しまったぁー!!そんな奴をデッキに・・・・・・!!」
「兄貴、覚悟ッ!!《鬼丸「覇」》で攻撃!この時、アタックチャンス発動!《炎龍秘伝 カイザー・フレイム》で《ディス・メルニア》を破壊!!」
炎龍秘伝カイザー・フレイム UC 火文明 (7)
呪文
アタック・チャンス−レッド・コマンド・ドラゴン
相手の「ブロッカー」を持つクリーチャーをすべて破壊する。
バトルゾーンに自分の ≡V≡ (ビクトリー)を持つレッド・コマンド・ドラゴンがあれば、この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりに山札の一番上に置いてもよい。
さらに、《ディス・メルニア》を破壊。そしてガチンコ・ジャッジ。しかし、ここで《カイザー・フレイム》のもう1つの効果が発動する。
「《カイザー・フレイム》の効果発動!自分の場にビクトリーカードがある場合、この呪文を墓地に置く代わりに山札の一番上に置く!」
つまり、ガチンコ・ジャッジの勝率が上がるのである。案の定、ビート中心のシュウヤのデッキには、コストの高いクリーチャーは、《マジックマ瀧》以外入っておらず、結果、コトハが《カイザー・フレイム》、シュウヤが《腐敗電脳メルニア》だった。
「く、くそっ!!」
「T・ブレイク!!さらに効果で、”もう一回”アタシのターン!!」
ここで《鬼丸「覇」》のもう1つの効果が発動。単純に言えば、”もう一度自分のターンが行える”のである。
「今度は、マナ進化GVでマナのドラゴン3体を進化元に、《超天星バルガライゾウ》をバトルゾーンへ!!」
超天星バルガライゾウ VR 自然文明 (9)
進化クリーチャー:アース・ドラゴン/フェニックス/サムライ 15000
マナ進化GV−ドラゴンを3体自分のマナゾーンから選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
メテオバーン−このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを3枚選び墓地に置いてもよい。そうした場合、自分の山札の上から3枚をすべてのプレイヤーに見せる。その中から進化ではないドラゴンを好きな数、バトルゾーンに出してもよい。残りを墓地に置く。
T・ブレイカー
現れたのは、不死鳥の力を手に入れた龍を呼ぶ龍。”バルガ”の血筋を持った、究極のクリーチャーだった。
「《バルガライゾウ》のアタック時のメテオバーンで山札を3枚めくり、効果で・・・・・・《鬼カイザー「滅」》を召喚!」
デッキのドラゴンの比率が、普通の連ドラよりも低いからか、1体しかドラゴンは呼べなかった。が、十分だ。
「残りのシールドをブレイク!!」
「くああっ!!S・トリガー発動!!《デーモン・ハンド》で《鬼丸「覇」》を破壊!!」
除去耐性が無い故に、簡単に破壊されてしまった《「覇」》。しかし、遅かった。何故なら、仮にそれを破壊したとして、
「《鬼カイザー「滅」》で--------------------」
呼び出された龍が待ち構えているのだから。
「ダイレクトアタック!!」
「うっ・・・・・・馬鹿なぁー!!」
「わかった。約束通り、暁との結婚を認めよう。」
「ちょっとまてぇー!!スケールでかくなってるんだけど!!」
コトハは慌てて突っ込む。直後、
「こんのバカ兄貴!!」
「ぐはぁー!!」
このシスコン兄貴にアッパーカットを食らわせた。シュウヤは、驚く程に吹っ飛び、気持ちいいほどにドサッと音を響かせ、倒れた。
「流石我が妹・・・・・・運動音痴のくせに、格闘技だけは習得している・・・・・・。」
そう、遺言を残しシュウヤは空の星となったのだ。(死んでいない。)
中堅戦で白星を獲得し、残すは大将戦を残すのみとなった。ここで勝ち抜くには、ヒナタが敵の大将、ジェイコフに勝利するしかない。
『大将戦!!両者、デッキを用意してください!!』
「ヒナタ。ボクは君に勝つために、ばっちり練習したんだ。負けるつもりはない!!」
「へへっ、そりゃあこっちも同じだッ!!互いに後悔のないようになッ!!」
しかし、ヒナタは1つの不安を抱えていた。今朝、《アラシ》のカードが突然消えたことである。幸い、今回はビート中心のデッキのため、入れていなかったが、心配である。
(考えても仕方がねえ・・・・・・!!今は勝つしかない!!)
『制限時間15分ッ!試合、開始ッ!!』