二次創作小説(紙ほか)

ターン74:レイジVSレイジ ( No.211 )
日時: 2013/10/26 23:00
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: 0.DI8Vns)

 不敗のブロッカーに、シールド・ゴー。かなり、まずい状況だということは察せた。しかし、諦めるわけにはいかないのである。

「《羊頭駆逐 パール》を召喚。G・0で《無重力 ナイン》を召喚。」

 軽量アウトレイジを召喚し、牽制を続けるキイチ。しかし、不利な状況を覆せたわけではない。

「くそっ、《パール》もこの状況では役に立たないな・・・・・・。」

 観戦していたヒナタが声を上げた。その通りである。

羊頭駆逐(メリメリ・メリー) パール R 光文明 (3)
クリーチャー:アウトレイジ 1000+
自分のシールドが5つ以上あれば、このクリーチャーのパワーは+5000され、「W・ブレイカー」を得る。(「W・ブレイカー」を得たクリーチャーは、シールドを2枚ブレイクする)

「ターンエンドだ。」
「僕のターン。それじゃあ、これを召喚させてもらうよ。」

 リョウはキイチにそう言って、1枚のカードをみせた。

「反転せよ、世界をッ!!《反転する不完全 ギャラクシー》召喚だ!」

反転する不完全(ミスター・パーフェクト) ギャラクシー SR 光文明 (7)
クリーチャー:アウトレイジMAX 9000
ブロッカー
W・ブレイカー
相手がバトルゾーンにあるクリーチャーを選ぶ時、「シールド・ゴー」を持つカードが自分のシールドゾーンに表向きであれば、このクリーチャーを選ぶことはできない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい
自分のシールドがブレイクされる時、「シールド・ゴー」を持つカードがそのシールドに表向きであれば、そのシールドのかわりに自分の他のシールドを手札に加えてもよい。(その「S・トリガー」を使ってもよい)

「効果発動!僕のシールドに、シールド・ゴー獣がいるから、君はコイツを選べないよ!」

 これが、リョウの新たな切札、《ギャラクシー》だった。シールド・ゴーを最大限に生かした効果は、キイチを苦しめることになる。

「くそっ、選べねえブロッカーまで・・・・・・!」
「どうだい?これが僕の実力だ!」

 圧倒的な戦力差を見せつけられたキイチ。しかし、その表情は-----------------輝いていた・
「面白い・・・・・・!この俺が、最高に楽しいと感じているッ!!」
「何を言うかと思えば・・・・・・!《アレキサンドライト》でシールドを2枚、消し飛ばす!!」

 シールドが割られた。しかし、

「S・トリガー発動!《DNA・スパーク》でお前のクリーチャーを全員タップ!!」
「なっ!!」

 範囲指定をしないこの呪文で、《ギャラクシー》もタップされた。良いぞ・・・・・・!最高だ・・・・・・!!キイチはこれまでにない興奮を感じていた。今までで、一番の接戦。キイチが求めていた感覚はこれだった。

「全力で、ぶつかってやるぜ!!俺のターン!呪文、《キリモミ・ヤマアラシ》だッ!!」

キリモミ・ヤマアラシ R 火文明 (1)
呪文
このターン、次に召喚する自分のクリーチャーの召喚コストを1少なくしてもよい。ただし、コストは1より少なくならない。そのクリーチャーをバトルゾーンに出した時、このターンの終わりまでそのクリーチャーは「スピードアタッカー」を得る。

「そして、コストを1軽減し、《極太茸 菌次郎》を召喚だ!」

極太(ゴンブト)茸(マッシュ)菌次郎 UC  自然文明 (3)
エグザイル・クリーチャー:アウトレイジMAX 2000
このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンにおいてもよい。
ドロン・ゴー:このクリーチャーが破壊された時、名前に「極太」とあるエグザイル・クリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。
自分の他の、名前に「菌次郎」とあるエグザイル・クリーチャーをバトルゾーンに出すことはできない。

「ス、スピードアタッカー!?だけど、攻めきれるわけがない!!」
「どーだか・・・・・・デュエマは最後まで、何が起こるか分からない!《ファルコン・ボンバー》を召喚だ。そして《菌次郎》でシールドへ攻撃ッ!!と、同時に手札から《EX秘伝 カツトンファー》を唱える!」

 さきほどから、彼の行動には不可解なものが多い。何故、スピードアタッカーを追加する必要のあるクリーチャーがもういないのに、《ファルコン・ボンバー》を出したのか。しかし、それは次の瞬間明らかになった。

「そして、《菌次郎》を破壊しドロン・ゴー!!《極太陽 シャイニング・キンジ》召喚!そして、《ファルコン・ボンバー》で最後のシールドを頂戴する!」
「くそっ・・・・・・《ファルコン・ボンバー》はこのため・・・・・・!!」

 トリガー無し。そして、《シャイニング・キンジ》にスピードアタッカーが追加された。この時点で、彼に敗北が確定する。

「《シャイニング・キンジ》でダイレクト・アタック!!」





「負けたよ。」
「ふん、こっちはキリキリ舞いさせられたがな。」

 リョウは、ふぅとため息をつく。

「僕は甘いかな。やっぱり。まだ、精神的にもプレイング的にも。」
「どーだかな。己の力を判断し、決定するのは、最後は己。先人の教えだ。だが、お前にも教わった事がある。」
 
 少しキイチは間を空ける。

「防御ってのは、守りてえモノで強くも弱くもなるって事だ。俺が守りたいものは何だ?俺にはまだ分からん。だが、お前にはハッキリそれが見えてる。羨ましいぜ。」

 そう言ってキイチは、チームメイトの元へ戻っていった。






『中堅戦ッ!!如月選手対、月夜野選手!』

「まさか、シオちゃんと当たるなんてね。」
「先輩。容赦はしないので、ご覚悟を。」

 2人は向き合い、既に火花を散らしている。ここで、レイジ・オブ・アゲインストが勝利すれば、コールド勝ち。そして、エヴォルブ・タイフーンが勝利すれば、大将戦に持ち込める。

『試合開始ッ!!』
「「デュエマ・スタート!!」」