二次創作小説(紙ほか)

エクストラターン28:絶望と破壊の渦 ( No.340 )
日時: 2014/05/22 01:09
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: sEySjxoq)

邪念因子グラーヂ・ディミニエンド スラターン 無色 ≡V≡ (8)
進化クリーチャー:ワールド・コマンド・ドラゴン 15000
墓地進化KV-自分の墓地にあるドラゴン4枚の上にこのカードを重ねておく。
T・ブレイカー
メテオバーン--このクリーチャーがバトルゾーンを離れるとき、このクリーチャーの進化元のカードを1枚墓地に置いてもよい。そうした場合、このクリーチャーはバトルゾーンに留まる。
このクリーチャーの進化元のコストを合計した数以下のコストを持つクリーチャーは、全てパワーが1になる。
相手のクリーチャーは可能であれば毎ターン、このクリーチャーに攻撃する。

 突如、ヒナタのクリーチャー達が苦しみ、もがき始めた。

「《スラターン》の効果で、進化元のコスト----------つまり15--------以下のコストを持つあんたのクリーチャー全員のパワーは1になるわ」
「いっ、1だと!?」
「さらに皆、毎ターン《スラターン》に攻撃しなきゃいけない」

 確かに苦しい効果だ。手っ取り早く言えば、大概のクリーチャーに死ねと言っているといえばお分かりだろうか。パワー1の状態で、更に自分へ攻撃を強制させるのが、非常にとんでもない効果なのは、もうお分かりであろう。

「フフフ、アハハハハハハ!! そういうわけだから、《スラターン》で最後のシールド-------をブレイク!」

 《クロムウェル》のシールドが割られた。
 これで、もう逆転の手立ては絶たれた------------と思われた。
 ヒナタは息を詰まらせた。既に、呼吸など止まっていた。
 世界の命運を背負っているという気負いに潰されそうになっていたのだ。だが、引いた。そして来たカードは---------------

「まだ終わっちゃいねえ!! 俺のターン、ドロー! 超無限進化で俺のアウトレイジ全員を進化元に《勝利皇帝 Guy-R》を出すぜ!!」

 現れた。ヒナタの最後の切札が。

「いっけえええ!! 《Guy-R》の効果で、攻撃時に《スラターン》を破壊!!」

 いける。光のその先へ。勝利が遂に訪れる-----------------と思われた。

「《スラターン》の効果発動! 進化元を捨てれば、生き残るのよ! 《アングバット・アンカラゴン》を捨てて生き残るわ」
「いっ!? てことは強制的に《Guy-R》の攻撃は-----------」
「《スラターン》に向かう。しかも、もう一度効果を発動して、今度は《ツメイ・ゴルニッヒ》を捨てて生き残る!」

 守られた。またしても、ダイレクトアタックを通すことが出来なかったのだ。

「くっ、ターンエンドだ」
「あたしのターンよ!! まず、《時空の庭園》で進化元をセット! そして、《スラターン》でダイレクトアタック!!」

 風圧がヒナタへ襲い掛かる。しかし。ヒナタはまだ終わっていない、ということを感じていた。

「ニンジャ・ストライク発動! 《光牙王機ゼロカゲ》でブロック!!」
「またシノビ……!!」
「ああ、そうだ! クナイにシノビの戦略を教わったんだ! それだけじゃねえ、レンにコトハ、エル、シオ、リョウ、キイチ、ジェイコフ、封李さん、シント先輩、フジ先輩、テツヤ先輩、天川先輩-----------俺は今まで、沢山の仲間に支えられてきたんだ!!」

 今度こそ、最後だ。恐らく、《Guy-R》では《スラターン》を突破することは出来ない。最低でも、《スラターン》を4度除去しなければ、どかすことはできないのだ。
 そうしなければ、負ける。
 もう、幻惑などに負けはしない。
 もう、惑わされはしない。
 決してブレない、1つの芯となってヒナタを支える!!
 だから、引いた。

 -----------皆、見ていてくれよ!!


「俺のターン、ドロォー!!」


 輝くカード。これは-------------シントに貰ったカードだった。しかし、一度見たとき、そのカードは鎖で封印されているかのようなイラストでテキストにも何も無かった。
 しかし、今は在る。
 アウトレイジの仲間を思う気持ち、そしてオラクルの信じる気持ちが今、一つとなる!!


「そうだ、力は借りたり貸したりするもんじゃねえ!! 皆であわせるためのものなんだ!!」


 墓地、マナ、そしてバトルゾーンに在る《Guy-R》、すべての命が1枚のカードへ向かっていく。
 

「無法と神の力、今此処に!! 仲間の意思を弾丸に、邪悪なる存在を打ちぬけ!! 超無限進化Z、発動! すべてのアウトレイジとオラクルの思いを一つに!! 《無法神銃 限界突破の絶統》!!」


 この瞬間、世界は一つになった。同時に、竜神王の体内に取り込まれていたはずの人々の魂が共鳴した。
 その龍は、無法者でありながら神のような姿をしている。右手には巨大な銃。左手には聖なる槍を掲げて。
 そして、龍の額には、終焉を表すZのマークが施されていたのだった。


無法神銃ファイナルギャラクシー 限界突破の絶統ゼット ≡V≡  火文明(8)
進化エグザイル・クリーチャー:アウトレイジMAX/オラクル 13000+∞
超無限進化Z--自分のマナゾーン、墓地、バトルゾーンのアウトレイジ、またはオラクルを1体以上このクリーチャーの下に置く。
このクリーチャーは、バトルに勝ったときアンタップする。
パワーアタッカー∞
メテオバーン--相手のクリーチャーが攻撃するとき、このクリーチャーの下にあるカードを1枚墓地に置く。相手のクリーチャー1体とこのクリーチャーをバトルさせる。
T・ブレイカー

 これが真の”龍”神王だと言わんばかりに、ベルフェモールのシールドへ突撃を仕掛ける。

「まだだ!! こいつで攻撃するとき、メテオバーンで相手のクリーチャーとバトルさせる!」
「無駄よ! 進化元のコストは11に加え、さらにさっき補充した《腐敗無頼トリプルマウス》で合計16!! たったのパワー1で何が出来るの!」
「いやまだだぜ!! こいつは、パワーアタッカー∞を持っているから、攻撃時のパワーは無限大だ!!」
「う、嘘よ!!」

 しかし、銃から射出されたバーナーは、容赦なく《スラターン》を切り裂く。2度も。

「二度のバトルで、お前の《スラターン》の進化元は-2体。そして、バトルに勝ったから、《絶統》はアンタップする!!」
「そ、そんなああああ!!」
「再び、攻撃時のメテオバーン発動! 《スラターン》を破壊!」
「い、生き残るわ!!」
「まだだ!! 今度は、通常のバトルで破壊!!」

 進化元がいない。
 そして、再び起き上がる《絶統》。
 しかし、《邪念因子》が起き上がることは、もう無かった。
 世界中の希望を持って、無法神は最後の怒りの銃口を向ける!!


「《無法神銃 限界突破の絶統》でダイレクトアタック!!」