二次創作小説(紙ほか)
- ターン90:フルリセット ( No.243 )
- 日時: 2013/11/04 22:19
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: 0.DI8Vns)
「《ディアボロス》!?」
「まあ、ヨミには感謝している。0・メモリーで、俺様を蘇らせてくれたのだから。」
創造主でさえも、喰らい尽くしてしまう悪魔。
それは、絶対に契約を交わしてはいけない凶暴な怪物だったのだ。
それは、とても巨大な存在だったのだ。
それは、ヨミを遥かに上回った、人知を超える究極の神だったのだ。
「何とォー!少年が、巨大な怪物を相手に、デュエマをしているのでしょうか!!」
TVのレポーターが、ヘリコプターから身を乗り出している。カメラマンも、必至にカメラを回す。Zが現れたことで、世界中は暗雲に包み込まれ、雷鳴が轟き、異常災害が起こっていた。
「さて、ギャラリーも集まってきたところだ。この俺様の、デュエマの実力を特と見せつけてやろう!!S・トリガー、ダブル発動!!」
螺旋状の閃光が、ヒナタのクリーチャーを締め付けた。同時に、炎陣から、《神聖騎 オルタナティブ》が姿を現す。
「《DNA・スパーク》と《インフェルノ・サイン》だと!?」
まさしく、それが正しかった。現に、ディアボロスのシールドは1枚増えている。
「我ターンよ!!《オルタナティブ》を進化元に、俺様を召喚!!」
次の瞬間、闇のオーラが全て、《オルタナティブ》に集結した。
「悪魔の神よ、ここに現れよ!!1万年間積み上げた恨みを!晴れることのない怨念を!好きなだけ吐き出すが良い!!邪神、復活!!《聖忌祭 レイブ・ディアボロス》、永き眠りから覚醒せよ!!」
聖忌祭(せいきまつ) レイヴ・ディアボロス SR 無色 (10)
進化クリーチャー:オラクリオン/ワールド・コマンド 23000
進化-自分のオラクリオン1体の上に置く
このクリーチャーが攻撃する時、相手の光のクリーチャー、水のクリーチャー、闇のクリーチャー、火のクリーチャー、自然のクリーチャーを1体ずつ破壊する。
Q・ブレイカー
エターナル・Ω
現れたのは、5色の光を身にまとった凶悪な化身。もはや、何の文明にもなれなかった彼が行き着いた先が、ゼロ文明だったのだろう。
《レイブ・ディアボロス》の効果は、攻撃するたびに相手の5文明のクリーチャーを1体ずつ破壊するもの。さらに、ゼニスの特権、エターナル・Ωも所持しているのだ。
「さあ、最後のシールドをブレイク!!」
最後のシールドが割れた。それとともに、ヒナタの体は大きく吹っ飛ばされる。そして、バランスを崩して落ちそうになる。
「くそっ・・・・・・!!」
「さらに、目障りな雑魚どもを破壊だ!!」
クリーチャー、全滅。場は、真っ新。何もない。
「ここまでか・・・・・・!!」
思えば、頑張ったほうか。例え、これで世界が滅ぼされても悔いは残らないかも。そう、マイナスな思考に陥り出した。世界を救うという圧力に押しつぶされかけていたのだろうか。
だが、そんなヒナタを許さない人間達がいた。
「立ち上がれ、ヒナタァー!!てめーは、そこまでの人間かァー!!」
「キイチ・・・・・・!?」
《キンジ》の手のひらに掴まり、必至に叫ぶキイチ。さらに、
「キイチだけじゃねえ!!俺たちも・・・・・・!!俺たちもいるぞ!!」
「封李・・・・・・さん!?」
同じく、実体化したエグザイルに掴まっている多くの面々が見えた。
「折角、この僕が直々に応援してきてやったんだ、負けたら許さないよ?」
「ジェイコフ!」
「先輩なら、勝てます。ディアボロスのような悪魔に、負けるわけがないです!」
「シオ・・・・・・それに、皆!!」
シントが、最後に叫んだ。
「勝て、ヒナタ!!勝つしかねえんだ!!」
「黙れ、愚か者どもがあああああああああああああ!!」
ディアボロスが、ビームを発射しようとする。直後、爆音とともに----------------------------ディアボロスの腕が破壊された。
「な・・・・・・!!」
「S・トリガー発動。今日は本当についてるぜ!《秘拳カツドン破》だ!」
呼び出されたクリーチャーは、唯1つ。
「《ドラポン》召喚!!効果で、自爆だぜ!!」
「なっ・・・・・・!!」
『ドロン・ゴーっちゃぁー!!』
突然の来訪者。さらに、ドロン・ゴーが決まる。光が集積し、同時に暗雲が晴れた。
「現れよ、《弐超拳銃 ドラゴ・リボルバー》!!」
「くっ、ターンエンドだ!!」
