二次創作小説(紙ほか)

コラボ短編:last smile (13) ( No.345 )
日時: 2014/08/28 07:31
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: sEySjxoq)

「じいのターンですぞ。《浮魂 ターメリック》召喚。ターンエンドですぞ」
「こっちは《天真妖精 オチャッピィ》を召喚して、墓地の《霞み妖精 ジャスミン》をマナゾーンに置くわ」

 -----ターンエンドよ。
 コトハと胡椒のデュエル。互いにシールドは5枚。そしてコトハのマナは前のターンの《ジャスミン》のマナ加速、加えて今の《オチャッピィ》の効果で5。
 一方の胡椒はブロッカーの《ターメリック》を2体並べ、守りを固める。

「それではじいのターンですぞ、《光器左神 ラブパレード》を召喚してターンエンドですぞ!」



光器左神ラブパレード UC 光文明 (4)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァ OMG/メカ・デル・ソル 4000+
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、光の呪文を1枚、自分の墓地から手札に戻してもよい。
左G・リンク(このクリーチャーをバトルゾーンに出す時、「中央G・リンク」または「右G・リンク」を持つゴッドの左側にリンクしてもよい。リンクしたゴッドは、各ゴッドの特性〔パワーや能力〕をすべて持つ1体のクリーチャーとなる。バトルゾーンを離れる時は、その中の1枚を選ぶ)



 現われたゴッド・ノヴァOMG。現われた際に墓地から呪文を回収することができるクリーチャーだ。
 しかし、どうせ今は攻撃できない。
 コトハのターン、現在のマナは1つチャージして6。
 そして----------

「私のターン、《剛勇妖精 ピーチ・プリンセス》召喚!」

 現われたのは桃の被り物をした姫のようなスノーフェアリー、《ピーチ・プリンセス》だった。
 さらに、コトハがクリーチャーを召喚しようとすると、その身体が光り輝く。

「さらに《剛勇妖精 フレッシュ・レモン》を《ピーチ・プリンセス》の効果で2マナ軽減して召喚!」

 今度はレモンの被り物をした姫のようなスノーフェアリーだった。
 《ピーチ・プリンセス》はターン中、2度目に召喚するクリーチャーのコストを2下げる効果を持つ。
 そして-----------

「さらに《フレッシュ・レモン》も似た効果を持つわ! 今度は3度目に召喚するクリーチャーを3マナ軽減できる! 2マナで《驚愕の存在 カニス》召喚! ターンエンドよ!」

 1ターンで3体のクリーチャーが並んだ。
 しかし、胡椒の眼が妖しく光る。

「調子の乗ってもらっては困りますな。じいのターン、《逆襲の神類 イズモR》を召喚ですぞ!」
「っ……来たわね」
「リンクしたゴッドは召喚酔いしないですぞ、《イズモR》で攻撃! さらに効果発動、手札からコスト5以下のゴッド・ノヴァOMGを出すことができますぞ!」

 --------展開力は向こうも高いってことね!
 《イズモR》の攻撃がシールドを叩き割る。さらに、胡椒の手札から新たな神が降臨した。

「《霊騎右神 ワイアード》を出し、ゴッド・リンクですぞ!」
「くっ、パワー的に勝てそうにないわ」

 何て強大で神々しいのだろう。
 その光に飲み込まれてしまうそうである。
 しかし。

「こんなところで負けていられるわけがないじゃない! 行くわよ、《ナチュラル・トラップ》で神をマナゾーンへ!」
「ふむ。やりますな。では、《ラブパレード》をマナへ」
「ターンエンドよ」

 攻撃してこないことを怪しく思った胡椒だが、口角をにぃっと上げた。
 そして----------新たな神を繰り出す。

「その神が司るは破壊の渦----------《堕天右神カウントダウン》召喚ですぞ!」
「!!」

 現われた新たな神。禍々しい邪悪な気配を感じさせる。
 まず、水晶のような身体から放たれる黒い煙は翼を思わせる。
 そしてひらきっぱなしの口からは邪気がもれ出ていた。

