二次創作小説(紙ほか)
- ターン82:迎撃戦 ( No.223 )
- 日時: 2013/11/03 18:19
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: 0.DI8Vns)
「く、くそっ!!どうしたらいいんだ!!」
キイチは突如起こった光景を目にし、為す術なしかと拳を地面に叩きつけた。すると、いつの間にか背後にいた天川が喋る。
「何を言ってるんだ。こっちから決闘空間を開けばいい。」
「わわわっ!!あんた、そこにいたのかよ!てか、どうすればいいんですか!」
「簡単だ。今、そこで暴れている《オルタナティブ》を倒してやる。こうやって、デッキをかざせば・・・・・・!」
天川は、デッキをかざす。次の瞬間、黒い靄と共に、天川は消えた。が、すぐに戻っていた。《オルタナティブ》は消えていた。
「さあ、これで完了。決闘空間での出来事は、全てこちらの世界では、1秒ほどで済まされる。」
「そ、そうなのか!?よし、これなら・・・・・・!」
「ただし、決闘空間に入るには、ゼニスかアウトレイジ、オラクルのカードを所持していることだ。ま、君なら問題ないだろ。」
天川の忠告を聞いたあと、キイチはすぐに飛び出てクリーチャー達に戦いを挑みに駆けて行った。
同じ頃、コトハは以前に同じような事態に遭遇しているため、楽々とクリーチャーを倒していった。
「こ、これで3体・・・・・・!」
「コトハッ!何か、皆コッチを狙ってきてるよ!」
考えられる理由は唯一つ。オーロラ含む、スノーフェアリー全員(信仰対象である《妖精左神パールジャム》を除く。)が教団を裏切り、アウトレイジに付いたからである。しかも、オラクリオンやゴッド・ノヴァだけでなく、一般クリーチャーまで出現しだした。
「一体、何が目的なのよ!!」
「全ては復活の祭壇が目標--------------------------------------」
背筋が凍った。思わず振り向く。そこには、口が耳まで裂けたレンの姿--------------------------
「ぎゃあああああああ!!レンのお化けええええええええええ!!」
「フッ、フハハハハハハハハ!!全く、人間とは愚かで軟弱、そして臆病者な生き物だな!!」
馬鹿にするかのように、レンは言った。しかし、声色が少し低い。目の前にいるのはレンなのに、レンではないようだった。
「あんた・・・・・・!レンじゃないわね!!」
「我が名はヨミ。少々、地上というのがどういう場所か、この目で確かめに来たところだ。今は、この少年の体を借りておるがな。」
ヨミ-----------------------------!?敵の大ボスが、何故こんなところに?
しかし、コトハが模索している間に気がつけばレンは、コトハの顎に手を当てていた。
「貴様、なかなか美しいではないか。」
「なっ、触るなっ変態!」
本能的に手を払いのける。しかし、レン---------------------------否、ヨミはサドスティックな冷たい笑いを上げる。
「いや、可愛らしいと言った方が正しいか。よし、貴様。我が嫁になれ。」
「はぁ!?」
思えば、色々な意味で恐ろしいことをほざく神だと、コトハは口に出しそうになった。
非常識すぎる。こんな奴と結婚するなど、まっぴら御免こうむる。
「もういいわ!オーロラ!」
しかし、足元にいたはずのオーロラはいない。否、後ろの壁に隠れ、ガクガクしながら怯えていた。
「ふん、裏切り者が。」
ヨミはオーロラに冷たい眼差しを向ける。しかし、同時に笑みを浮かべた。
「だが、その怯えた顔はなお愛しい。」
そう言って、嗜虐も込めた眼差しで、オーロラを見つめる。
コトハレポート1.神人類ヨミはどS。
「そしてなにより、可愛らしいではないか。」
コトハレポート2.ヨミはロリコン。
「ならば、両方が我が側室に迎えれば良い!!」
コトハレポート3.ゴミ・・・・・・じゃなかったヨミは浮気者。結婚したくないタイプ。
今の3つの事柄をメモにまとめたあと、コトハはオーロラに怒鳴る。
「てかアンタァー!!いつまで隠れてるのよ!!」
「だって・・・・・・ヨミ様はロリコンで・・・・・・。以前、封印される前も、いっつもあたしに迫って来て、部下に止められていたんだから!」
泣きそうな顔で、オーロラは弱々しい声で言った。
コトハレポート4.神人類ゴミはロリコン。そしてしつこい。
「あんた人気あるわねー。」
「嬉しくないもん!」
涙目で、オーロラはコトハに抱きつく。コトハはため息をつきながら、
「良いわ!デュエマで決着つけましょ!アンタが勝てば、アタシ達を好きにして構わないわ!だけど、アタシたちが勝てば、とっととここから出て行きなさい!!」
「良いだろう。余の力、思い知れば良いわ!!」
「武闘フジ、星目テツヤ、無頼シント。貴様らを反逆罪で拘束する!」
鎧の男、天草は3人に向かって言い放つ。
「あーあ、面倒のが3匹も出てきやがったよ。」
テツヤはため息をついた。目の前にいる3体のイザナイ。《天草》、《ガーリック》、そして機械と女神像が融合したような容姿のオラクル、《ロイヤルティー》が立ちはだかる。
「この際だ。フジ、あれは持ってきてるな?」
「当然だ。ゼニスを使って、ぶっ倒すぞ!!ああ、そうだ。ついでにだが・・・・・・。」
そう言って、1枚のカードをシントに投げる。
「おっ、新しいクリーチャー。感謝千万だぜ、フジ!」
「教団対策カードの中でも、エグザイルを作るのは大変だったが、ようやく完成した。これも、0・メモリーのおかげだな。」
「んじゃあ、行くか!」
3人は進み出る。ロイヤルティーが、ガーリックに言う。
「傷が浅くて安心しましたわ。まあ、貴方程の人物が簡単に死ぬわけがないですものね。」
「ふん、ほざけ!!前は、槙童キイチに手酷くやられたが、今度はそうはいかん!そして、奴もこの手で・・・・・・!」
「御託は良いですの。とっとと、連中を倒しましょう。」
そして、黒い靄が発生した。同時に、決闘の始まりを告げていた。
「イタタタタタ・・・・・・!」
「おーっ、ようやく着いたか。んじゃあ、始めるぞ。」
封李は、ヒナタに手を差し出す。ヒナタはそれを掴み、立ち上がった。ヒナタは目の前にある魔法陣の姿を確認した。校長が、やってくる。
「”ガイアール”に認められるには、この場で戦い、勝つこと。貴方たち2人が戦い、勝ったほうが”ガイアール”の所持者となるのデス。」
つまり、伝説のクリーチャーを手に入れられるのは、どちらか1人だけだ。
「エグザイルの所持者のみが、”ガイアール”所持の権利を持つのデス。」
校長に急かされ、デッキを取り出す2人。
「本気で行くぞ、ヒナタ!!」
「望むところだ、封李!!」
「「デュエマ・スタート!!」」