二次創作小説(紙ほか)

ターン28:教団急襲! ( No.84 )
日時: 2013/07/08 22:07
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 39RfU1Y2)

「なぁ、ドラポン、今思ったんだけどさ。」
「何っちゃ。」

 帰宅時・・・・・・もうすぐ家に着こうかと言うときに、ヒナタはそう言った。

「クリーチャーも異性を好きになったりとか、あるんだな。」

 ヒナタはドラポンの方を向いて、にやりと笑う。思わず、ドラポンは普段から赤い顔を更に赤くした。

「ちょ、ちょお待て!!別におだんは、オーロラの事が好きって訳じゃないっちゃ!」

 それを聞いて、からかうような目でヒナタはドラポンを見た。

「へぇ〜。別に俺、オーロラのことを言った訳じゃないんだけどさぁ?」
「うっ!」

 墓穴を掘り、今にも湯気が頭から立ちそうなドラポン。

「ヒ〜ナ〜タァ〜!!」
「わり、わり。でもさ、アイツ敵なんだろ?教団なんだろ?」
「教団のヤツとは、大昔に何度も戦った。でも、アイツには、アイツには、あからさまな邪悪さが感じられんかった!」

 必死に弁解するドラポン。

「何なら、良いんだけどさ。」

「見付けたぞ、暁ヒナタ。」
「!」

 聞き覚えのある、冷たい声。その名をヒナタは言った。

「日蓮・・・・・・!!」
「覚えていたようだな。所詮、オーロラ如きに貴様らが倒せないわけだ。まさか、エグザイル・クリーチャーを手にしているとは・・・・・・。まあ良い。ダイダラも現在は、ある場所に向かっている。だが、貴様如き、私が直接手を下すまでもない。行け!”アカダシ”!!」

 日蓮が指を鳴らす。次の瞬間、水色の魔法陣が輝きながら現れ、甲殻類だのウミヘビだのが合体したようなクリーチャーが現れた。直後、咆哮を上げる。

「うわぁぁ、美味しいダシが取れそうだなぁ!って言うわけねーだろ!!いや、確かに鍋にしたら美味しそうではあるけども!!勝てるかこんなごっついヤツ!!」
「ハハハハハハ!!恐れを成したか、暁ヒナタ!!ちなみに、アカダシから取れるダシは、極上!教団では、《「味」の頂 アカダシ》の異名を貰っている。」

 仮面を付けているため、表情は分からないが、恐らく高笑いして居るであろう、日蓮。

「ダシとか言ってる暇はねーんだよ!!何その解説!かの有名な某グルメバトルマンガじゃねーだろ!!何その異名!ゼニスじゃねーだろ!そいつ、明らかにアースイーターだろ!!」
「ビビっちょる暇とちゃうぞ!ヒナタ!!」

 だが、ドラポンの足も震えていた。

「お前が言うな!!」
「さぁ!!奴らを、決闘空間に引きずり込むのだ!!アカダシ!!」

 日蓮の合図で、ヒナタに飛びかかるアカダシ。

「あの黒い空間、決闘空間って言うのかよ!初耳なんですけど!」

 ヒナタが再び突っ込む。


「ガガガガガァァァァァァァァアアアアア!!!!!」

 咆哮を上げ、黒い霧を吹き出すアカダシ。その時だった。

「俺が相手してやる!!面白そうだからな!!」
「へっ!?」

 アカダシとヒナタの間に割り込むように、誰かが現れた。白髪で、目は深紅色。そして、中世的な体型の少年。しかし、次の瞬間、黒い霧に包まれて周りに擬態するように見えなくなった。

