二次創作小説(紙ほか)

ターン10:デッキ作りの指南!! ( No.31 )
日時: 2013/06/15 22:14
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 39RfU1Y2)

「と言うわけで、デッキを作ることにした。が、ビートダウンデッキの作り方が全くを持って分からない!!」

 昼休み。大量のカードを前に、頭を抱えるヒナタ。一応、多くのカードを所有しているのだ。ここで、デッキのタイプについて読者諸君に説明しておこう。


デッキタイプ1)ビートダウン:小型のクリーチャーでガンガン攻撃するデッキ。主に、ヒューマノイド、ビーストフォーク、ドリームメイト、アウトレイジなどの種族が得意とする。召喚酔いしない、スピード・アタッカーなどが投入される。

デッキタイプ2)コントロール:クリーチャーの効果で相手の動きを封じたり、大量破壊で敵に何もさせないなど、その名の通り場を支配するデッキ。主に、ドラゴン・ゾンビ、デーモン・コマンドなどの種族が得意とする。また、クリーチャー除去、敵の動きを縛る効果を持つカードなどが投入される。

デッキタイプ3)コンボ:ある特定のコンボのために組まれたデッキ。クリーチャー、呪文、城、クロスギア同士の組み合わせが重要。また、やりたいことを早く行うために、マナ加速や手札補充が投入される。

デッキタイプ4)種族デッキ:特定の種族を中心に組まれたデッキのこと。種族間のボーナスが大きく、進化元が多いなどのメリットもある。
ジャイアントやアーマード・ドラゴンは、サポートが重要になってくる。

 とまあ、他にも種類があるが後は自分の手で調べて欲しい。ともかくデッキとはデュエリストの数だけ存在するのだ。

「にしても、どーすれば・・・・・・。」
「ふふふ、お困りのようだな。」
「どわあい!!」

 いきなり、レンがヒナタの目の前に姿を現した。いや、正確に言えばヒナタが今、気付いただけなのだが。

「どうやら、コントロールを長らく使っていたせいで、ビートダウンの組み方が分からなくなった・・・・・・と。」
「ま、まあね・・・・・・。」
「だがな、良い方法がある。ほら、出てこい。」

 レンの後ろから、1人の男子生徒が現れた。

「あ、リョウ!」
「は、はい・・・・・・恐縮ながら僕がデッキ作りのレクチャーを務めさせていただきます・・・・・・。といっても、レンさんに頼まれたんですけどね。」

 茅山リョウ。この間、不良にカードを奪われたところを、ヒナタに助けて貰ったのだ。

「僕、デッキを作るのは得意なんで!」
「じゃ、後は任せた。美しい美学に基づいたデッキが出来るよう、幸運を祈る。」
「何だったんだお前・・・・・・。」



「まず、君の今までのD・リーグでのパターンから、適合されるデッキは、火水ビートダウンだね。」
「まあ、ビートダウンを作るのが目的だからな。」
「ただ、ビートダウンと言っても1ターン目から攻めていける、超速攻デッキにする予定だけどね!じゃあ、作っていこうか!」



デッキ作りのコツ1:まず使ってみたいカードを決めるべし


「まず、使ってみたいカードを決めるよ。確か、ヤンキーとのデュエマではアウトレイジビートを使っていたけど?」
「まあ、あれとはちょっと違うデッキにしたいんだ。まず、《終末の時計 ザ・クロック》、《アクア・スーパーエメラル》、《虚空の力 レールガン》だな。」

 ヒナタが机に3体のクリーチャーを置く。それを見て唸るリョウ。

「だけど、いくら3マナといえど、あまり数をつぎ込み過ぎちゃいけないよ。特に速攻には。」
「ま、まあ・・・・・・そうだな。ただ、《レールガン》は序盤からでも高いパワーで牽制できるし、《アクア・スーパーエメラル》は《クロック》やS・トリガーを仕込ませたいからな。でも俺の悪い癖だな。速攻だと、3マナでも重い部類にはいるのか・・・・・・。」
「《クロック》は4枚投入だね。S・トリガーだし。《レールガン》と《アクア・スーパーエメラル》は2枚くらいかな?」
「す、少ないな・・・・・・。でもこれくらいが妥当なのか。」
「じゃあ、1マナ2マナのクリーチャーを決めていこうか。」



デッキ作りのコツ2:コストの低いカードは優先的に多く入れるべし

「1マナは確実に、《凶戦士 ブレイズ・クロー》だな。」
「ああ、で2マナは《潜行する穿孔ギーガ》、《飛翔する啓示 ゼッツー》、《究極兵士 ファルゲン》とかかな。《ファルゲン》は《ブレードグレンオー・マックス》と組ませると、デメリットの心配もないよ。で、1マナ2マナのカードは4枚か3枚ずつ投入しよう。」
「そんなに多いの!?」

 リョウはさらにカードを取る。

「あとは、手軽に使える除去呪文を入れないとね。《ザ・ストロングスパイラル》や《スパイラル・ゲート》。あと、《パワフル・ビーム》も良いね!」


デッキ作りのコツその3)切り札を決めるべし!

「ってわけで、後は大詰め。切り札を決めよう。」
「ああ、今度こそあいつに勝つために、いくつか用意したカードがあるんだ。」
「じゃあ、見せて。《金属器の精獣 カーリ・ガネージャー》か。これは良いね。絶対に入れよう!後は、《ダークナイト(神砕き) クリストファー》だね。」

完成したデッキ

凶戦士 ブレイズ・クロー×4
潜行する穿孔ギーガ×4
飛翔する啓示 ゼッツー×4
究極兵士ファルゲン×4
ザ・ストロングスパイラル×4
虚空の力 レールガン×2
アクア・スーパーエメラル×2
終焉の時計 ザ・クロック×3
エマージェンシー・タイフーン×3
支配からの解放×3
青狼の始祖アマテラス×1
紅き血のテスタ・ロッサ×2
金属器の精獣 カーリ・ガネージャー×2
ダークナイト クリストファー×2



「で、これを使ってみて、どんどん君なりに改造していけば良い!てゆーか、《アマテラス》への愛着はやっぱ強いんだね・・・・・・。」
「まーな!こいつは相棒だからな!!んじゃ、ありがとな!!リョウ!」
「良いんだよ。せめてもの恩返しさ!!」

 リョウは少し照れて見せた。

「んじゃ、デッキも変えて心機一転!!神に対抗するには、神砕きだ!!」

 意気込むヒナタ、しかし次回新たなる敵がヒナタに襲い掛かる!!