二次創作小説(紙ほか)

ターン80:”恐怖”ノハジマリ ( No.221 )
日時: 2013/11/02 17:11
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: 0.DI8Vns)

宇宙(コスモ)美刃(ビューティー) ミケランジェロ VR 光文明 (8)
エグザイル・クリーチャー:アウトレイジMAX 11000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から3枚を見る。その中から1枚を裏向きにして、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに加え、残りを手札に加える。
W・ブレイカー
ドロン・ゴー:このクリーチャーが破壊された時、名前に《宇宙》とあるエグザイル・クリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。
自分の他の、名前に《宇宙》とあるエグザイル・クリーチャーをバトルゾーンに出すことはできない。

 現れたのは、神々しき女神のようなクリーチャー。それは、まるでメカ・デル・ソルのようだった。しかし、その正体は無法者のエグザイル。唯のクリーチャーとは、危険性のベクトルが違う。
 が、それはこちらも同じこと。《カツキング》は、登場ターンのみのアンタップキラー、しかもインフィニティ・パワーアタッカーで攻撃時のパワーは無限大だ。
 しかし。

「《ミケランジェロ》の効果によって、3枚ドロー。そして。そのうちの1枚をシールドへ!」
「仕込まれたか。」

 罠を張られた。

「仕方ねえ!《カツキング》で《ミケランジェロ》を攻撃!」
「《ムルムル》でブロック!」

 さらに、攻撃を妨害される。しかし、バトルには勝ったため、シールドはブレイクした。しかも、

「アタック・チャンス、《カツトンファー》でバトルに勝った際のブレイク数も増える!それも、もう1枚使って、合計シールドをT・ブレイク!」

 校長、残りシールド0枚。しかし、

「S・トリガー発動。《ヘブンズ・ゲート》で《変幻の精霊ナイツオブ・コバルト》と《偽りの名 オラオラ・レオーネ》召喚。《オラオラ・レオーネ》の効果で、クリーチャーは可能ならば攻撃しなければなりまセン。」
「くっ、すまん!《プロメテウス》で攻撃!」
「《ナイツオブ・コバルト》でブロック。一方的に破壊デス。」

 「さらに」と、校長は続けた。

「私のターン。《トゥルー・ヘブンズ》で《カツキング》をシールドへ!」
「くそっ!!」
「さあ、《ミケランジェロ》でW・ブレイク!!」

 シールドが割られた。クリーチャーはゼロ。シールドも無い。絶望的な状況だ。しかし、次の瞬間だった。カツドンが叫ぶ。「迷わず、シールドをめくるんや!」と。

「信じるぜ、カツドン!お前の声を!」

 迷わずシールドをめくった。そして----------------------------

「---------------------来た!S・トリガー発動、《ホーガン・ブラスター》で山札をシャッフルし、来たクリーチャーか呪文のコストを踏み倒し、召喚及び唱えても良い!」

 最強クラスのS・トリガーが現れる。

「なっ!!」
「効果で、《激流剣砲 カツ∞キング》召喚だ!!」

激流(アチョー)剣砲(クリムゾン) カツ∞キング P 水/火文明 (9)
エグザイル・クリーチャー:アウトレイジMAX 12000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手の「ブロッカー」を持つクリーチャーを無限の数破壊する。その後、カードを1枚引いてもよい。
T・ブレイカー
自分の他の、名前に《剣砲》とあるエグザイル・クリーチャーをバトルゾーンに出すことはできない。

 現れたのは、新たなる武神。封李の新たなる切り札。

「これが、俺の新しいエグザイル、《カツ∞キング》だぜ!効果で、ブロッカーを無限の数だけ破壊!!つまり、あんたのクリーチャーは《ミケランジェロ》以外、消滅だ!さらに効果で、1枚ドロー!」
「やはり・・・・・・貴方は逸材だ。」

 微笑みながら、校長は呟いた。

「俺のターン、《カツ∞キング》でダイレクトアタック!!」
『正義は絶対、カツキング!!』

 勝負が決まった。一撃が直接校長に炸裂し、空間は裂けた。





「お見事でしたよ。封李君。」
「で、あんたが俺に託したい物って、何だ?」

 一番の疑問をぶつけてみた。すると、校長は1枚のカードを差し出す。

「《暴剣王邪 ハリケーン》。これによって、”クロスファイア”は完成するのデス。今現在、教団は勢力を付け、人間界への侵攻を開始しようとしている。そのためには、インフィニティ・キーによって、”勝利皇帝”を復活させることが重要なのデス!」
「けっ、面白ぇ!!やってやろうじゃねえか!!」

 封李は、そう言ってカードを受け取った。

「この世に、俺の邪魔をする奴は、神だろうが何だろうが、許さねえ!な、カツドン!」
「おーう!全員、叩き潰すだけや!」

 そう、カツドンは応えた。




「黑鳥レンの容体は?」
「もう、すっかりヨミ様の精神体と馴染んでいる模様。」
「そうか、”サファイア”は?」
「精神体は完成しました。残るは、肉体のみ。それが封印されている鎧龍の”封印の祠”ですべての決着はつくでしょう。」
「”Z”は?」
「凄まじい怨念ですが、制御できました。」
「分かった。総員、配備。これより-----------------------」

 天草は一言置くと、叫んだ。

「これより、人間界への侵攻を開始する。全ては我が、オラクルの神のため!そして、伝説の超獣、”サファイア”と”Z”の復活のため!!」
「「「オォー!!!!」」」

 恐怖の時間は、刻々と近づいていた。それとともに、”天空城寒ヴァルハラ・ゴッド”は、人間界へ向けて轟音を上げて動き出す。





「鎧龍サマートーナメント、準決勝!開始します!!」

 オオオオオォォォォオオ!!

 歓声が上がる。現在、進出しているのは4チーム。その中でも、1年チームである”レイジ・オブ・アゲインスト”は一際輝いていた。

「それでは、まず。チーム”ギルティ”と”レイジ・オブ・アゲインスト”の試合を-------------------------------------」

『うおおおおおおおおおおおお!!』

 轟音が轟く。次の瞬間、壁が切り裂かれた。現れたのは、上半身は武神、下半身は生き物のような姿をしたオラクリオン、《アシッド》だった。
 混乱はすぐに起こる。逃げ惑う人々。しかし、これだけでは終わらない。


『オーッホッホッホッホッホ!!苦しゅうないぞよ!!』

 巨大な簪が飛んでくる。次の瞬間、校舎は外側から壁を粉砕された。

「《パールジャム》・・・・・・だと!?」

 ヒナタ達も、次々と現れるクリーチャーに戸惑いを隠せない。

「数が多すぎる!!一体、何が起こったんだ!!」

 叫ぶ天川。急いで、フジにケータイをかけようとする。
 そして、ヒナタは逃げ惑う人々の中で、1つだけ黒いものが見えた。見覚えのある風貌。黒髪に、中性的な顔立ち。全て覚えているからわかる。だが、その少年は--------------------------その黑鳥レンは、自分の知っているものとはどこか違っていた。


「ゼロの支配が始まる。」

 機械のように、一言だけつぶやいた彼の口は右半分が耳まで裂けていた。