ここから、無法者の快進撃が始まる。
「俺のターン!G・0で、《無重力 ナイン》召喚!!そして、《青狼の始祖 アマテラス》召喚!効果で、山札から《母なる星域》を使用!《アマテラス》をマナに置き、《ナイン》から進化!!」
次の瞬間、0・メモリーが出現した。同時に、インフィニティ・キーが挿入される。
「超音速で駆け抜けろ!!偽りの平和を打ち破れ!伝説の英雄の力は、我らに有り!!《超竜の潮流 コンコルド》!!」
超竜の潮流(ヴァルキリー・アース) コンコルド SR 火/自然文明 (9)
進化クリーチャー:アウトレイジMAX 13000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
進化-自分のアウトレイジ1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のマナゾーンにあるカードの枚数以下のコストを持つ進化ではないアウトレイジを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
T・ブレイカー
そのクリーチャーは、飛行機を擬人化したような容姿をしており、その姿は空賊を連想させる。両手に構えた槍は、どんな敵をも貫き通す。
その効果は、マナゾーンからアウトレイジを出すこと。
「現れろ!《暴剣王邪 ハリケーン》召喚!効果で、《ディアボロス》を凍結!!そして、《コンコルド》で最後のシールドをブレイク!!」
これで、ディアボロスを守るものは、何もなくなった。
「いっけえええええええええ!!《ドラゴ・リボルバー》で、ダイレクトアタック!!」
「うっ、そんな・・・・・・!!我が、Zの怨念が、こんなことで消えるはずが・・・・・・うぎゃああああああああ!!」
ディアボロスは、弾丸に貫かれ、煙のように消えてしまった。同時に、ヨミも消滅し、オラクルたちもいなくなったようだ。そして、暗雲は晴れ、全世界にいたクリーチャーは全て消滅する。
そして、そこには-----------------------元に戻ったレンの姿があった。
「レン!!」
ヒナタはすぐさま、駆け寄る。見ると、裂けた口も元通りだった。そして、揺すり起こした。うめき声と共に、レンはゆっくり目を開ける。
「うぅ・・・・・・ん?僕は今まで・・・・・・。」
「悪い夢を見てたんだよ。」
「はっ、そうだ!イズモは!?武闘ビルはどうなった!?」
ああ、そこから記憶が飛んでいたのか。それを聞いて、皆笑い出す。
「お、おいっ!!笑うな!」
「心配するな、レン。もう大丈夫だ。」
「ヒナタァー!!」
声がした。振り向くと、オーロラとコトハ。オーロラは、嬉しそうにドラポンの胸へ飛び込んでくる。
「ありがと!ドラポン!」
「い、いや・・・・・・おだんは何にもやっちょらんよ。ヒナタが・・・・・・。」
照れて頭を掻くドラポン。すると、オーロラが指をさす。
「あっ、高級ビーフステーキが空を飛んでる!!」
「なっ!?どこどこ!?」
ドラポンは、思わず振り向いた。次の瞬間。冷たく、やわらかい感触が頬に当たった気がした。その正体を導き出すのには時間がかかったが、理解した瞬間、頭が真っ白になる。つまり、口で伝える女の愛情表現。
「ふぇ!?」
「あ・り・が・と♪」
そう言うと、もう一度オーロラはドラポンに抱きついた。それを見ていたヒナタとコトハはため息をつきながら、
「ま、お幸せに。」
「大胆ねぇ。あの子も。」
と言ってみた。まあ、これで全て、丸く収まる------------------
「訳ねーだろーが!!まだ、俺たちのトーナメントが終わってねーぞ!!」
「そうだな。」
キイチも、ヒナタに応えるように言う。
「んじゃあ、帰るか!俺たちの学校に!!」
戻れば、また学園生活が始まる。平凡な日常だとしても、それが一番大切なのだから。
「んじゃあ、トーナメント終わったら、また皆でデュエマしよーぜ!!」
「何があったのか、全くわからんが、その意見には賛成だ。」
「じゃあさ!じゃあさ!トッキュー8も面白いと思うよ!」
「お前なあ、俺らに腹くくらせるつまりか。パック8枚分なんて小遣い、今持ってないんだが・・・・・・・。」
「じゃあ、その費用は武闘財閥がだそう。ついでに、うちで記念パーティでもどうだ?」
「「「金持ちスゲー!!」」」
ただ、ここで言えるのは唯一つ。皆がつながる合言葉------------------------------今だからこそ、言いたかった。
「デュエマしよーぜ!!」