「チッ、運の良いヤツだ・・・・・・!仕方があるまい!貴様は、この手で消してくれる!!」
「へっ、デュエマなら望むところだ!!」

 直後、日蓮が黒い霧を吹き出し、決闘空間が現れた。



 少年の名は、零皇咲 封李。白髪のショートヘアーが印象的で、中世的な体格、中世的な顔が特徴だ。

「へぇ、これが決闘空間か・・・・・・!面白そうじゃねえか!!さあ、始めようぜ!」

 封李はそう言った。すると、アカダシが呟くように言う。

『クッテヤル・・・・・・クッテヤル・・・・・・クッテヤル・・・・・・!』
 
 と。




 一方、ヒナタは日蓮との激闘を繰り広げていた。現在、ターン11:ヒナタのターン。

「《虚空の力 レールガン》召喚!ターン終了!!」
「ほーう、アウトレイジ。ならば、私のターン!《戦慄のプレリュード》を唱え、《神聖斬 アシッド》を召喚!!」
「オ、オラクリオン!?ちょっと、ヤバイかもな・・・・・・!」

 現れたのは、4本の腕を持ち、内2本は武器を構えた神のクリーチャー。見た目からして、これはヤバイとヒナタは直感した。

「ふふふ、ターン終了だ!!」
「くっ、俺のターン!《双拳銃 ドラポン》召喚!」

 カードから、勢いよくドラポンが飛び出る。

「っしゃぁー!!いっちょ、やるっちゃ!」
「そして呪文!《仁義なき戦い》を唱える!」

仁義無き戦い(パブリック・エネミー) R 火文明 (3)
呪文
バトルゾーンにある自分のクリーチャーを1体選ぶ。その後、相手はバトルゾーンにある自身のクリーチャーを1体選ぶ。この2体にバトルさせる。

「効果で、ドラポンを選択!お前もクリーチャーを選べ!まあ、お前の場には《アシッド》1体だけだけどな!」
「ふん、良いだろう。《アシッド》を選択!」
「よし、2体をバトルさせる!」

 《仁義なき戦い》は、その名の通り、互いが選んだクリーチャーでバトルさせる呪文。無理矢理戦わせて、相手を破壊する使い方が真っ先に思い浮かぶが、生憎《ドラポン》のパワーでは、《アシッド》には及ばない。つまり、《ドラポン》は破壊されるしかない。が、ヒナタはこれを逆手に取ったのである。

「ドロン・ゴー!!交差する魂、それを受け継ぎし無法者。エグザイル!!新たな姿は勝利を呼ぶ!!《弐超拳銃 ドラゴ・リボルバー》召喚だ!ターン終了!」
「無駄だと・・・・・・言って居ろう!!私のターン!《失楽のカルダモン》召喚!そして、《転々のサトリ ラシャ》召喚!」

転々のサトリ ラシャ P 光文明 (1)
クリーチャー:オラクル 500
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある無色ではないクリーチャーをすべてタップする。

 つまり、バトルゾーンの《アシッド》を除くクリーチャーは、全てタップされる。

「そして!《アシッド》でシールドブレイク!!」
「ぐああ!!S・トリガー!《インフェルノ・サイン》で《盗掘人形モールス》を召喚!効果で《ドラポン》を回収!」

 割られるシールド。発動するS・トリガー。しかし、ヒナタは1つの疑問を覚える。

(何故だ!?何でわざわざ、次のターンに殴り返されるようなマネを!!)
「《アシッド》の効果発動!《カルダモン》と《ラシャ》を破壊し、《真滅右真ブラー》召喚!」
「あれはッ!ガラムの切り札!?」
「まだ終わっていないぞ!《龍機左神オアシス》召喚!!」

龍機左神オアシス P 無色 (7)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァ/アーマード・ドラゴン 7000+
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、このクリーチャーとバトルさせてもよい。
W・ブレイカー
左G・リンク(このクリーチャーをバトルゾーンに出す時、「中央G・リンク」または「右G・リンク」を持つゴッドの右側にリンクしてよい。リンクしたゴッドは各ゴッドの特性(パワーや能力)をすべて持つ1体のクリーチャーとなる。バトルゾーンを離れる時は、その中の1枚を選ぶ)
このクリーチャーがリンクしていれば、シールドをさらに1枚ブレイクする。

「さあ、効果で《ドラゴ・リボルバー》と強制バトル!死ねッ!!《ドラゴ・リボルバー》!!」
「しまった!!《ドラゴ・リボルバー》!!」

 迫り来る神。次の瞬間だった。


「0・メモリー。現れよ、《ナイトメア・フリーズ》。」

 何者かの声が響いた瞬間、二体神は倒された。