「《カウントダウン》と神をゴッド・リンク。さらに《カウントダウン》が攻撃するとき、相手は自分のクリーチャー1体を選んで自分のシールドに置かなければならないのですぞ!」
「仕方ないわね、《フレッシュ・レモン》をシールドへ!」



堕天右神カウントダウン 闇文明(7)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァOMG/エンジェル・コマンド 7000
右ゴッド・リンク
このクリーチャーは、相手のクリーチャー、呪文の効果では選ばれない。
このクリーチャーが攻撃するとき、相手は自分のクリーチャー1体を選んで、裏向きにしてシールドゾーンに置く。そうした場合、更に1枚シールドをブレイクする。
W・ブレイカー



 漆黒のビームに貫かれた《フレッシュ・レモン》はシールドへ。
 さらに別のシールドが2枚吹っ飛んだ。

「W・ブレイク、ですぞ」

 卑しく彼は言った。

「さらに《カウントダウン》はクリーチャーや呪文の効果では選ばれない鉄壁の神! 超えられますかな?」
「超えて見せるわ! あたしたちはいつだって、そうしてきた!」

 信じるしかない。
 次の一手を!

「アタシのターン、ドロー!」

 来た。これならいける!

「《霞み妖精 ジャスミン》召喚! 効果は使わないわ」
「む?」
「そして、バトルゾーンにある3体の自然文明のクリーチャーを進化元に----------」

 次の瞬間、木の葉が舞い散る。ここは何もない空間なのに。

「芽吹きなさい、希望の花! 奇跡を起こす春風を、今ここに!」

 そして春のような暖かい風が吹いた。
 優しく包み込むような、そんな風だ。


「進化GV!! 《萌芽春風 フォレストーム・ペルセポーネ》!!」



萌芽春風プロセルピナ フォレストーム・ペルセポーネ 自然文明(5)
クリーチャー:アウトレイジMAX 15000
進化GV--自分の自然のクリーチャー3体の上に置く。
このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、マナゾーンの自然のカードをすべてアンタップする。
自分がカードの効果でマナゾーンにカードを置いたとき、自分のマナゾーンのコスト以下のクリーチャーを1体、バトルゾーンに出す。
このクリーチャーが攻撃するとき、マナゾーンにカードを1枚置く。
T・ブレイカー


 現われたのは小柄な姿の少女だった。民族的な衣装ではなく、スーツを纏い、手には無数の蔓が絡み付いている。
 そして後ろには巨大な龍の姿があった。
 これこそが、無法と神話が融合したクリーチャー、《ペルセポーネ》だった。

「まず、効果により、あたしの自然のマナを全てアンタップ!」
「ま、まさか、全部のマナが自然文明ですと!?」
「さらに呪文、《カラフル・ダンス》でマナゾーンのカードを5枚ずつ入れ替える! そして、その度に《ペルセポーネ》の効果が発動! マナゾーンの枚数以下のクリーチャーをマナゾーンから呼べる! 5回発動したから、大量のマナ進化クリーチャーを呼んじゃうわよ!」

 現われたのは、《密林の提督 ハックル・キリンソーヤ》、《大神秘イダ》2体に《チャミリア》、《ピーチ・プリンセス》といった具合だった。
 
「そして、《キリンソーヤ》のシールド・フォースであたしのクリーチャーはブロックされない!」
「ちょ、おま、待ってくださいですぞぉぉぉ!!」

 しかし、懇願虚しく。

「《イダ》2体と《キリンソーヤ》でシールドを全てブレイク!」

 次々と割られていくシールドの破片を浴び、血だるまになったところで、《ペルセポーネ》の龍が口を開けた。
 キィィィィとエネルギーを溜める音が宣告を告げた。
 お前の”負け”だと。


「《ペルセポーネ》でダイレクトアタック!!」


 刹那----------龍の口から放たれたすさまじいエネルギーと共に、目の前の守護者は残像も残らないまま消えた。